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1万人のまちで働く20代が中学生に伝える仕事の楽しみ方と、いい偶然の呼び込み方


今月から15時間のプログラムがスタートした都農中学校2年生の総合学習の時間「つの未来学」

昨年、1年生のときは「これからの農業」をテーマに、生産者さんを読んでの講演会企画・主催や、都農町の食材を使ってベトナムの学生と一緒に料理教室しました。

今年の「つの未来学」は、先生たちからのリクエストで、11月にぼくらが企画・運営する職場体験プログラム「つのワク」を最大限活用できるよう、事業所へのインタビュースキル、体験に終わらせない提案スキルも学べるプログラムとして企画しました。

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プログラムの初回は、

仕事のイメージ
仕事の楽しみ方
いい偶然を呼び込む行動

の3つについて話した後、都農町で働く20代4名に、仕事の内容や楽しみ方、偶然を呼び込む行動について話してもらいました。

1.仕事のイメージ

中学生にざっくりと「仕事ってどんなイメージ?」と聞いてみました。

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「生活する上で大事なこと」
「とてもつかれる」
「残業がある」
「たいへんそう」
「休みがなさそう」
など、中学生らしく素直な印象。
「おこられそう」というイメージも。

ポジティブなイメージでは「誰かの役に立てる」「人によっては楽しいこと」と書いた中学生も。

親をはじめ、身近にいる大人たちを見ての印象なのでしょうか。。

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中学生のイメージどおり、「楽しい仕事」は少ないかもしれないけど、「仕事の楽しみ方」は無限大にある。そんなことをこの15回で伝えていければいいなと思ってます。

2.仕事を楽しむ3か条

11月の職場体験「つのワク」でも、町内の各事業者がどのように楽しんでいるのかを見てもらいたいと伝えました。

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ちなみにぼくの「仕事を楽しむ3か条」は

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当たり前だけど、楽しみ方に正解はないし、自分オリジナルでよいもの。まだ仕事をしてない段階だから、いまは、いろんな人の楽しみ方をたくさん見聞きして欲しいなと思います。

「つのワク」でも36事業所の「仕事を楽しむ3か条」をすべて紹介

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3.いい偶然を呼び込む行動

3つめのメッセージとして、
いい仕事をするためには、いい偶然を呼び込む行動が必要
という話をしました。

キャリア理論で有名な「計画的偶発生理論」で紹介されている5つの行動特性を紹介しました。

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勉強や能力と少し異なり、日ごろからどんなことを意識して行動するか?

これは中学生のうちからもイメージできるんじゃないかと思って、レーダーチャートをみんなに書いてもらいました

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結構、みんな理解力が高く、それぞれのチャートが出揃い、周りの友だち同士で見比べて盛り上がっていたようです。

4.20代の働き方

具体的に、社会人の話を聞いてもらう上で、今回意識したことは、20代で活躍する人の話。

これは2つの意味があって、

1つは、いまの20代は、よりデジタルネイティブであり、いままでになかった職種につく人が増えていること。

都農町で体験する職場は、昭和からある仕事が多く、それはそれでもちろんいいことなのですが、これから中学生が社会に出ていくときはデジタルやデザイン、クリエイティビティの発揮が求められる職場も多いはず。

そういう意味で、職場体験では体験できない職種の人の話を紹介したかったということ。

もう1つは、1万人の過疎化する町で高校は廃校、町に20代を含めた若者は減るばかり

町に残ったり移住してきたり、Uターンで起業している先輩たちの姿を見て、町に残る、戻るという選択肢もイメージしてほしかったということが挙げられます。

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渡邊佳さん

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1月に兵庫県から移住してきた建築士・デザイナーの渡邊佳さんは、イツノマで町のグランドデザイン策定や廃校になった都農高校の活用、トレーラーホテルのデザインを仕事にしています。

トレーラー内装全景

都農町では希少な建築・デザインの仕事に、中学生たちは興味津々のように見えました。最近ではトレーラーホテルの内装デザインから、ロゴマークやチラシのデザインまで幅広く。

渡邊佳さんの仕事を楽しむ3か条
1.直感で、楽しい方を選ぶ
2.時々、手を抜く(完ぺきを目指さない)
3.テンションの上がる服やアクセサリーを身につける

河野文也さん

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都農町出身で空手を学び、大学卒業後ベトナムで仕事をして、2020年にUターン起業した河野文也さん。2021年5月から、2,000円で空手や英会話、ヨガ、プログラミングなど習い事し放題のサブスクモデルをはじめてます。

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空手家を職業に、とスポーツで食べていける世の中をビジョンに掲げ、自由に積極的に新しい事業をつくっていく起業家の姿に、中学生たちも刺激を受けていたように思います。

河野文也さんの仕事を楽しむ3か条
1.楽しいことに全振り
2.ダメだったらやめればいい
3.できないことはやってもらう

二川尚哉さん

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都農町出身で、新卒で地元の銀行に就職するも1年で退職、その後、東京・千葉でスマホの修理や動画制作をしていた二川尚哉さん。都農町がデジタル・フレンドリーを推進することを知り、2022年Uターン起業しています。

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ゲームが大好きな二川さんの日常は、中学生たちからとても共感する声が続出。一方で、仕事に対してはストイックに、修理から動画制作、アニメーションまで守備範囲の広さが印象的でした。

二川尚哉さんの仕事を楽しむ3か条
1.妄想
2.失敗と成功の繰り返し
3.達成感

黒木翼さん

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都農町出身で、都農高校最後の卒業生、新卒でイツノマに入社した黒木翼さん。ローカルけんこうメディア「つのまる」の写真撮影や町の公式You Tube「つのTV」の制作やホステルの運営、町内ツアーガイドなど活躍中。

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4名の中でもっとも年代が近く、中学生も大注目。都農町が大好きで、偶然の出会いに積極的に飛び込みいまの仕事に。新卒2年目で写真や動画の撮影、ホステル運営、ツアーガイドと、中学生にも活躍の様子が伝わったのではないでしょうか。校長先生からも「感動した!」とコメント頂きました。

黒木翼さんの仕事を楽しむ3か条
1.1人で考え込まず、話せる仲間がいること
2.自分らしく、自分の気持ちを言語化する
3.相手が居て自分がいる。相手の喜んだ顔を想像する

仕事の話というと、中学生からすれば遠い先のこと、話す人もぼくのようなオジサンが話すとますます遠い世界になってしまいがちです。

今回、20代の4名が話したことで、明らかに中学生は興味を持ってくれてました。

3名が都農町出身で都農中学校の先輩だったことで、起業やベンチャーで働くことが、少し身近におもってもらえたら嬉しいです。

20代の4名の話には、校長先生や教育委員会、地元の新聞社も話を聞きにきてくださいました。

それだけ、過疎化した1万人の町にとって、仕事を楽しむ20代の存在は貴重なのではないでしょうか?

4名に共通していたのは、いい偶然を呼び込む行動特性のうち、「好奇心」と「冒険心」が高かったこと。

中学生たちに伝えていきたいことでもありますが、これから職場体験もしていく中で、どんな仕事にも興味をもって、社長をはじめ事業所の人がどんな冒険心をもって仕事しているのかを見聞きしてくれれば、おのずといい偶然を呼び込めるようになるのではないかな、と期待して。

(参考)


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