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7/1にオフィスを開設した宮崎県高鍋町のまちづくりでやりたいこと5選。

今週より、宮崎県高鍋町にイツノマ高鍋オフィスを開設しました。

オフィスは駅から歩いてすぐの蚊口海浜公園、高鍋海水浴場目の前!
窓枠いっぱいの海を眺めて、波の音を聞きながら仕事できる環境。

1.オフィス開設にいたる背景

地方のまちづくりは、その地で暮らさないとできないとの想いで2020年4月に宮崎県都農町に移住して4年。

町のグランドデザインづくり、廃校となった都農高校の活用企画、商店街の再生企画、中学生の総合学習、自社ホステル経営に取り組んできました。

しかしながら、昨年9月の町長選で事態は一転。町長交代により、ぼくらが携わってきたまちづくりの、ほぼすべての業務がなくなり、会社としても売上の8割を失う窮地に。

あらたな仕事を探して昨年末から多くの地域、自治体の方々とお会いしてきました。

今年に入って、お世話になってる方々から高鍋町長をご紹介いただき、その後、観光協会や町役場の方々を含めて3ヶ月近く、10回以上の提案や話し合いを経て、このたび、高鍋町にオフィスを開設することに。

本腰入れて、高鍋町のまちづくりに挑戦することにしました。

2.自分にとっての高鍋町の魅力

高鍋町は、都農町と同じ児湯郡。
人口2万人で一番大きな町。
とはいえ面積は43㎢で、宮崎で一番小さな町。

都農町と比較すると人口は2倍で面積は半分。人口密度4倍!

都農町もコンパクトで住みやすさ抜群だけど、高鍋町はさらに超コンパクト。

高鍋に通いはじめて、町は歩かなければわからないことを再認識。
これまでは、都農町から宮崎市に行く途中、国道を車で通り過ぎるだけ。
目に入るのはチェーン店の看板ばかり。

実際に歩いてみたり、ゆっくり町をまわってみると、児湯郡で唯一、高鍋城があった城下町の風情が。上杉鷹山も輩出した秋月藩の藩校「明倫堂」もあった文教のまち。だからか、この規模で美術館があるのもすごいこと。

それ以外にも持田古墳群や高鍋大師など、見所、魅力の多い高鍋町ですが、自分がやりたいまちづくり目線で見た、現時点高鍋町の魅力は3つ。

①高校が2校ある(大学校も1校)

ぼくが一番やりたいのが、こども・若者参画まちづくり

都農町では小中学生とは4年間、理想に近いカタチでまちづくり×教育の取り組みを進められていますが、残念ながら都農高校が閉校になってしまったことで中学生どまり。

高鍋には、高鍋高校高鍋農業高校、さらに県立農業大学校もあるため、高校生を巻き込んだまちづくりをできる可能性があるのは大きな魅力。

②蚊口海浜公園のポテンシャル

町長に初めてお会いした日にご案内頂いたのが蚊口海浜公園。
サーフィンスポットと海水浴スポットが隣り合わせのユニークなビーチ。
都農町には砂浜のビーチがなかった僕にとっては大変魅力的。

昔は生牡蠣が名産だったのに、気候変動の影響か、ここ最近漁れなくなってて残念。

具体的には、牡蠣の料亭跡地を民間経営者や観光協会で改修中の空き店舗をどう活用できるか。海好きな自分にとってはたまらん案件です。

③歩き回りやすい(ウォーカブル)

ウォーカブル推進はどの自治体も掲げるものの、特に車社会の地方では難しいもの。

2019年にベンチや自転車環境見たさに行ったコペンハーゲンの風景が今でも鮮明に記憶しています。

ウォーカブルを推進する上で、高鍋町のまちなみや道路幅員、舗装状態、公園整備など、歩き回るのを楽しめそうな環境だな、と実際に10個の公園を歩いてまわってみて感じました。

3.高鍋町のまちづくりでやりたいこと

高鍋町のまちづくりといっても、いつもながら誰かから具体的に頼まれたわけでもなく、勝手に押しかけてるだけので仕事を含めてまだまだこれから。

その前提で、これから提案しようと思ってることは5つ。

①高校生×東大生、若者参画まちづくり

イツノマに東大新卒で入社したきらりんのつながりで、今年の3月に、都農町へツアーできてくれた東大生たち。

地方創生に関心ある東大生が集まり、「東大生地方創生コンソーシアム」を結成。3月のツアーがめっちゃ盛り上がり、その流れで5月にはぼくが東京へ行き、さらに多くの大学生と意見交換。

一過性で終わらせず3月末まで継続的なプロジェクトをご一緒することに。

ちょうど高鍋町で提案をはじめるところだったので、町内の高校生有志を募って、高校生×東大生のチームをつくり、リアルなまちづくりプロジェクトにどんどん提案していく予定です。

②高鍋駅改修後の若者運営提案

高鍋町では、現在、高鍋駅の改修工事を施工、来年4月には完成します。

ふるさと納税×クラファンで、14,000千円以上の寄付も集めてました。

令和2年に、JRから有償譲渡を受けてるため、町の資産として、単なる駅にとどめずに、賑わい創出、学生も勉強ができる場所など、企画されてるようでした。

ちなみに、宮崎県内の乗車客数を調べてみると、高鍋駅は町の規模の割に県内10位と検討。

おそらく、高校2校と大学校1校の影響かなと推測。

たまたまなんですが、前述の東大生地方創生コンソーシアムのメンバーの中に2人、鉄ちゃんがいることが強みに。

プレスリリースを見る限りでは、駅構内に観光案内所や学生の勉強場所、にぎわい創出などに力を入れていくとあるので、日常的な利用当事者の学生視点でアイデアをまとめて、提案していきたいなと思っています。

③蚊口海浜公園の付加価値向上

高鍋町の魅力としても掲げた蚊口海浜公園。

サーフィンスポット・海水浴場のほかにも、キャンプ場、オートキャンプ、グラウンドゴルフ、スケボー、子どもの遊具と、公園としてかなり充実した内容です。

の割に、県内でもあまり知られてないかなぁと感じており、このあたりの整備とPRを提案していければと思っています。

④旧磯亭リノベーション

高鍋町のきっかけともなった物件が、牡蠣料亭だった旧磯亭。
いまは、民間経営者、観光協会の方々が改修工事中。先行して出来上がった区画をひとまず借りたのがぼくらのオフィスです。

都農町でHOSTEL ALAを3年近く経営してきた経験も活かして、宿泊+αの複合施設としてリノベーションできないものか、絶賛企画中です。

いま現在、高鍋で唯一のリアルなプロジェクト。先行してオフィスも借りてしまったので、日々、現場・現地での感覚を大切に、これから詳細検討していきたいと思っています。

アドバイス・提携相談、大歓迎です!!

⑤花と緑でウォーカブル

高鍋町はスマートウェルネスシティを目指して、健康増進のためにもウォーカブル推進をしています。

世界的な庭園デザイナーとのご縁もある町なので、いま、町内に多くある公園をポイントに、花と緑を楽しみながら歩き回れるための計画を練り始めています。

以前、都農町でも散歩をコンセプトにした企画を検討していたこともあり、ぜひ実現に向けて、一つひとつ、アクションを起こしていきたいです。

4.これからのアクション

というわけで、オフィスは借りたものの、まだそんなに具体的なプロジェクトがあるわけではないため、しばらくは企画と提案に集中です。

都農町では、小中学校の総合学習、中学生まちづくり部、HOSTEL ALA経営の3つに集中して、引き続き変わることなく取り組みます。

上記に掲げた5つのことを中心に、新規のまちづくりプロジェクトは高鍋町を中心に展開できたらいいなと思っています。

高鍋でいますぐできることは、海浜公園の草刈りとビーチクリーン。
来週は体力勝負です。


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