宅建士&建築士が直伝!中学生が商店街に広場をつくるための現地調査した総合学習「つの未来学」
「敷地面積は何㎡?」「南はどっち?」「周辺建物はどんな店?」
ぼくらイツノマが都農中学校の総合学習を年15時間担当して4年目。
今月から2年生の15時間がスタート!
昨日は2回目の授業「現地調査」。
中学生にとっては初めての校外学習。
校外といっても、中学校から歩いて15分ほどの商店街に。
ちょっとした小遠足気分を楽しみながら。
テーマは「商店街の真ん中に自分たちが行きたくなる広場をつくる」
1.広場になにがあったら行きたいか?
3つの切り口にわかれて企画を考えていきます。
中学生の発想を広げてもらうために、ぼくらから、こんなのあったらどうかな?というアイデアや事例を10個紹介。
2.不動産・建築の現地調査とは?
約80名の中学生たちが、自分の興味のるチームに。
ABCの3チームでいよいよ現地に!
つの未来学ではファシリテーターのぼくらですが、この日に限っては本職の宅地建物士、建築士として、現地調査のやり方を説明しました。
中学生が理解できて、1時間ぐらいでできることとして3つのミッションを託しました。
①大きさ
中学校にあって運動会とかで使う50mのメジャーを持って、実測することに!設計図面をつくるときはmm単位で表記するんだけどなんでだと思う?とか聞きながら。
②向きと方角
中学生たちは、どうやって東西南北を判断するでしょうか?
③まわりの建物
日ごろ目にしている建物だけど、一体、何を売ってるんだろう?人は住んでるんだろうか?
予習を終えて、いよいよ現地に向かいます。
3.現地調査
現地に到着。
ぼくらが町への提案用につくった模型で現在地や位置関係の確認。
3チームそれぞれ面積計測班、方角確認班、建物調査班にわかれて、現地調査スタート。
一番、盛り上がってたのが計測班。50mでは足りない長さ。
「50mって何mm?」
方角はどうやって確認するのかと興味深くみてました。
ほぼ全員、「海がこっちだから北はむこうだ!」と。さすが海のある町。
周辺建物は、建物やお店の名前と売っているものを調査。
あっという間に時間に。
3チームともそれぞれのミッションを完了。
帰ってから答え合わせです。
中学校に戻ってから、それぞれが記録したメモを共有。
チームとして面積・方角・建物を最終報告。
面積は、実際には凹凸があったり直線じゃない部分もあるので誤差はありましたが、ほぼ近似値。方角と建物も全員正解!
4.実現可能な企画へ
次回からはいよいよ具体的なアイデア出し→企画づくりへと進みます。
いまの2年生は、昨年、まちづくりを総合的、体系的に学ぶことができていて、今年はその具現化を果たせればと思ってます。
(ほとんどの中学生が昨年のことはすっかり忘れてたけどw)
つの未来学では、一環して、ぼくらイツノマがリアルに進めているまちづくり案件をシェアしています。
中学生たちには、まちづくりという正解のない問題を考えることで探究力や創造力の一助にしてほしいのと、もう一つは、自分たちが考えたことが実現する体験を通して「自分がまちをつくる、つくれる」と思ってほしいなという思いでやってます。
この広場づくりも、ぼくらが企画提案しているだけで、まだ実現するかはわかりませんが、まちづくり会社としては、町民発、特に中学生発で、商店街に新しい場をつくることに意義を感じてます。
(参考)