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✨全日本学生馬術大会✨~後編~
こんにちは!
研究ニュースの森田美菜です。
以前アップしたこちらの記事は見ていただけたでしょうか?
今回は全日本学生馬術大会の後編。
学生馬術で活躍する引退競走馬たちについてのお話です👀
GⅠ馬のその後や、乗馬転身によって才能を開花させた馬など、現地で撮影された写真とともにお届けします!
🏇 朝日杯FS勝ち馬 アルフレード
総合馬術競技大会に出場していた引退競走馬アルフレードが所属する帯広畜産大学馬術部の広瀬春行コーチにお話を伺いました。
★アルフレードと帯広畜産大学
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アルフレードは2011年にデビューし、連勝で挑んだ朝日杯FSを制覇。その後もNHKマイルCで2着するなどの活躍を見せ、2015年の新潟記念を最後に引退しました。
現在は帯広畜産大学馬術部で乗馬として活躍しています。
「シンボリクリスエス産駒は気の強い馬が多く、勇気を持って障害に向かってくれます。走っているバランスを見ても、乗馬に向いていると思っていました」と広瀬コーチ。
ただ、シンボリクリスエス産駒は馬体が大きい馬が多いため、力が必要です。そのため、広瀬コーチは騎乗者に上半身の筋トレを勧めているそう。
また、帯広畜産大学馬術部の環境について伺うと、「附属農場のすぐそばにあり、生活環境がとても恵まれています。近くの川に固定障害を作ってクロスカントリーの練習ができるんです」と教えてくださりました。
通常、クロスカントリーは競技施設で行われる講習会に馬を連れて行って練習をします。天然の環境を利用して、馬を運ぶことなく練習ができる帯広畜産大学馬術部は素晴らしい施設ですね。
学生の試合である全学は、選手が卒業と入学で入れ替わるため、毎年人馬のペアが変わることがほとんどです。どんな組み合わせになっても馬の状態を崩さないように、しっかり馴致をして調整しているとのことでした。
馬の邪魔をしないことを大切にし、クロスカントリーは減点0で帰ってくることを目指しているそうです。
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★頭に描いた絵で馬と会話する
広瀬コーチは、「馬のスポーツはメンタルの部分が大きく、不安な気持ちを持って乗ると馬に伝わってしまいます。そのため、何度もクロスカントリーのコースを下見し、分速500mで障害を飛んでいる映像を頭の中で浮かべられるようにしなさいと教えているんです」と語ってくださりました。
クロスカントリーのコースのほとんどが山道のような場所で、全学のコースは全長2600m。下見は馬とは行けないため、人間だけで確認します。何度も何度も自分の足で歩き、馬と走っているイメージがスムーズにできるようにするのです。
「馬と人は絵で会話をします。例えば、障害のコース練習の時に『次にある障害を早く見なさい』と教えますが、それは騎乗者が通る道筋を頭の中に描き、馬に伝えているんです」
そう言われ、私がこれまでうまくいかなかった時の騎乗について腑に落ちました。馬に乗っていて不安がある時、自分の頭の中に120点の動きが浮かんでいなかったのではないでしょうか。80点のイメージしか浮かんでいないと、それが馬に伝わり、うまくいかないのでしょう。
広瀬コーチは以前、アメリカで買った競走馬の調教をしていました。前の所有者からの手紙で『危ないから気をつけてください』と言われ、実際に乗り始めても、なかなか動いてくれなかったそうです。
しかし、絵で伝えるということを意識して馬装や常歩、キャンターを練習していると、徐々にできるようになったと言います。
また、ある勝ちあぐねていた地方所属ジョッキーと話していた時に、「馬が通っていくべきルートがあるから、そのルートを描いて馬に伝えてごらん」と広瀬コーチがアドバイスすると、なんとリーディングを獲得。
競馬のレース中に通るところが光って見えると言っていたジョッキーもいるそうです。
「これが、古い時代から続いてきた人馬一体ということなんだと思います。自分の馬が一番いいと思って信じることが大切です」と広瀬コーチ。
言葉で話せない馬と人がつながることは難しいですが、思いを伝える方法はあるのですね。
パドックで見ている時、『先頭でゴールする様子』をイメージして競走馬に念じれば、もしかすると伝わるかもしれません……。🤔
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🐴 障害馬術で活躍する引退競走馬たち
今大会もたくさんの引退競走馬が活躍していました!
取材させていただいた全日本学生賞典障害馬術競技大会に出場していた馬の一部をご紹介します😆
競走馬時代の詳しい情報は馬名をクリックするとご覧いただけます。
騄兎 (酪農学園大学 黒柳佳選手)
競走馬時代の名前はパワースラッガー(美浦・菊川厩舎)
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騄朧 (酪農学園大学 栗田和磨選手)
競走馬時代の名前はスラマティンガル(美浦・天間厩舎)
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マニフィーク (専修大学 石田滉樹選手)
競走馬時代の名前はディーズプルシャ(川崎・佐々木厩舎)
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千駿 (関西大学 中沢壮選手)
競走馬時代の名前はダノンモンスター(栗東・森秀厩舎)
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黒風 (東京農工大学 本間飛鳥選手)
競走馬時代の名前はホワイトロブソン(笠松・笹野厩舎)
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全人馬かっこいい💖
感動をありがとうございました!😊
大学馬術部では監督やコーチに協力してもらいながら、学生自ら馬を調教することが多々あります。学生たちにとって馬は教え子であり、先生でもある、唯一無二の大切なパートナーなのです。
4年間という決められた時間の中で、人馬が夢を追いかける姿はとても輝いていました✨
競走馬時代にいい成績を残せなかった馬でも、性格や走り方が乗馬に向いていることがあります。
そんな馬たちの活躍の場が増えるように願っています😊
興味を持っていただけた方は、ぜひ馬術大会に足をお運びください!
(文・森田美菜 写真・青木慶子)
森田美菜(研究ニュースTM 調教取材・編集担当)
平成10年6月7日生 大阪府出身 O型
2021年入社。栗東の関西編集部で調教取材と編集業務を担当。研究ニュース紙面で予想コラム「今日の推しメン◎」を毎刊掲載中です。
この記事を執筆中、他の馬術大会の取材にも行ってきました。そちらも後日、noteに掲載予定です🐴
お楽しみに😊