日本、開国待ったなし。今後おきるであろうコロナ感染急増に耐えられるか?
ここシンガポールで4回目のコロナワクチン(2回目のブースター)を打ってきました。シンガポールはコロナ感染がリバウンドで急拡大してます。今週は週明けに一日の感染数が11,000超えを記録。僕のまわりにもかなりの数の感染が出てます。
ワクチンの効力は接種後3、4ヶ月で大きく低下すると言われており、シンガポール政府も2回目のブースターワクチンが接種できる人の範囲を広げ始めてます。僕も3回目(1回目のブースター)の接種から7ヶ月たっていたので、予約なしでワクチン接種センターにウォークイン、さくっと30分で接種をすませてきました。
シンガポールで一日11,000というこの感染数、日本の人口にあてはめると、1日24万の感染数ということになります。
日本は過去一番感染数が高かった時が一日9万程度の感染数だったと思うので、その2.5倍の感染規模のリバウンドが発生してもおかしくないということになります。
その一方で日本の開国、ウィズコロナ社会への移行は国際的にみてもまさしく待ったなしだと思います。
PATA(Pacific Asia Travel Association)がまとめた最新データによると、アジア・太平洋地域だけをみても、日本は中国と並んで世界でも残された数少ない鎖国になってしまっています。
こうなると、参議院選挙終了後には、日本もさすがに開国、ウィズコロナ社会へと舵を切ると思われますが、果たして国、社会がこうした大きなリバウンド感染に耐えられるか? 正直かなり心配です。
シンガポールの例もふまえると、今後日本としては次の2つが鍵になってくると思います。(ブースター接種の推進は言うまでもなく)
1.自宅でできるコロナセルフ検査キット(抗原検査キット)の十分な供給、確保
いざ周りにたくさんのコロナ感染がおきて、その殆ど全てが自宅療養になると、家族や濃厚接触者を含めたくさんの人が頻繁に自宅でセルフ検査をする必要が出てきます。検査キットが足りなくならないように各家庭が常に十分な数を事前に用意しておいた方がいいと思います。
2.社会に対するメッセージ、報道の見直し
開国してウィズコロナ社会へ移行するために、日本は「感染数重視」の報道や国民へのメッセージから、重傷者数、死亡数、重症化率、ワクチン接種率などを重視した報道、メッセージへ転換すべきと思います。
シンガポールはこれをわかりやすくやっています。こちらの厚生省が毎日ネットで更新しているコロナ感染データのスクリーンショットをみてみてください。ちなみにシンガポールは過去28日平均で感染した人が無症状ないし軽度の症状だった割合は全体の99.8%になっています。
開国といえば、今日午後、今年で3回目の「インバウンドサミット」が開催されます。3,500人超の参加が見込まれてる、訪日観光・インバウンド旅行産業に関わる人たちの知の結集、共有の場です。
僕も昨年に続いてパネルセッションに登壇、モデレートさせていただく予定です。
テーマは「増えゆく世界のデジタルノマド、長期滞在旅行者をどう日本に取り込むか?」。ニセコ町長の片山さん、楽天ライフルステイの太田さん、Savvyの浅生さんと議論します。
世界のデジタルノマドによる長期滞在需要を取り込み、エアビーアンドビーのリファラルサイト(パートナーサイト)として世界トップ3に入る(SimilarWebデータ調べ)弊社の「Trip101」の事例も共有させていただく予定です。
15:20開始。オンラインで無料参加できるので興味ある方はラジオ代わりにでも視聴いただければ!