【溶接のマス数とは?】強度に影響する重要ポイント!
溶接作業でよく出てくる「マス数」という言葉。
「数が多い方がいいの?」「小さいとダメ?」と疑問に思う人もいるかもしれません。
実は、マス数の設定は溶接の強度や母材の品質に大きく影響する重要な要素!
今回は、マス数とは何か、どのように影響するのか をシンプルに解説します!
マス数とは?
マス数とは、溶接部の連続性や溶接ビードの長さを分割した単位 のこと。
主にスポット溶接や断続溶接 などで使われ、溶接の間隔やピッチを決める際の基準になります。
・マス数が大きい(間隔が広い) → 熱の影響が少ないが強度が落ちる可能性あり
・マス数が小さい(間隔が狭い) → 強度は高いが、熱影響が大きく母材が弱くなるリスク
(1回の溶接時間が長くなるため!)
・マス数が小さいほど母材に与える影響が大きい!
熱による母材の影響
・ひずみが発生しやすくなる
・熱影響部(HAZ)が広がり、母材の強度が低下
・材料によっては脆くなる(硬化しやすくなる)
そのため、適切なマス数を設定することが重要!
特に、薄板や高張力鋼の場合は、過度な熱影響を避けるために適切な間隔で溶接する 必要があります。
・マス数の最適な設定とは?
最適なマス数は、使用する材料や設計条件によって異なりますが、以下のポイントが重要!
・強度を確保しつつ、熱影響を最小限にする!
・必要以上にマス数を小さくしない(密にしすぎない)!
・母材の材質に応じた適切な溶接条件を選ぶ!
例えば、構造物のフレームや鉄骨の接合部では、適度なマス数設定が求められます。
一方で、精密部品や高精度が求められる製品では、過剰な熱影響を避ける工夫が必要です。
まとめ:マス数は適切に設定することが重要!
・マス数が小さい → 強度UPだが、熱影響で母材が弱くなる
・マス数が大きい → 熱影響は少ないが、強度に注意!
・最適なマス数を選ぶことで、強度と品質を両立!
溶接の品質を左右するマス数、適切な設定で安全かつ長持ちする溶接を目指しましょう!
筆者プロフィール
かんた|施工管理1年目
愛知県出身。住みやすい街が大好きな施工管理職。
建設業界のリアルや、建築の面白さを発信しています。
✅ 施工管理の仕事の実態
✅ 建築・住宅の魅力
✅ 資格取得の勉強法
建築好きな方、施工管理に興味がある方、業界の裏側を知りたい方へ。
フォローして、一緒に建設業の世界を覗いてみませんか?コメントで交流しましょう!
🏗 施工管理のリアルを発信中
いいなと思ったら応援しよう!
