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2025年2月発売の気になる本たち(1/26追加)


2月5日発売分

📖書く、読む、生きる 著:古井由吉 草思社文庫

一行も書けなくなるような境地がある。そこにさらされたとき、その奥から何かが見えてくる。
日本文学界の巨星が遺した講演録、未収録エッセイ、芥川賞選評を集成。
深奥な認識を唯一無二の口調、文体で語り、綴る。

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📖物流は世界史をどう変えたのか 著:玉木俊明 PHP文庫

原著の内容を大幅加筆・修正。「2024年問題」を総括し、物流について考えていかないといけないこと、また影響について言及する。

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📖こころはどこに消えた? 著:東畑開人 文春文庫

夫が嫌いな上品な老婦人、段ボールにひきこもる少年、悲劇のヒロインを演じる女性……臨床心理士の著者は、日々の出来事やカウンセリングを通して出会う人々の大きな重荷を背負った心が変化する瞬間を掬い上げる。あなたが見失ってしまっている心にもう一度出会うためのヒントが詰まったエッセイ集。解説・辻村深月

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2月6日発売分

📖ふうふうラーメン 著:江國香織 河出文庫

今すぐ食べたい! 熱々のラーメンエッセイ集

お腹を空かせて一杯、旅から帰って一杯、学校帰りに一杯、小腹が減って一杯、お酒のあとの〆に一杯、真夜中の禁断の一杯――

熱々のスープと麺と具が、渾然一体となった奇跡の食べ物ラーメンを、味わい尽くす珠玉のエッセイ30篇。

醤油に味噌に豚骨、インスタント。今日はどれを食べようか?

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📖外道の細道 著:町田康 河出文庫

敬愛する作家ブコウスキーの足跡を辿り、作家「マーチダ」はメディア界隈の外道たちと旅に出る。『真説・外道の潮騒』文庫化。

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📖遠慮深いうたた寝 著:小川洋子 河出文庫

どのエッセイも結局は文学のない世界では生きられないことを告白している――日常や創作、作家の素顔が垣間見られる極上エッセイ集。

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2月7日発売分

📖役に立たないロボット 日本が生み出すスゴい発想 著:谷 明洋 集英社 インターナショナル新書

ロボットは、人に代わってたいへんな作業をするためにつくられるもの。ところが、日本にはなぜか「働かない=役に立たないロボット」がたくさんいる。そのワケを探して関係者への取材を重ねていくと、「役に立たないロボット」たちには、人の生き方や社会すら変え得るほどの力が隠されていることが見えてきた。

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📖災害とデマ 著:堀 潤 集英社インターナショナル新書

東日本大震災と福島第一原発事故、熊本地震、西日本豪雨、能登半島地震など、これまで数々の災害現場で取材を重ねながら、被災者とダイレクトにつながり、10年以上にわたって共に発信を続けてきたジャーナリストによる、渾身の書き下ろし!

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📖カフェの世界史 著:増永菜生 SB新書

普段身近に楽しんでいるカフェというものは、どのような歴史的なルーツを持っているのか、どのような文化的背景とつながっているのか、飲み物とお菓子を片手に「なるほど」と思えるような、いつものカフェタイムがちょっと楽しくなるような世界史の話。

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📖民族がわかれば中国がわかる-帝国化する大国の実像 著:安田峰俊 中公新書ラクレ

中国は漢族だけの国ではなく、56の民族で構成される多民族国家だ。さらに漢族の内部にも、客家人、広東人、福州人、潮州人と、文化や言語を異にするさまざまな集団が存在する。 彼らは現代中国の政治・軍事・経済・社会・ポップカルチャーの多様な面で顔を出し、日本社会にも大きな影響を与えている。他方、漢族の同化圧力のもと、彼らの一部は苛烈な迫害に晒されてもいる。

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2月10日発売分

📖財閥と学閥 三菱・三井・住友・安田、エリートの系図 著:菊地浩之 角川新書

「学歴重視」の採用はいつ、どの会社で、どうやって始まったのか?
「三井物産は高商(現・一橋大)閥だった」「戦後の三菱グループは慶応閥が拡大」――その真偽の程は? 「財閥作家」として定評のある著者が、四大財閥の三菱・三井・住友・安田に形成された学閥の起源をひもとく。

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📖海とサルデーニャ:紀行・イタリアの島 D・H・ロレンス ちくま学芸文庫

1921年1月、作家は妻を伴い、シチリアからサルデーニャへと旅立つ。躍動感溢れる筆致で描かれる孤高の島の自然と人々。五官を震わせる名紀行。

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📖ロシア中世物語集 著:中村喜和 ちくま学芸文庫

『原初年代記』『イーゴリ軍記』など名高い作品を集成。各作品とロシア中世文学の特質・史的展開についての概説も付した類のない書。解説 三浦清美

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📖変動を生きのびる整体-気候、環境の変化を越えて 著:片山洋次郎 ちくま文庫

気候変動、地震、パンデミック。この中で身体はどんな適応反応をしてきたか。どんな整体法や呼吸法で解放すればいいのか。気候と身体変動の年表付。

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📖インドは中国を超えるのか 著:西濱徹 ワニブックスPLUS新書

2025年にGDPが日本を超えることが確実視されているインドと、経済力に翳りが見えてきたと囁かれている中国。
人口の多さに共通点がある両国だが、日本にとってインドは中国の「代わり」になるのか――

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2月12日発売分

📖系譜なき難解さ 小説家と批評家の対話 著:埴谷雄高 講談社文芸文庫

長年の空白を破り『死霊』五章が発表された直後の1975年7月、埴谷雄高は吉本隆明と秋山駿、二人の批評家に向き合い、根源的な3つの対話を残した。

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📖おひとりさま、もうすぐ60歳。 著:岸本葉子 だいわ文庫

60歳になるってどんなふう?
何だか不思議。老いへの変化を感じ始めると気持ちがラクになります。あなたらしい「好き」と「心地よさ」を大切にして過ごしましょ!

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📖植物病理学者は明日の君を願う⑤ 著:竹良実 小学館モーニングコミック


2月14日発売分

📖シュメル人 著:小林登志子 講談社学術文庫

紀元前3500年、まだ日本が石器時代だった頃に巨大神殿を建て、古拙文字を発明。ビールを飲み、都市文明を謳歌し、華やかな宴会を繰り広げたシュメル人たち。2004年のエラム進入により忽然と消えてしまった彼らの日常には、現代の日本、西欧社会に通じる様々なしきたりと人間模様が隠されていた! 古典の名著『ギルガメシュ叙事詩』や発掘された奉納額、図像などの一等史料を丹念に解読。王の父子相伝や戦記、后妃の葬儀、交易記録などから古代オリエント文明の驚くべき栄華と崩壊を識る!

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2月17日発売分

📖メモ活 著:上阪徹 光文社知的生きかた文庫

仕事のスピードと質は、メモで決まる!
毎月、1冊10万字。30年間、膨大な仕事をこなしながら「締め切り」を堅守し、圧倒的な成果を出し続けてきた上阪徹氏。
膨大な仕事を質・量ともに支えるのが、本書で紹介する「メモ活」だ。
その驚きの情報整理術を、一挙公開!

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2月18日発売分

📖日本が心配 著:養老孟司 PHP新書

将来、南海トラフ巨大地震が日本を襲い、死者32万人など莫大な被害が出ることが予想されている。

「地震後の日本社会が心配」と語る養老孟司が、地震と災害後の日本について識者と語る。発生時期の予測、日本人の被害や避難・疎開のシミュレーション、首都直下地震と連続して起きた場合の最悪ケース、津波や復興が変える自然環境……。日本人が行うべき「備え」と復興後のビジョンを問う。

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2月19日発売分

📖倭寇とは何か 中華を揺さぶる「海賊」の正体 著:岡本隆司 新潮選書

倭寇が中国の歴史を動かしてきた――驚きの「倭寇史観」!

日本史学は「倭寇は日本人主体ではない」と立証した。それでは、彼らは何者だったのか。グローバルな視座から東アジアの長期的な構造をとらえなおし、倭寇が収束したとされる17世紀以降も次々と「海賊」が現れ、今なお「中華」の秩序を揺さぶり続けている状況を解き明かす。世界史の見方が大きく変わる、岡本史学の決定版!

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2月20日発売分

📖インドの最強の戦略書「実利論」 著:笠井亮平 文春新書

古代インド、マウリヤ王朝の宰相カウティリヤが著わしたとされる『実利論(アルタシャーストラ)』。マックス・ウェーバーが『職業としての政治』のなかで「カウティリヤの『実利論』に比べれば、マキャヴェリの『君主論』は無害なものだ」と評した、リアリズムにもとづいた冷徹な国家統治の要諦を論じた書だ。その白眉は外交論で、自国に直接境界を接する隣国は基本的に「敵対者」、隣国の隣国は友邦になり得る国、そのまた隣国は敵対者……という具合に同心円状に広がって行く「マンダラ外交」。単に「敵の敵は味方」というに止まらず、自国と敵対的な隣国の双方に接する「中間国」、また自国にも隣国にも接しない「中立国」を活用することの重要性とさまざまなケースでの対処策を提示。和平、戦争、静止、進軍、依投(他に寄る辺を求めること)、二重政策(和平と戦争を臨機応変に採用すること)の「六計」を、状況に応じて繰り出していくとする。

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2月21日発売分

📖世界の教育はどこへ向かうのか-能力・探究・ウェルビーング 著:白井俊 中公新書

デジタル化やグローバル化などの社会変化を背景に、世界各国が教育改革を加速させている。本書はOECDやユネスコなどの国際機関、各国での議論を踏まえ、これからの教育の方向性を考察する。世界が求める能力や主体性、ウェルビーイングとは何か。各国が直面するオーバーロードや教師不足の対応策は。そして、日本の教育に欠けているものは何か。一人一人の子供が尊重された、あるべき教育、学校の未来を探る。

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📖コミンテルン-国際共産主義運動とはなんだったのか 著:佐々木太郎 中公新書

ロシア革命後の一九一九年、コミンテルン(共産主義インターナショナル)は、各国共産主義政党の国際統一組織として、世界革命のために誕生した。欧州、中東、アジアなど各国の政治に影響を及ぼすべく、様々な工作を行ったことで知られている。本書は、謎の多い組織が、どのような活動をしたのか、レーニンやスターリンら指導者の動向や思想も踏まえ描く。四三年の解体にいたるまで、人々を扇動する一方、自らも歴史に翻弄され続けた組織の軌跡とは。

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近代日本の対中国感情-なぜ民衆は嫌悪していったのか 著:金山泰志 中公新書

明治維新後、欧米をモデルに近代化した日本。中国はその停滞から一転し蔑視の対象となった。
日清戦争、日露戦争、北清事変、満洲事変、そして日中戦争と経るなか、それは一層強くなっていく。
本書は明治から昭和戦前まで民衆の対中国感情の軌跡を追う。
世論調査がない時代、民衆が愛読した少年雑誌に着目。中国への赤裸々な図版を通し、古代中国への思慕とは対照的に、同時代中国への露骨な差別意識を持った剥き出しの感情を描く。図版百点収載。

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📖神道とは何か 著:伊藤聡 中公新書

日本〈固有〉の民族宗教といわれる神道はどのように生まれ、その思想はいかに形成されたか。明治維新による神仏分離・廃仏毀釈以前、日本は千年以上にわたる神仏習合の時代だった。両部・伊勢神道を生みだした中世を中心に、古代から近世にいたる過程を丹念にたどる。近代における再編以前の神をめぐるさまざまな信仰と、仏教などとの交流から浮かび上がる新しい神道の姿。補注と補論「神道と天皇」を収録した増補版。

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2月25日発売分

📖ジャーナリズムの100語 著:フワンソワ・デュフール 文庫クセジュ

ジャーナリストとはいかなる職業であるか?著者自らの経験をもとに、ジャーナリズムが遵守すべき規則を100のテーマで語る。

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📖僧侶はなぜ仏像を破壊したのか 国宝に秘められた神仏分離・廃仏毀釈の闇 著:古川順弘 宝島SUGOI文庫

明治天皇の「王政復古の大号令」にともない新政府が行った神仏分離によって巻き起こった廃仏毀釈から150年。神社と寺院を分離する政策が、なぜ僧侶自らが率先して神職への転職を申し出て、本尊を斧で叩き割ったとされる史上稀な宗教攻撃、文化財破壊にエスカレートしたのか? 日本の寺院、国宝が半減したといわれる明治維新の黒歴史。日吉大社、八坂神社、石清水八幡宮、興福寺、大神神社、金峯山寺、金刀比羅宮、出羽三山、浅草寺、日光東照宮……。衝撃的なビジュアル史料とともに、数々の具体的事例で日本宗教史における最大のタブーを読み解く!

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慧|Hz books 書店やりたい人です。
チップありがとうございます。気になる本たちの購入費に充てたいと思います。いつもお読みいただき、ありがとうございます(深謝)