自己肯定感について
私の自己肯定感は低いです。昔から「自信を付けなさい」と言われてきましたが結局、高まることはありませんでした。自己肯定感を無理に高めようとして苦しんだり、無理をして失敗して自己否定に苛まれるくらいなら、高い自己肯定感を持つべきという執着を断ち切ったほうが楽だという結論になりました。
しかし、自己肯定感は低くても、自分自身を大切にすることは大事です。自分自身をいじめたところで何か良いことが起こることはないでしょう。辛い思考のループにはまるだけです。自分自身に厳しくすることと、自分自身をいじめることは違います。厳しい目標に向かって努力している時は、区切りの良い時に自身を労いましょう。また、努力が終わったら自身を褒めるのが良いと思います。(もちろんそうでない時もです。何もしていない日でも、”今日も生きていてえらい”の精神が大切です。)
例え辛辣なことを言う人間に周りを囲まれたとしても、自分だけは自分自身に優しい言葉をかけて労うことができます。1日の結果にかかわらず、日の終わりに自分自身に「よくやった。」や「よく頑張った。」と心の中で声をかけるのが良いと思います。
【書籍の紹介】
自分自身を大切にするというのは「セルフ・コンパッション」という考え方になります。セルフ・コンパッションはACT(アクト, Acceptance and Commitment Therapy)という心理療法にも取り入れられており、うつ病やPTSDをはじめとする精神の病や、病苦や喪失による悲しみなどに対しての療法の1つとして使われています。興味がある方は調べてみてください。私はまだ勉強中です。私が読んだ書籍を挙げておきます。他にも様々な書籍があるので、ご興味がありましたら探してみてください。
ラス・ハリス 著, 岩下慶一 訳, 自分自身にやさしくすれば悩みの出口が見えてくる ―マインドフルネスと心理療法ACTで人生のどん底からはい上がるー, 筑摩書房, 2021年