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夜物語18 める編
はじめに
当小説には性的表現があります。
未成年の方や苦手な方はご覧にならないようにしてください。
御理解、御納得頂けた方には下記より本編開始となります。
夜物語18 める編
オレの名前は萩原。あるIT企業の上役をしているクズだ。オレにとっては肩書きがなければ社会の爪弾き者であることは間違いない。何故かって?オレの人生は女に注いであるからだ。家族?クソ喰らえだ。オレにとっては若い女を抱くことが全てであとのことはどうでもいい。
若い頃から女遊びが仕事だったオレには必要なモノがあった。金だ。金は全ての信用を司る。女は金で欲しいモノを買い、男は女を金で買う。世の摂理だ、金を男から女へ女からモノへという循環は歴史が証明している。だからこそ、金の切れ目が縁の切れ目、金が全ての触媒になる。
オレがコンピュータ、インターネット黎明期にこの業界を選んだのもそれが理由だ。高い金を払って長い年月勉強して金を稼げるようになっても遅い、投資が見合わない。その点、この業界は実力主義だ、実績と技術が高ければ学歴など要らん、いくらでも稼ぎ出せる。それも若い間にな。だからこそオレはこの業界を選んだ。
おかげでこのかた女に困ったことはない。そりゃそうだ、SNS、会員制サロン、人伝て、いろんな手段を使っている事もあるが、女に金を払わずにトラブルになったことはただの一度もない。コレを初めて25年ほどになるがな。金にクリーンなヤツは信用を得るという証左だな。サツに垂れ込まれた事もリークされた事もない。
オレは細かい事はどうでもいい。オレに金をせびるなら股開け。コレだけだ。基本的に金が99%の場合仲介するからな。
今回は今までの女と経歴が違う。
「いーい?この女が気絶しても脱糞しても私がOKというまで許さなくて良いから。」
普段はおちゃらけているマンダリンのブロッサムママがブチギレている。普段は女の味方になってオレから避けるように手ほどきしたりふざけながらも忠告をしたりするママが怒髪天を衝いている。
ことの流れはこうだ。ある日、ブロッサムママとオレが抱いた事で流れ着いた女が数人、マンダリンの開店準備や仕込みを手伝っていた時の事だ。
「ちょっとぉ、何か焦げてないかしら?」
「え、私たち何も加熱してませんよ、今。」
「えぇ、私の鼻が燃えてるのかしら?」
「いや、確かに焦げ臭いよ、ママ。」
「お腹に子が居る子も居るんだから、焦げの匂いは良くないわ、逃げなさい。どこよ、この匂いの出所は。」
「きゃーー、ママ、こっち燃えてる!」
「なんですって!?」
幸いなことに小火ですぐに消火できたのだが、燃えていたのは火の気が皆無のマンダリン用のゴミ箱。しかも中から燃えているのは明らかだった。プラスチック製の入れ物なので匂いがキツかった事が幸いしたのと、ブロッサムママが自分以外の子を逃がそうとした結果、逆にすぐに見つけられた幸運がもたらした結果だった。
「中から燃えてるってことは誰かが火の気を入れたということで間違いないですね?」
「間違いないでしょう。」
小火とはいえ火事は火事だ、警察の事情聴取と現場検証があり、その日と翌日は営業する事を諦めざるを得なかった。
犯人を探すのは警察の仕事だと一般的には思うだろうが、夜の店をしている人間にとってはそんなチンタラしているわけにはいかないって連中も多い。ましてやブロッサムママはこの界隈では各方面に顔も広く人脈もあり親しまれていた。
「ママのお店が燃えた件でしょ?信じられない、許せないわよ。監視カメラ全部データ上げるから犯人とっ捕まえなさい。」
「ありがとう、エピファニー姐さん!」
こんな感じで警察なんかよりあっという間にデータが集まった、リレー捜査なんて言うが、このスピード感はマンダリンの人脈と一体感の方が上だろう。
「何、コイツら?」
データを繋げていくと明らかに不自然な時間帯に不自然な行動をしている男女が映っていた。映像が不鮮明なので今ひとつよく分からない中で、いくつもの建物のデータをママが集めた結果、犯人に心当たりがあった。
「これは・・・めると・・・ゆきや?」
ゆきやとめる。ブロッサムママが突き止めた犯人だった。コイツらは浅からぬ因縁がブロッサムママにはあった。
ゆきやとめるはある若者グループ、分かりやすく言えば半グレのような組織に身を委ねる絵に描いたようなクズの典型例だった。金の為ならヤクだろうと違法風俗だろうと武力行使だろうとお構いなし、警察に何回世話になろうと大した罪にはならない上に身代わりを使う事もしばしば。そんな連中がマンダリンにみかじめ料を支払えと言ってきたのはそんなに前の出来事ではなかった。
「顔を洗って出直してらっしゃい。もっとも貴方のディカプリオの顔になっても滲み出る下品な雰囲気を治せたらね。」
「ああ、きめぇオカマがゴタゴタ言うんじゃねぇよ、痛い目に遭いたいのなら覚悟しやがれってんだ。」
「貴方じゃ私たちには勝てないわ、女の子たちには裏に行ってもらって、ここでオカマに負けるクソガキってシーンを見てもらう?」
「おもしれぇ、やってもらおうじゃねぇか!」
これは世の中の七不思議の次に入ると思うんだが、オカマは強キャラが多い、猛者と言って過言ではない事も多々だ。ゆきやは意気込みは良かったもののブロッサムママどころか入店間も無いジョセフィーヌという新人に完膚なきまでに叩き潰された。後から聞いたが、元レスリングの重量級世界選手権候補者だったって言うんだから相手が悪過ぎる、死ななくて良かったなというレベルだ。
「覚えてろよ!」
聞き覚えのある捨て台詞を吐いてその日のゆきやは帰ったそうだが、女がその直後に来て店中に生ゴミを散乱させて逃げたんだ。絶対に犯人はあの男にかかわる奴に違いないってブロッサムママが怒ってな、裏道で2、3人に優しくお話を聞かせてもらうと半グレ程度の協調性では名前をすぐに2人分ゲロったってわけだ。
そこからは相手が何かしてこなければブロッサムママは何もしない、情報だけが積み重なるのもオカマがいる空間の特徴だ。誰も何も言わなくても、自然と共通知になる。ニードトゥノウの原則なんてない、みんな知っててみんな黙ってるだけ。だからオカマバーは怖い、どこで何しているか黙ってても筒抜けになるネットワークがある。それも強固な。それが抑止力になる。普通はな。
だが、コイツらは普通じゃなかった。改めてケンカを売りにたびたび来ていた。動物の糞尿をまき散らす、火災報知を作動させる、異臭のする刺激物の液体が入った物質を投げ込むとか好き勝手してたんだ。そして、自分だけじゃなくて女の子や店の備品、お客にまで被害が及んでしまったことが数回重なって堪忍袋の緒が切れたブロッサムママがついにゆきやとめるを実力というか・・・何と言うか。圧倒的なパワーを前にすると理屈が消えうせるってやつだな。
「呼ばれたけどなんだ・・・って、うぉぉ・・・。」
オレが呼び出された時には、めるはジョセフィーヌはじめとする屈強なオカマたちにつかまってて、ゆきやはブロッサムママの愛ある拳だったり・・・何と言うか・・・その、吊り上げられた身体を下ろしたら命の確認をしなきゃなってくらいにボコボコにされてた。
「うちのお店になんてことをしたの?女の子にも被害、お客さんも被害、備品も使い物にならない。どうして・・・くれんのよ!!」
ボゴォ!!っと頬にママの拳がめり込む音が部屋に響き渡る。
「(死んだな。)」
オレは内心そう思うほどの強烈なパンチの雨がゆきやに降り注ぐ。
「安心して、店の内装は全部再工事しちゃうから。あなたからどれだけ血が降り注いでもおしっこが出ても気にしないで。弁償工事費はあなたたちから絶対にもらうから。」
ドゴン!と肋間から肝臓に向けてのパンチがめり込む。ゆきやはか細く震えながら息も絶え絶えに耐えている。
「もうやめて・・・ゆきやが死んじゃう・・・。」
めるがブロッサムママに懇願する。オカマは笑ってくれてる間や、諭してくれる間が花だ。敵に回すとこれほど恐ろしい人間はいない。協力者との情報網、喧嘩の実力、敵と認めたものを駆除するためなら手段や方法を問わない一体感。ゆきやが今死んでも、絶対にばれない。ただの行方不明で終わっちまう。それを怒れるオカマ連中は可能にする。なんで、反社がキャバクラやホストは牛耳ってもオカマバーには見かじめを取らないのか。それは奴らでも恐れるネットワークと行動力と一体感がオカマ界隈にあるからだ。
「あら・・・心配しないで女の子。」
めるの方に優しく微笑みながら、顔にはゆきやの返り血がべっとりとついているその顔を向ける。
「死ぬのよ。この子は。」
短い言葉に救いのなさがにじみ出る。
「お金もない、社会の害悪でしかない、私だけじゃなくていろんな人に迷惑とけがを負わせる・・・生きてる価値がないじゃない。それに、私が殺すわけじゃないの。」
「ゆきや・・・ううう。」
「この子は自分で死ぬの。高ーいところから身を放って。屋上の手すりに乗ってふざけるなんて・・・不幸な事故ね。」
本当に恐ろしい。ふざけあえる間はいいが、一線を超えないようにしないとなとオレも心に誓った。松本ってふざけていい時とダメな時を見定めないとな。オレもこんな奴は死んでも構わないって思うタイプだ、それにこんな生き方をしていたらそういう場面に出くわすことは頻回じゃねぇが、あることにはあるもんだ。
「アンタたちくずよ!」
めるが叫ぶ。ジョセフィーヌがめるを担いで地面に叩きつけ組み伏せる。
「ど・・・どうしたら・・・ゆきやを助けてくれる・・・・?」
「この子を助けたいの?」
「・・・。」
「だめ。」
ボゴォ!っと再度ゆきやの顔に強烈なパンチがめり込む。意識はもう・・・あるのかないのか・・・とりあえずはっきりはしてねぇのは確かだな。
「あなたにはお金で償ってもらうの。この子には命で償ってもらうの。不幸な事故でね。」
「ゆきやあ・・・!」
「あら!まさと来てたのね!どこから見てた!?」
「吊り下げられてぼっこぼこにされてる序盤だな。で、オレは何のために?」
「ジョセフィーヌとあなたでそこの女連れて借りれるだけこの辺の消費者金融で借りてきてほしいの。その金額は工事に使うの、足りない分は貴方が出して?」
「はぁ!?なんでオレが!?」
「違うわ、まさと。その女が足りない金額分をあなたに借りるの。で、その金をそのまま私に渡すの。そしたら、私はお金で工事出来てハッピー、あなたはその女で何をしてもいいからハッピー、その女は命があってハッピー、みんなハッピーこの上ないじゃない!?」
オカマは怖い、そう心から思う。消費者金融数社とオレから借金漬け。仮にオレからの分をセックスで支払った扱いにしても消費者金融からの行き先は「0距離風俗鬼出勤堕ち」か生命保険しかねぇってのは明らかだ。
「分かった。」
今のブロッサムママに何を言っても無駄だ、オレに矛先が向かれても敵わない、まぁ、そんなことはないやつだが念のためな、血が沸騰してるママを見ることはそうはないからな。
「消費者金融から600万をトイチかトニだ。オレからは200万でいいのか?」
「そうね、見積もりは800万だったから・・・。」
オレとジョセフィーヌがめるを連れて消費者金融周りを終えると、ゆきやの姿はマンダリンの中には無くなっていた。
「次はあなた。めるちゃんだったかしら?しっかりと200万円分この人に身体で払いなさい。」
「ゆきやぁ・・・ゆきやぁ・・・。」
「安心なさい、彼ならもう許したわ。次はあなた。」
ブロッサムママはお手拭きでゆきやの返り血をふき取った後の顔をめるに近づけて告げる。
「逃げようったってそうはいかねぇぞ、クソガキがぁ。1発200円、私が決めた。この男に10000発出させたら解放してやる。」
凄みのある脅しだ。夜の世界で生きるというのにはきれいごとだけじゃ生きていけないのだが、有無を言わせぬ迫力はオレをも圧倒する。
「それまでは私の素敵な別荘で過ごすことになるわ。」
オカマのネットワークというのは本当に広い。素敵な別荘というのはおそらくだが、一生解放できない魔法のような空間を所有してる人がいるのだろう。
「いーい?まさと。この女が気絶しても脱糞しても私がOKと言うまで許さなくて良いから。」
「分かった。」
「念のため、ジョセフィーヌを監視役で派遣するわ、ジョセフィーヌにはお金をたっぷり払ってあげるからしっかり見張るように言っておくわね。」
オカマ界隈の強烈なところはここだ、いわゆる男色傾向のある人間の集いだから女に優しくとか男に厳しくというコモンセンスがない。ある意味、究極の男女平等。報いは性別に関係ない。一般的な人間だと躊躇するようなことも出来る。ジョセフィーヌとやらが先ほどめるにかました技も一切の容赦が見えなかった。性別も体重差もこの界隈では関係ない。
「あなたの腐った眼で見られるのも不快だから、目玉を引っこ抜きたいけど、それはやめておくわ。その代わり目隠しよ。」
ブロッサムママはめるの目にアイマスクをはめる。
「ど、どこに行く気なの!?」
めるが狼狽した声を上げるとジョセフィーヌがめるを抱え上げ再度地面に叩き落とす。
「ぐえっ!」
視覚情報のないめるはまともに地面に叩きつけられカエルのような声を発した。
「あなたが知る必要はないの、次余計なこと話したら、腕か足の1、2本は覚悟なさい?」
すでに腕の1本くらいは逝ったんじゃねぇか?と思うほどの強烈な投げでめるの心は折れたようだ。黙ってジョセフィーヌに担がれていく。女とはいえ人間だからな・・・50キロくらいはあるもんだが・・・軽々と担いでいく。
オレは黙って付いていく。めるに察しがつかないように不必要な遠回りを含めて不規則に道を歩んでいくブロッサムママたちの背後には怒りの炎がオレには見えたからだ。
「ここよ、素敵な別荘よ。」
ブロッサムママがめるの目隠しを外す。オレは見えているが、めるにとってはまさに地獄だろう。四方が分厚いコンクリートで構成されてまったく外と接していない12畳程度の空間。出入り出来るのは1ヶ所の扉だけ。そこはジョセフィーヌが番犬のように監視しているわけだ。逃げ場はないと言ってイイ。コンクリートで自分の頭を潰さない限りは。
「さて、あとはそこの男にお願いしようかしらね。」
ブロッサムママはオレの方へにこやかに笑みを浮かべるとめるの方へ歩み寄っていく。ジョセフィーヌが投げたのが余程堪えてるのだろう、何も口を開かず目はうるうると涙目で怯えた様子で近寄るブロッサムをめるは見つめていた。
「可愛いお顔してるのね、うるうる涙目も素敵。でも、それは私たちには何の意味もない。」
さらにブロッサムはめるに近づき、優しくめるの下腹部に触れて告げる。
「何回もお腹大っきくなるわよ、覚悟してなさい、大丈夫、産まれたら私たちが面倒見てあげるから。安心なさい。」
「・・・え・・・いやだ・・・!」
「貴方に選ぶ権利はないの。ゆきやくんは償ったから許したの、貴方はまだ許されてない。」
「そんな・・・!」
「それとも、今から私の伝手で生命保険の会社に数社入る?そしたら2年くらいで『そう』なるようになるわ。」
「・・・。」
「死ぬ覚悟もねぇヤツが人に殺すとか死ねとか言ってんじゃねぇよ、テメェも死ぬか?それとも人間としては死ぬか?選ばせてやるよ、権利までくれてやる、優しいだろ?」
ブロッサムママの追い込みはオレでも圧を感じる。こんな年端もいかない小娘じゃ耐えられない圧だろう。めるは首をぷるぷると震えさせながら、無言ではあったが首肯で選んだ。人間としての死の方を。
「というわけで、アレはただの肉穴、好きなように好きなだけしてイイわよ、ジョセフィーヌや私たちの誰かがちゃんと監視と管理はするから安心して、まさと。」
ブロッサムママは頼んだわよという無言の言葉をオレに預けて店に戻って行った。ジョセフィーヌたちも外に出てオレとめるはこのだだっ広い中に2人になった。
「やりすぎちまったな。」
オレはめるに話しかける。
「・・・。」
めるは答える気力も失ったのか一切話しかけてこなかった。それもそうだろう、オカマに最愛の人が処され、自分はこれから犯される未来しかないのだから。
「言っとくが、オレは何の手助けも出来ん。さっさと脱いだほうがイイ。あそこにいるオカマにコンクリートに投げつけられるぞ。」
オレはめるに服を脱ぐように促す。それでも大きくなるんだからオレのクズ具合も半端ないな。女と金が絡めば即ちそれは義務だ。だが、めるは全く動く気配がない。それはそれでオレをイラつかせる。
「てめぇらがケンカ売って負けた、それだけだ。オレに1発200円で身体を売るか、生命保険で命を売るかだったな、お前がオレを選んだんだろ。脱げよ。お前の男は命で償ったってだけだ。」
「ゆきや・・・うううぅ・・・。」
「死んだんだよ、そいつは。」
「うるさい!」
「うるせぇのはてめぇだよ。」
「うるさい、うるさい!」
根本的に忘れていたが、こいつは半グレもどきだったな、知性とか理性という言葉から縁遠い、筋という言葉もないのだろう。オレはブロッサムたちほどの圧力はない。だったら武力でなく知性を使う。部屋の隅のほうに使うならご自由にということでアイマスクや手枷足枷、同側の手と足につけられる枷にロープだの競馬用の鞭だのありとあらゆるものが準備されている。これはオカマ界隈の趣味って部分も多分にありそうだがな・・・。オレはめるにアイマスクをつける、視界が一瞬奪われてくれればそうでいい。
「っざけんな、もうしねぇよ!」
「ジョセフィーヌ。」
オレはジョセフィーヌを呼び、めるを止めてもらうことにした。どうやるのかなと思ったらだ。ばちぃぃぃぃーーーーん!という音を立てて背部を思いっきりジョセフィーヌが無言で殴打した。いわゆる「もみじ」が背中にできるあれだ。
「いぃっ・・・・・・・!!!」
めるがあまりの痛みに背中を反り返らせる。ジョセフィーヌは落とし物を拾うかのように容易くめるを持ち上げるとメキメキと音を立てる勢いで抱きしめる。その隙にオレは同側枷を両側につける。これをつければ、正面を見てればM字開脚の正常位、四つ這いにさせればバックが容易にできる。
「(ジョセフィーヌにも逆らうまい)」
オレは内心強く思った、さっきまでのめるはどこに行ったのやら、呼吸困難で顔が青くなりかけている。とんでもないベアハグだ。どさっとめるを床に落とすとジョセフィーヌは持ち場に戻った。
「覚悟決めな。」
四つ這いで意識朦朧のめるにオレは遠慮なく息子を挿入していく。濡れていなくても構わない、入っちまえば勝手に潤滑油は出てくるもんだ。
「やめろぉ・・・・。」
か細い声での抵抗は虚しいだけでオレへの刺激にしかならん。こういう生き方をしてる女は概して経験豊富だ。オレは無言でめるの尻に肉をぶつけ独特の音を奏でていく。5分10分とめるの中を楽しんでいるとかなり潤滑がよくなった。余裕を持ってオレも動くことができる。残念なのは、元からの性格や出会った経緯からしてどこが弱点かなどの楽しみを得られないことだ。だが、こういう時は純粋な動物的なセックスを楽しめばいい。動物的なセックスとは。繁殖目的ということ。めるも甘い声など漏らさない。
「ブロッサムから言われてるからな、泣いてもクソしても関係ないって。」
この意味を理解できるかな、小娘。ちょうど高まってきたところだ、1回中出ししておこう。
「・・・んん?ええ?出した?」
めるが驚きながらこちらを振り返る。
「当然だろう。」
「ふざけんなよぉぉぉ!」
「ふざけてると思ってんのか、こっちは大マジの中出しだ。これで200円な。」
「バカが・・・!死ねよ・・・!」
偏差値の低い罵倒だ、でもオレも心のどっかにあった『ちょっとかわいそうだな』がなくなったよ。
「良い度胸だ、まだ続くぞ。」
「は、今出したんだろ?ぅぇ?」
オレのとりあえず1回出しとくかはウォーミングアップみたいなもんだ、もう復活済みなんだよ。
「お前への哀れみはもう消えた、愛もない、金の関係だけだ。お前の体を気遣う必要もない。遠慮なく続けさせてもらう。」
オレは四つ這いのままのめるに再度侵入し数十分後に再度精を膣の奥深くに放った。その後は覚えていない、どのくらい時間が経過したのかも、どのくらい性を楽しんだのかも。限界と思ったところでオレはめるのいる部屋から去った。
「200円は安すぎたかもぉ。」
ブロッサムママがマンダリンが開店できるようなってから数ヶ月経ってオレに愚痴をこぼす。
「お前が決めた金額じゃないか、オレは定期的にちゃんと行ってるぞ。」
「月に100発でも100ヶ月!ちょっと安すぎたわね、反省反省!でも、さすがよ、まさと。あのがきんちょ、数ヶ月であなたの肉棒の奴隷、いっつも欲しがるようになってるわ。」
「最初の数回はうるさかったがな・・・。」
「本当にね、そろそろお腹も大きくなり始める時期なんじゃないかしら?」
「さぁな、オレは出すだけで他の細かいことは知らんからな。」
「あれで出来てなかったら問題よ、身体の。」
「オレはあの女の場合は純粋に女を楽しむんじゃなくて、単純な性発散のために使ってるからな。」
「あなたは怖いわねぇ・・・。」
「いや、松本・・・ママたちのほうの怖さがオレにはよっぽど身に染みたよ。」
「えらい殊勝じゃない・・・何か悪いものでも食べた・・・?」
「いや・・・見たかな・・・?」
復讐の一部になるのはごめんだが、金が介在した場合はオレの出番だ。こういう生き方はマネするもんじゃねぇ、そして、お前らに言っておく。オカマをなめるな、痛い目にあうぞ。
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