101 はじめての結婚式
義理母の家に来るのは久しぶりだ。
電車で1時間、車で45分、近くなったけれどどこよりも遠い村。もう何百年も建っている古い農家がまだあった。門番小屋な一軒家も抜けて、義理母の家に向かっている。上空をコウノトリが街の方に飛んで行く。
三年半ぶりの義理母の村。二年前のロバンの赤ちゃんの洗礼式は体調不良で欠席した。今回だって調子が悪い。けれど、
「ロバンの結婚式なのよ。どうしても来てほしいってロバンが言っているの」
義理の母から電話をもらった時、なぜか行くと答えてしまった。
ぜんぜ