書きたいものと世間のニーズとのギャップに苦しむ。人によって本の読み方の違いと面白い気づき(エッセイ)
前回、小説家になりたいという話をさせてもらったところだが、今回は標題の件について話していこうと思う。
①書きたいものと世間のニーズとのギャップに苦しむ
というのは、どういうことか?
書きたいものと世間のニーズが違うのは辛い。
こちらのnoteに掲載する以前に、色々な小説投稿サイトを巡っていた。例えば、アルファポリスやカクヨム、Eエブリスタ、Pixiv、小説家になろうなど。
やっぱりサイトによって傾向やカラーが違うに違いない。
各サイトのコンテストや公募サイトの受賞作品を見てみると、今の風潮は、なろう系、異世界転生系が多数を占めていた。
例えばカクヨムは「角川×はてな」のサイトなのだが、そちらもいつも注目やトップは異世界転生系。
確かに異世界転生系が流行りに乗っていて、漫画やアプリ内の広告、アニメでもよく見かける。
そして、Pixivは二次創作が強い。
二次創作も書く為、Pixivで投稿して見てもらう機会はあるものの、歯痒い。
自分は一次創作が主流なので、Pixivでは一次創作は残念ながら中々注目されないと感じているからだ。
Eエブリスタにおいては、過去に「王様ゲーム」など有名作品が続々出ており、カクヨムは最近では「近畿地方のある場所について」などが有名だ。
しかし、作品を見てもらう機会は少ない。
どこもかしこも、私の居場所はわからなかった。自分は基本的にホラーやミステリー系しか書けないのだ。
誰か読者を楽しませられるのであれば、別のジャンルを書いてみたい。
だからこその苦しみなのだが。
以前、ある人が「自分の書きたい小説も大事だが、読者の読みたいものが何か、客観的に考えて書くべき」だと言っていた。
確かに自分本位の作品では、自分の感性に合う読者しか読んでも楽しいと思ってくれないのは分かる。だからこそ、ニーズの高いものを書くべきなのではないかと思う。
例えば「少女漫画家が少年漫画を描くと売れた」いった自分の作風を変えて描いてみると売れたと聞いたことがある。
自分の好きな作風と才能は別かもしれない。好きではないのに書き続けるのは、たぶん苦しい。それで売れたとして、もやもやは消えないだろうという悩みもある。
「〇〇さんの恋愛小説すごく良かったです。代表作ですね」
勿論、そう言われると嬉しいだろう。
だけど、あれ、一冊しか書いてないのになぁ…みたいな。
と、ここまで別のジャンルを書いてみたい理由などを記述してみた。
打開策がほしい
打開策がほしいところだが、各ジャンルに残る疑問がある。
【異世界転生系】
まず、私は異世界転生系の魅力が一切分からない。決してそのジャンルを好きな人を批判しているわけではない。
書けないから同じフィールドに立って戦えないのだ。いわば、戦場に何の武器もなく裸一貫で向かうようなものである。
そこで、純粋な疑問。
異世界転生系の元ネタは何だろう。どこか、皆が同じものを見ている気がしている。
RPGのようで、どういう型があって、他の人はどの作品を参考にしているのだろうか。
皆同じような設定で同じような作品が書けるのだろうか。
異世界の設定はどこにテンプレートがあるのか。
例えばどこからが悪役令嬢で、どういう流れがあって、どういうスキルがあって、どういう職業(異世界の)、チートってどこからかが知りたい。
お約束とはなんぞや、能力や技術は創作してもいいのか…?
などなど、気になって仕方ない。
変な設定を付与したら、別ジャンルの作品になる気もするし、ズルいと言われるかも。
誰かテンプレートを作ってもらえればなぁ。
とりあえず、異世界転生系となろう系を読んで勉強してみたいと思う。
次に人気があるものの書けず、困っているものに少しだけ触れる。
1.【日常系のミステリー(人は死なない)】
日常にちょっとした謎や不思議なことが起きて、解決していくもの。
主人公はどの程度の専門知識があっていいのか、謎もどの程度の謎がいいかが分からない。ついつい、死人を出してしまう。
2.【日々の暮らしを写実的に書いている小説】美しい日常、ゆったりとした日常を書いているような本。
本編の主軸やオチがなければ、一歩間違えれば、ダラダラとした面白くない物語になってしまう。技術力が難しすぎる。
3.【ハートフルなヒューマンドラマ】
人と人のヒューマンドラマは、そう上手くいかないだろう、美談にできない部分もあり、人間関係を書くのはかなり複雑。
4.【SFが関わる感動ものや恋愛もの、余命】
変にSFの設定を入れていると、リアルな恋愛ものや青春もの、余命が急にリアルじゃなくなってしまう。
SFの設定には気をつけなければいけない。
設定が崩壊していると違和感だけが残り、感動しない。
5.【ハッピーエンドもの】
タイトルやあらすじで最後のオチがハッピーエンドと分かるもの。読者にどうせ〇〇だろうと思わせてしまうと、面白くなくなってしまう。
6.【銀行もの】
7.【生活と社会問題】
熟年離婚、不倫など
8.【お仕事系】
リアルさが求められる。その分、少し齧った程度の知識で書くと整合性がとれず危険。
9.【BL、百合】
10.【歴史もの】
大勢に愛される小説家になりたい。
そのために、ジャンルを広げていきたい。
②人によって本の読み方の違いと面白い気づき
好きな本の傾向はその人の性格を反映しているように思える。
本好きの人には定期的にオススメの本を聞いている。
自分の読まないジャンルに触れたい
そして、その人の気持ちを知りたいからだ。
自分は父や祖母が捨てる本をもらって読んでみたり、兄弟の本棚の本を読んだり、友人のオススメの本を聞いて借りている。
そういうことをしていると、色々と人によってかなり違う部分が面白いことに気がついた。
以下に書いていくので、自分自身と照らし合わせてみて頂けると面白いかもしれない。
①本の取得方法
自分…図書館で三回以上借りて読み、やっと
本を購入。本は基本的に古本のみ。
装丁が綺麗なもの、お金を注ぎ込みた
いものは新品を購入する。
本は中身が重要で古本でも問題ない。
兄弟…本は基本的に気になる、人気の出てい
る小説を新冊で購入。
父と祖母…本は基本的に古本で購入か図書館
で借りる。本は一回しか読まな
い。読後に廃棄。
②本のジャンル
祖母…ミステリーのみ
父…銀行もの、下剋上、女性が主人公の日常ほんわかもの
友人…日常ミステリー、ヒューマンドラマ
年に140冊以上本を読み、きちんと記録に残している本好きな友人がいる。
その友人の好きな本は一般的に人気があり有名なものばかりだ。
しかし、どうも人の好みとは違うものだと実感する。友人の読む本は自分は全く通っていないようなジャンルなのだ。
しかし、友人の好きなアニメは自分とかなり同じですごく好みが離れているとも思わない。
自分も色々な本を読んでいたと思っていたが、そこで新たなジャンルを開拓出来るのではないかと新鮮な気分になった。
③本の形
自分、父、祖母、友人…書籍のみ
兄弟…漫画は電子書籍も可能
今ではメジャーな電子書籍だが、皆口を揃えて「電子書籍は頭に字と物語が入ってこない」と言う。
④本の読み方
父、祖母、兄弟、友人…一冊ずつ読む
自分…何冊か同時並行で読む
自分は読みたい本は同時並行で何冊も読む。
面白い小説でも途中でだれて来た時に、別の本を読むと次に戻ってきたときに楽しく読める。
同時並行で読んで続きが気になりモヤモヤしないのか、本の内容を忘れないのか、混乱しないのかなどと聞かれるが、そういうことはない。
⏬️
きりのいい部分まで読むか、続きが気になるところまでは読み、重い内容で気分が暗くなってくれば、別の本を読む。
その本を開くと、話の内容は思い出せるので混乱しないので、問題はない。
一旦、頭と心がリセットされ読書が捗るので是非お勧めしたい。
【番外編】
小説の書き方も人それぞれ違うようだ。
私の友人達の例を出して比較してみる。
プロットを細かく書いてから進める(一番スタンダードかもしれない)
タイトルを決めて、簡易プロットを書いてから進める
何もない白紙の状態から書き出して、最後まで書く
思いついた台詞を並べて、短いシーンを書いて繋げる