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猫バスにのりたいとき
こんにちは。
急に寒くなって、秋の紅葉に浸るまもなく冬が来るのだろうと覚悟したりなんかして。みなさま、ご機嫌いかがでしょうか。
さて、おそらく国民的、なんなら世界的レベルに誰しもの原風景と錯覚すらしてしまう『となりのトトロ』。もう、いま4歳の娘がハマりにハマっていて、何や言うたら「トトロみたい!」のオーダー連発。もうプレイヤーには、トトロのDVD入りっ放し。
専門家が多くいらっしゃるので、考察とか評論じみたことを書くつもりはない。でも、いちジブリファンとして、本当に何度観ても楽しめるし、感動する作品だと思う。
娘は、めいちゃんに共感しつつ、ちょっとライバル心を持っている気がする。めいちゃんの動作を真似しながら、自分のほうが上手でしょと誇らしげな顔をする。そんな娘をみるのも、また楽しい。
登場するトトロに会いたい、猫バスに乗りたいと願うのは、子供だけではないだろう。アラフォーのわたしも、雨のバス停でひとり待つときトトロが現れるのを期待するし、ぐったりと疲れた日には猫バスのふわふわに包まれながら帰りたいと思う。
主役には申し訳ないけれど、どちらかと言えば猫バスを欲する頻度の方が高い。夢の中でもいいから、一度あのふわふわ(そして、たぶん少し温かい)のバスに乗りたい。世の中にある乗り物の中で、きっと一番スリリングで高性能。乗り手の気分がどんなときにも必ずフィットする。
急に強い風が吹いて『あ、猫バス通ったかな』と思ってしまうときは、身体が猫バスを欲しているとき。まさに昨日の雨、出先から家までの帰路を思ってウンザリしていた瞬間に、そんな風が吹いた。
いまは、トトロをただ楽しむ娘も、いつかこの母の気持ちを分かってくれる日がくるかしら。いや、めいちゃんと同い年の娘は、もうどこかでトトロや猫バスに会っているのかもしれない。なんと羨ましい、なんて思えた雨上がりの晴れた朝です。