またひとつ、閉まる扉の前で
こんばんは。
足がつる、そんな経験ありすよね。ミネラル不足とか、疲れてるとか、いろんな理由があるらしいですね。いま、なぞに右足の薬指だけがつりまして、娘が隣で寝ている最中、声にならない声を出して悶絶してしています。みなさん、ミネラル補給してますかー。
さて、同世代の中では、やや遅めに子育てに突入した私。友人の多くは先輩ママで、中には大学生をもつツワモノもいたりして。さすがに、まだ孫持ちはいないけれど。
そんな先輩ママたちから聞かされてきた、いわゆる“あるある”を辿るように、娘はどんどん成長していく。親の私が「待って待って、まだまだ、ゆっくり」と願うのを嫌うかのように、大人への憧れを深めていく。
最近の口ぐせは、「年長さんになったら、ママの背を追い越すよ」。実際には、きっと中学生とか高校生になってからの話だと思う。けれど、娘は本気で、その目標を達成しようとしている。
毎日毎日、家にある柱に背を合わせて、いま何センチか測るようにせがまれる。まだまだ小さいままでいて欲しい私は、くぅーっとその気持ちを押し殺し、1ミリ伸びた娘の身長を称える。
身長だけでなく、ひとりで出来ることも、どんどん増やしていく。食べることも、トイレも、ついこの間まで、ひとりで出来なかったのに。ときどき「食べさせて」と甘えてくれることの何と嬉しいことか(忙しいときを除く、笑)。
そして、またひとつ。今日は自転車の後部座席のシートベルトを自分で装着できた。いつも、やろうとしても出来なくて「固いから、やって」と最後には手伝っていたのに、今日は「手伝おうか?」と声をかけても、「自分でやる!」の一点張り。ついに、自分でカチッとベルトのストッパーをはめることが出来た。これで、親の出番がまたひとつ減る。
こういうときに鳴る、『パタン』という音。
「子育ては、親が開けている扉を子供がひとつひとつ閉めていく感じ」と、ある友人が言っていた。そのことが、最近とてもよくわかる。今日もまたひとつ、扉を閉めて次の扉へ向かっていく娘。
どうか鍵はかけずにいてほしい。生き急がずにいてほしい。閉じられた扉の前で、複雑な気持ちを隠して我が子の成長を噛みしめるのも、子育てのいわゆる“あるある”なのか。
切ない気持ちもあるけれど、自分で出来ることを増やして親の負担を軽減してくれているのかな。そんなことを考えているうちに、つった右足の薬指は、すっかり回復していましたとさ。おやすみなさい。