今回の記事は、投資は運か実力か?人はどうして、投資で儲かると自分の実力だと思い込み、損をすると運が悪かったと思うのか?について解説した本です。20年以上にわたるトレーダーとしての経験と、様々な学問への深い知識と鋭い洞察をもとに、金融市場において偶然や運が果たしている役割と、人間の思考と感情との関係を描き出す学びの多い一冊です。
この記事では、本の要約をするのではなく、輪読会を行うにあたり、私が読んだ感想や本からの学び、一部引用を紹介するものです。輪読会用のメモなので、一般的な記事のようにきちんと整理されているわけではないのでご了承ください。
感想
面白い引用
リスクに気づいたりリスクを避けたりといった活動のほとんどをつかさどるのは、脳の「考える」部分ではなく「感じる」部分なのだ (「リスクは感覚」だとする理論がそれだ)。
吹き飛ぶトレーダーに特徴的なのは、自分は世界がどんなふうになっているかとてもよく知っているので、ひどい目にあう可能性はないと思い込んでいることだ。彼らがリスクをとれるのは彼らが勇敢だからではなくて、ぜんぜんわかっていないからだ。
研究者たちが発見したところによると、純粋に合理的な行動をとる人間は、扁桃体に異常があって、愛着という感情が阻害されている可能性がある。つまり、その人は文字どおり頭がおかしいのだ。
引用
討論で恥をかく
違った類の地震
ヨーロッパの遊び人の数学
ストーブは熱い
過去の歴史を予測する能力
買い下がり
コンピュータと方程式を操るクウォンツ
連中に共通する特徴
市場に巣食う、たまたまなのにその気になる連中の特徴を概観する
素朴な進化論
ほとんどみなが並以上
市場が三ヶ月で20%以上下がることはない
パスカルの賭け
テニスの試合に邪魔が入る
データ ・マイニング、統計、いかさま
信念の経路依存性
考える代わりに計算する
振り返る、その能力は逆転する
シャワーを浴びながら振り返る
不確実性と幸せ
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