[外部院試] 受験記 大阪大学院 九州大学院 併願
はじめに
筆者がR7年度2025年入学の外部院試を目指し、大阪大学院 情報科学研究科、九州大学院 システム情報科学府に出願、受験、結果までの生活をまとめました。
当時を思い出しながら記録のような感覚で書いているため、参考になるかは不明ですが、院試受験生のリアルな生活の記録は貴重だと思います。
また、本記事内 B〇 → 学部〇年、 M〇 → 修士〇年 を表しています。
(例)B3 → 学部3年生 , M1 → 修士1年生
B1 ~ B2 外部院試を目指す
兄から外部院試なるものが存在する事を教えてもらう。大学生活が上手くいっておらず、旅行が好きな筆者はB1の時点で外部院試をする事を決めた。しかし試験はB4の夏にあるため、まずは単位を取る事に専念。「TOEICは早めにやっておかないとな~」とか考えていた。
B3 5月 TOEIC1回目
とりあえずTOEICを受験してみるが、リーディングで時間が間に合わず575点だった。まだ院試本番まで時間はあるため、Netflixを2重字幕で見たり、単語帳から友達と問題を出し合ったりと、ゆるく勉強をしていた。
B3 10月 自大学研究室配属 勉強開始
研究室に配属され、勉強にギアが入り、1月にあるTOEICに申し込む。この頃は九州大学院のみを目指しており、九大院の数学試験科目である代数学、微分積分、微分方程式、複素関数論、ベクトル解析のマセマを解いていた。今思うと、この時期に数学の基礎を固めていて本当に良かったと思う。
マセマとは単位取得を目的とした本なので難易度は高くない。だが、説明の分かりやすさから院試御用達の参考書である。どんな大学の図書館にもあるはず。
B3 11月 TOEIC勉強
以下の記事にまとめてあるTOEIC教材を勉強した。
11/22 betcover!!のライブを見て感動する。本気で音楽をやっている人はかっこいい。勉強のやる気が上がった。
B3 12月 TOEIC演習
12月は公式問題集を使用して演習をした。リーディングの時間が間に合うようになっていた。公式問題集は点数が範囲で出るのだが、範囲の中間を取ると700点を超えていた。
B3 1月 TOEIC本番
1月に入ると、TOEIC勉強意欲が落ち、何もしないまま1/28に実施されたTOEICを受験した。「どうなんのかな~」とか思っていたら810点とれた。調子に乗って3月位まで勉強しなかった。
B3 3月 関西圏研究室訪問
関西の大学院に進学したら周辺地域に沢山旅行できるじゃん!てことで関西圏の大学院である京都大学院1つ、大阪大学院2つ 研究室を訪問した。
3つの研究室の中から1つを紹介する。
大阪大学院のとある研究室ではM1,M2生が対応してくれた。会話をすると、全員話すスピードが常人の1.5倍くらい速い。しかも内容がある。これには驚いたし、このスピードで喋っていいんだとワクワクした。そして、その研究室は内部生から大人気らしく、大阪大学の成績上位者しか入れない研究室らしく納得した。
高校生や文系の方は知らないかもしれないが、人気の研究室は定員を超えると志望者の中から成績(*GPA)が高い者から配属されるのだ。
大阪大学吹田キャンパスは、とても綺麗で食堂は美味しく研究室も魅力的で大阪大学院が第一希望となった。また、この訪問の際に全国の研究室の評判を教えてもらった。ネットには載っていない貴重な情報を頂いた。
紹介しきれないが他2つの研究室も、学ぶ事が多くありました。研究室訪問は院試勉強期間の中でも特に楽しく、贅沢な時間でした。東大院試の英語がTOFELでなければ東大の研究室も訪問したかった。
3/15 kid fresino のライブに行く。
B4 4月 大阪大学院勉強
大阪大学院の試験内容は九州大学院とは違い、数学が無く、必修科目から2科目と、選択科目5科目中から2科目選択の計4科目だ。
ここで問題が発生。選択科目5科目の中で筆者が自大学の学部時代に履修した科目は実質1科目しかなかったのだ**。
なので他4科目を大学図書館から借りた参考書を使って勉強し、過去問を見て、もう1つの選択科目を決定した。
計算機システムとシステムプログラム(アーキテクチャ)や計算理論(オートマトン)といった科目は九州大学院でも使えるため大阪大学院は九州大学院との併願の都合がよかった。
この頃、自大学研究室に席が与えられた。集中が長い時間続かない筆者は、週5日、6時間ほど滞在し、休憩を取りながら、集中した1時間を3~4セット行う形式で自習しに行っていた。B4の4月は同期が研究室におらず、一人で勉強していた。
外部大学院受験の大変な所は、同志を見つける、あるいは誘わない限りは個人戦である所だ。大学同期は就活をし、内定を貰い進路を確定させ遊んでいる中、一人勉強しないといけない。メンタルを鍛える事ができるよ!
B4 5月 九州大学院研究室訪問
5月の後半に地元と同県である九州大学院の研究室を2つ訪問した。そのうち1つは大阪大学の研究室でオススメしてもらった研究室だ。その研究室の特徴を語ると容易に特定できてしまうため、あまり語らないが研究内容が魅力的で実績を沢山出しており、評判通りの素晴らしい研究室だった。
5/24 カネコアヤノのバンドセットであるkanekoayanoのライブに行く。リズム隊が変わったことにより、パワフルで直線的なバンドサウンドになっていた。しかし、どうしてもbob(drum)、木村琢磨(Bass)の時期の余裕のある力が抜けたサウンドが好きな自分がいる。この辺は好みだよね。
B4 6月 出願
出願期間になり、研究希望調書や出願資料を作成する。筆者は中学時代から提出物を出し忘れていたり、ケアレスミスをしがちなので、資料漏れが無いか何度も確認したり、封筒の中に入れた資料をクリップで止めるか否かなど、普段なら気にしないような所まで神経質になっていた。
B4 7月 大阪大学院 試験
無事出願が完了し、大阪大学院の受験表が届く。同封の資料を確認すると、受験番号が列挙されている紙を発見。それを見ると、なんと去年まで各専攻1.3倍~1.5倍程度の倍率であったのだが、明らかに受験者数が多い。単純計算で倍率は4倍以上あった。
そして、7/28 大阪大学院、筆記試験当日になる。試験は難化していて、選択科目中に知らない単元が出てきた。先人達が残した合格体験記に書いてある参考書には書いてなかった内容で、正直「こんなん無理やん」てなった。
外部生が難化に対応するのは難しいです。研究室訪問の際に科目と対応した内部資料を貰わない限り、範囲外の単語、問題が出てきます。内部の授業で使用されている教科書をマスターしてもスライド中にだけ書かれている内容が出題されると成す術がないです。
7/29 口述試験。手ごたえ無し。
帰る新幹線の中で悔しくなかった自分が悲しかった。
B4 8月 大阪大学院合格発表 九州大学院勉強
8/19 大阪大学院は不合格であった。
気持ちを切り替えて九州大学院試験への勉強を始める。しかし身が入らない。B3の10月で数学の基礎固めをしていて良かった。編入数学徹底研究という参考書を1周して、過去問に取り組むだけで数学の勉強は済んだ。
専門科目のC.オートマトンとF.アーキテクチャも大阪大学院で勉強していたので、過去問を解いて傾向を合わせただけだった。
B4 9月 九州大学院 試験 合格発表
9月10日 九州大学院 試験当日。数学は代数学の証明を解く事ができた。しかしベクトル解析で計算が合わず、撃沈。体感5,6割。専門科目では知らない単語が出てきたが、過去問の傾向から得た解法を使用して解く事ができ、8割程度解けた。TOEICの成績と合わせると合格ラインと言われている6割は超える事ができたはず。
9月26日 合格発表日。午前9時から出席しないといけない同期の発表練習を休み、家で九州大学院システム情報科学府のHPを更新する。お知らせの欄に ”令和7年度九州大学大学院システム情報科学府修士課程入試(学科試験・口頭試問)合格者発表について” の文字があり、開く。自分の受験番号を発見。
合格していた。
めっちゃ嬉しい。ベットの上で飛び上がった。
そこから中間発表に向けて放置していた研究を進め、資料作成と忙しかった。
まとめ
筆者の院試勉強記をまとめました。
最初は合格体験記のように、使った教材と対策、テスト本番の内容をまとめようとしました。しかし、先人達の記事と使用している教材が同じである点や、R7年度のテストが公開されていない中、テストの内容を書くのはルール違反であると感じ、それなら自分のための記録を書こうと思ったのが経緯です。
記事を読んでくださりありがとうございました!
[参考]筆者の総勉強時間
TOEIC 50h
大阪大学院 250h
九州大学院 50h
おまけ:おすすめアプリ
Studyplus : 学習時間共有SNS
大学受験時代に使用していた人も多いと思います。
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