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映画「ロング・ウェイ・ノース 地球のてっぺん」観ました 映像最高! 

元旦にEテレでこの映画をやることを知って、やったー!って気持ちで観ました。
観てやっぱり、「私が今までに見たアニメ映画の中で一番好き!」ということを確信。好きの理由の9割以上は、映像がグラフィックで美しいということです。
アニメは、子供の頃から身近に観てきたもの。「鉄腕アトム」は朧気だけど「サイボーグ009」はオープニングをはっきり覚えてる。かっこよくて大好きだったな。1960、70年代、福井では民放2局のみ。その中で放映されていたアニメは、ほぼ鑑賞していたはず。
当時、絵の美しさを感じたのは、「赤毛のアン」「ニルスの不思議な旅」。
「赤毛のアン」は、アンを乗せた馬車が木立を走り抜けるときの、木漏れ日に揺れる葉の輝きに見とれました。「ニルスの不思議な旅」は、空から大地を俯瞰する雄大な自然に心躍り、擬人化された鳥の動きがかわいらしくて微笑ましかった。
大人になり映画を観るようになって、うわーっきれい…と感激したのは、「おもひでぽろぽろ」。雨に煙る町(確か駅前?)や紅花畑に度肝を抜かれた。
現在は、背景がリアルで見惚れる映画…深海誠作品など…というのは、それほど珍しくなくなっています。が…背景が写実的に描かれるほど、人物絵との差が際立ってしまうことに気付くようになり…思い返せば、「おもひでぽろぽろ」は、主人公の20代後半女性のほうれい線が、なんか中途半端な現実感を持ち込んでいたなと思う。
「ロング・ウェイ・ノース  地球のてっぺん」は、背景と人物のトーンが同じで違和感がない。そして、「アニメ絵」でしか表現できない造形と色彩が、それはそれは際立っているのです。最大の魅力は、このデザイン性に優れた魅力溢れる画面。アニメを鑑賞する楽しさはこれだよね!と納得させてくれます。
何度でも最初から見たくなる映像の快楽。場面場面を切り取って絵葉書にしてほしい…あればいいのにな。
お話は、サーシャが、北極海へ向かう冒険譚。行方不明になったお爺さん船長の船を探しに行くお話です。物語につっこみどころを探すのは野暮、と思う。これは寓話。複雑な考察はいらない。ご都合主義でもかまわないのです。
多くの人に観てもらいたい。特にアニメや漫画の絵が苦手って人に。アニメならではの、わくわくする映像体験ができるはず。映像全体から、凛と澄んだ空気感が伝わってきます。
元旦からいいもの観られて、まさに眼福。DVD、欲しくなりました。

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