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仲裁できるかな?
「仲裁」とかけまして、「着ぐるみ」と解きます。
その心は、中に入って動きます。
#中の人などいない
自分の業務には、職員からの処遇や環境、職場の人間関係について相談を受けることも入っています。
久しぶりにその相談が入りました。
小さな役所です。みんな顔見知りなので、かえって相談しにくいところもあります。
それでも勇気を出して相談に来ます。
もちろん知っている人です。
性格なども何となくわかっています。
仕事に対する思いもわかります。
その相談内容は職場の上司のこと。
もちろんその上司のことも自分は知っています。
とりあえず話を聴くことに専念します。
そのうち、どういったことを希望しているのかが理解でき、その確認を本人にとって相談は一旦終了です。
次にこっそり、その上司や同僚と話をします。
意見は食い違ってはいませんが、どちらも感情的になっている部分も見られます。
それぞれの思いは強いものです。
みんなそれぞれ辛いと思うポイントは異なります。
それをどう仲裁するかなんて、簡単にできるはずがありません。
さらに両者ともにプライベートでも知っているような人です。
落語の噺のように、笑って手打ち、とか大岡裁きのようには行きません。
ふーーっと深呼吸。
外部からのクレーム、内部でのクレーム、どれも簡単に仲裁できないものばかり。
最近は、こんな案件ばかり処理してます。
いや、処理しきれてないかも・・・
自分のキャパオーバーにならないように、適度に息抜きはしていますが。
裁判官、弁護士、相談員のみなさんって本当に大変なんだなあ・・・
人の思いにどこまで応えて、どこで折り合いをつけてもらうか。
心の底から感謝、尊敬します。