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自然のものは自然じゃないという話

間も無く11月、10月25日の本日の最高気温が13℃の札幌はいよいよ冬準備です。
薪の手配もそのひとつ。

アトリエには薪ストーブがありまして、冬のアトリエを時には暑すぎるくらい温めてくれます。

薪は専門業者から購入します。

よく廃材や裏山の枯れ木なんか使えそうだから経済的、なんていう印象を持たれがちですが実際のところはそうでもありません。

薪は木を伐採し、樹種を選別し、細かく切り分けて、数年外で乾燥させて、しっかりと管理されながら手間をかけて作られます

低品質の薪をストーブに使うとすぐに煙突が詰まったり最悪ストーブ自体が故障してしまいます。

エゾシカ革も

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例えば、「エゾシカの革を活用しています」というと、北海道には駆除しなければいけないほどエゾシカがいるので材料代掛からなくていいですね、という印象をもたれる場合があります。

しかし実際のところ、しっかり管理された家畜の革に比べて、野生生物の革を商品にまでするには大変な労力と手間と時間を要する作業が水面下で行われています。下ごしらえに要するコストが高くなります。

それでも自然素材を自然のまま表現し、そこに魅力を感じ、人々の心を潤すということ。地球に寄り添って美しく生きるということに繋がる行為。

エゾシカ革製品や木工品も、それだけの価値まで高めるのが私の仕事のひとつだと、恐れ多くもそう考えています。

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