#6 歴史を学べるコンテンツ 学校教育の変化
歴史を学ぶことで、普通や当たり前は時代や場所によって違うことを知ることができる。そのために、過去の人々の価値観や暮らしぶりをイメージすることが大切だと、前回の記事で書いてきました。
でも、文章を読んだり、資料を見るだけでイメージを膨らますのは難しいですよね。そんなときに、おすすめしたい学習方法がマンガです。マンガはストーリー調で時代背景を理解するのに最適であり、当時の人々の心情や生活について深く理解することができます。
こんな本もあります。「ドラゴン桜」編集者の佐渡島氏など、マンガの達人たちが「文学」「職業」「歴史」「戦争」「科学・学習」「スポーツ」などのテーマに分けて、100作品を紹介しており、参考になると思います。
国内外の歴史の面白さを学ぶコテンラジオ
最もおすすめしたいのが「COTEN RADIO | 歴史を面白く学ぶコテンラジオ」です。
学校の授業では中々学べない国内外の歴史の面白さを学ぶ番組で、日本のApple Podcastで長い期間人気上位にあるインターネットラジオ番組です。
コテンラジオは、各テーマ1人の人物にスポットライトを当てて語るのですが、その人物の人格や当時の価値観を意識して語られるので、その時代のリアリティがより色濃く伝わってくる印象を持ちます。
また、MCの深井龍之介さんは、歴史の中であまり重要とされていない面白い知識や小さな発見も重要視されていて、リスナーが出来事や状況を具体的にイメージできるように話すことを意識されているようです。私自身、コテンラジオを聞いて歴史の面白さに改めて気づかされましたので、ぜひみなさまにも拝聴いただければと思います!また、キープオンラボとコテンラジオはまったく関係がありません(笑)
学校の教育スタイルも変化している
学校では「歴史=暗記」のイメージが強く、語呂合わせで人物と年号を覚えてもテストが終わったら大抵忘れてしまい、「覚えていても社会で役に立つの?」なんて思う人は多いと思います。
しかし、2022年から日本史と世界史を融合した近現代だけを教える「歴史総合」という新しい科目が高校で導入され、少しずつ学習スタイルが変化してきています。
歴史総合は、生徒自身が能動的に学ぶことを重視しています。歴史上の出来事を時系列にそって学んでいくスタイルを取らず、「時期や推移に着目し、因果関係などで関連付けて」学ぶことや、「複数の立場や意見を踏まえて」考えることが重視されます。
また、生徒自身が教科書や資料から、疑問に思ったことや探求してみたいことの「問い」を立てることも行います。教師は、生徒がそれぞれ自分で探求できるように、また資料に基づき複数の立場から検討できるように、授業を構成することで学習を深めるサポートをします。
歴史を学ぶためには、過去の人々の暮らしぶりや価値観をイメージすることが大切で、そのイメージをつかむためにマンガや「COTEN RADIO」を紹介しました。また、高校では「歴史総合」という新しい科目が導入され、「歴史=暗記」のイメージが薄まりつつあります。
次回はまた別の角度から「歴史を学ぶ意味」について書いていきます。ぜひ、お楽しみください!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?