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15 よく使う言葉

「子どもが主役になる授業」の中では、教師があまり前に出ることなく、あんまりしゃべらないことを目指したいということは、以前記事に書きました。

少ないからこそ、教師としての役割は大きくて、
その少ない言葉を大切にしたいと思います。

そこで、どんな言葉を使っているか。
どんな言葉を使うと子どもを主役にできるのか。
を、振り返り、まとめてみようと思います。

授業が始まる。
教師のいう「授業を始めます」は、NGです。どうしてか…
始めるのは、教師じゃなく子どもであるはずだから。
授業が始まる(子どもが使ってないか?)
授業を始める(教師が使ってないか?)

ちょっとしたことだけど、子どもが受け身になってる言葉は使いたくないです。

何分かかりますか?かけたいですか?
(どれくらいの時間が必要ですか?)

わたしの所属校には教室にタイマーが置いてあります。限られた時間の授業で、時間を上手に使うには時に細かく時間を分ける必要があるときがあります。そんなとき、教師から「じゃ、5分間で、〜しましょう」って、よくありますよね。でも、その5分ってなぜ?だれ基準?ってことです。
わたしはざわざわしてもなんでも、この質問を子どもにして、その答えの中から決めるようにしています。

あなたは、どうしたいの?
子どもの「○○していいですか?」という許可を求められたり、「△△さんが〜〜してます」という報告(チクり)を受付けたとき。
あまりに何も言わないと、子供なりに考えて、これやりたいなーって動き出す。でも、それを教師が許可をしなくちゃできないのは惜しい、というかもったいない。
その子がいいと思って、必要と感じて動くならば自信もってやって!と思います。
ただ、そこに「いいね」って教師が○を出しちゃったらだめだと思っています。○を出した教師の責任になってしまう。決めた本人(子ども)が責任をもってやってほしいと思います。

どう思う?
(質問を受けたとき)

決まっていること、変えられないことは、はっきり伝えます。でも、どうでもいいことは、その子の思いを尊重します。
ただ、なんとも思っていない、決めてない子の場合もあるので、一緒にどうしたいのか考えられるといいです。一人一人に時間がかけられないときは、選択肢を考えて選べるようにします。

どうしてだろう?なぜ?
(質問に対する質問返し)

「どうして○○なんですか?」って聞かれて、
「それはね、△△だからですよ」って答えられなくもないのですが、せっかく子どもが「どうして?」って思ったのであれば、答えて終わりにするのはもったいない。
特に、学校のきまりとかルールのことはすぐに答えを与えがちですが、お客さんじゃないんだし、考えるチャンスだから、あえてすぐには答えないようにしています。

次は何をするんだろうね。
次回予告をすんなりしない。授業のさいごに「次は○○しましょう」って言わない。
こういうことしたいという思いをもってほしいし、学びのつながりを感じられるようにしたいです。
子どもたちから「今日の続きで、こんなことしたらいいんじゃない?」って提案されたら最高ですね。

と、こんな感じでしょうか。

まとめてみると、「?」ばかり。
あれしろこれしろという指示や命令のようなこと、
あーだこーだと一方的に教えてばかりにならないことを意識している結果でしょうか。
また、
若干、いや、かなりいじわるで無責任、回りくどくて時間がかかりそうな印象を受けます。これだと、子どもたちが教師のいうことを聞かなくなるんじゃないの?って不安に思われるかもしれません。
でも、そこが腕の見せ所だと考えます。

わたしが昨年度担当していた6年生は、受け持った当初のころは確認と受け身の質問をする子が多かったのですが、
半年もすると「自分で考えろってことねー」と自分から動き始めました。その判断が間違えていたってそれも自己責任。だから、「先生が決めてくれたほうが楽なのに」と本音を言う子もいて、実に素直でいいと思いました。

教室にはたくさんの言葉があふれています。
その言葉によって、教室の雰囲気が決まり、学校に行きたいとか、楽しいとかの印象を作ります。
特に教師の言葉の影響力は大きいです。よかったら参考にしてみてください。

今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。感謝!!