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良い表現、良い芝居とは

対象について

私は、特に表現の勉強をし始めた方や表現の上達イメージがつかめない方のお役に立てればと思ってお送りします。

芝居や表現、ナレーションの勉強を始めたばかりの方にとって、
良い表現とはどういうものなのかを実感を持って理解するのは非常に難しいことだと思います。

養成所や学校に通ってみても、訓練の先に多くの人の心を動かすような表現ができるようになるのかといった不安や上達している感覚があまり無いということも少なくないと思います。

また、指導される内容についても、
もっと気持ちを入れるようにというダメ出しであったり、
もっと自然に表現してほしいと言われたときに
具体的にどうすれば良いか分からないということもあります。

私もそういったことはありましたし、それは多くの表現者が直面し、
試行錯誤しながら体得してきたものだと思います。

このように、芝居や表現が上達するためには、
言語化できない感覚的なものを理解するという要素が多いと感じます。

しかし、人と会話をしたり、感情を動かすというのは
普段の生活では何も意識せずにできていることです。
なぜかこれがいざ表現、芝居という場面になるとできないのです。

表現者は普段するのと同じように感情や思いを入れて、
自然に話しているはずなのに、
それを見ている人、聞いている人からは
自然とは程遠い表現になってしまいます。

そして、何が普段の状態と違うのかを
感覚的にでも理解できる人は、
どんどん上達していきます。
ですが、その感覚が分からない場合には
上達が難しい場合が多いです。

しかもこれは、感覚的に理解して表現ができる人は
無意識的にやれている場合が多く、
具体的に何をすればいいかを掘り下げて説明できる人はなかなかいません。

なぜ最初から上手い人、そうでない人がいるのか

訓練してきた期間はあまり変わらないはずなのに、自分よりとても上手い人や、あるいは逆に自分より明らかに実力が低いと感じる人もいます。

ですが、自分とはどんな違いがあって上手いと感じるのか、
あるいは下手と感じるのか具体的に説明することは難しい場合が多いです。
本当に気持ちが動いているように見えるかあるいは聞こえるかどうかといったざっくりとした要素での判断が精いっぱいなことが多いです。

また、出来ている人は出来ていない人に対して、
明らかに違和感を感じる表現なのにその違和感は表現のどの部分のどういった要素にその原因があるかはうまく説明できないことが多いです。

こういった要素によって、上手い人は感性が良いとか、
勘が良いといった抽象的な理由で説明されることが多いです。

なぜこんなことが起こるのかといえば、
上手い人は表現するのに必要な行動や話し方が無意識にできていることが多いです。

自分の感情を動かすにはどうすれば良いかが自然と理解できていたり、
そもそもどういった身体や心の状態が感情が動いている状態なのかを
自然と深く理解できています。
感情を動かすときに、意味もなく力んだりせず、
不要な力は抜いて感情を動かした表現ができます。

上手くいかない人はこの逆で、
何とか力づくで感情を引き釣り出してこようとします。
しかし、力みによって感情はより出づらくなり、
何か頑張ってやろうとしているといった印象を与えてしまいます。

内容について

表現の上手くいかないという方は、表現を行う際に
無意識に行っていることが大きく影響していると考えております。

その無意識に行っている身体や心の動きに気付くことを手助けする内容を私のnoteで伝えられればと思います。

無意識の言動に気づくことができれば、表現したい内容に合わせてより良い身体や心の動きに意識的に変えることができます。

例えば、ワクワクしているときには横隔膜辺りに鼓動を強く感じてくすぐったく感じたり、心配や気が重いことがあるときは身体の中を粘度の高い泥のような液体が巡るような不快な感覚があったり等を感じているはずです。
そして、実際に表現を行うときも感じている方が良い表現になるはずです。
(もちろんその感情ごとの身体感覚は人によって異なると思います)

私自身も研究を行っていることですので
正しい情報を提供できない場合もございます。
また人によってその感覚は様々なものになるはずです。
全力で取り組んでおりますがその点はご了承いただければと思います。

そのためぜひご自身で精査し、
取捨選択しながら正しいと感じる情報を
取り入れていただければと思います。

表現と発声と感情を研究し、皆さまのお役に立てればと思います。

何卒よろしくお願いいたします。

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