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若かりし頃の思い出、西穂高岳 前編
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タイトルに若かりし頃の思い出、西穂高岳とありますが、西穂高岳に登るのは今回が初だということを最初に伝えておきます
西穂高岳への一番一般的なルートは、新穂高ロープウェイを往復で使うピストン
けれど、できるだけ行きとは違うルートで歩いてみたい
てか、西穂山荘から上高地までのルートを訳あって歩いてみたかった
あ、壮大な理由ではないのでそこは期待しないでくださいね笑
ネットを調べていると濃尾バスにトレッキングきっぷなるものがあることを発見
あかんだな駐車場からバス、新穂高ロープウェイ上り、上高地からあかんだな駐車場までのバスのセット、さらに商品券500円がついて大変お得な合計¥3,700
これを使って始発に乗ってみた
でもね、平日だからか、宣伝をしなさすぎなのか、このきっぷで乗車している人は俺だけだった
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下のゴンドラ駅から見上げる西穂高岳、あの稜線を歩くのかぁ、もとい、よじ登るのかぁ
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上のゴンドラ駅から見た笠ヶ岳、一定の高さから上は雲の中
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焼岳は綺麗に見えてる
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西穂高岳のテント場に一番で到着、霞沢岳が目の前に見えるポイントに設営
前回に続き今回もモンベルドームシェルター1
そしてこれも前回と同じ夜の雨予報、大結露大会が予想される笑
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ここで登ったこともないのに、なぜ若かりし頃の思い出、西穂高岳なのかを説明します
俺の通っていた高校、正確には科、は少し変わっていて、かなり自由な部分があった
修学旅行も生徒たちで決めてよく、信州に行くことに決定
この決定には友達のように仲の良かった先生の希望も含まれて、その先生が登山が好きで、修学旅行中に二座登山をするというなんとも不思議なプランとなった
この登山とは、学校登山のような恒例的なものではなく、学校始まって以来の初の試みだったと思う
最終的には生徒の意見で決定し、先生からもどのような山なのか詳しく説明があった
そのひとつの山が西穂高岳だった
じゃあなぜお前は登らなかったんだ?というと、これは強制ではなかったから
登りたくない人、登る自信がない人は上高地散策という別行動組が用意されていた
この数ヶ月前に胸を開くという大手術をしていた俺は上高地散策を選んだ
でもね、心のどこかに、俺も西穂高岳に登りたい、登りたかったという気持ちがずっとあった
登山組は早朝に河童橋を出発し、西穂高岳を目指す、その日のうちに河童橋に帰還
服装はジーパンにパーカーという、今思えば無茶な登山だ
実際に先生は、登山中に登山者男性に怒られていたそうだ
とはいえ、先生は数人付いており、独標等、途中までで止める生徒の意見は尊重された
こう聞いて、無茶な登山だなどと怒らないでほしい
30年以上前の話、もう時効です笑
今だにクラスメイト、先生と会うとこの話が出てきて、みんな笑顔になる
登らなかった俺ですら幸せな気持ちになる
そんな登山組が歩いた道を歩きに来た
当時、登山に全く興味なく、6年前まで全く登山に興味のなかった俺が、西穂山荘テント場にドームシェルター1を張っている
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初日に西穂高岳を目指そうとも思っていた
稀に青空も出るが雨も降る
昼以降は悪化する予報、西穂高岳は明日に持ち越すことにした
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エスビットってクッカーネバネバになりますよね、みなさんどうしてます?
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早く起きて星空撮影をしようと思い2:30に起床するもじゃじゃぶり笑
テント畳んで小屋にデポ、小雨になった4:00ごろ出発
ヘッデンつけて登るの久しぶり
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ずっと雲の中だった
たまに風景が見えたが、すぐに真っ白になる
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このあたりから小屋でレンタルしておいたヘルメット装着
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このあたりまでほぼ真っ白、逆に岩登りに集中できたのかもしれない
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徐々に雲が薄れてきて遠くのものが見え始める
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きた!
雲はなくなり、雲海が広がる
待ってたぜ!
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西穂高岳、このときあれが西穂なのがチャンピオンピークなのかわかっていなかった
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雲から頭を出す焼岳、奥は乗鞍かな?
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西穂高岳登頂
槍をバックに
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霞沢岳
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奥から、槍、北穂、奥穂、ジャンダルム
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ジャンダルム、ここへ向かう人がかなりいた
奥穂が近く見えた、体力的には問題なさそう、技術面だけだろう、でもそう簡単に行こうと思わないようにしなければ
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西穂高岳山頂で朝食を食べた
こんな素晴らしい場所での朝食はそうはない
来てよかった
後編へ続く