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やさしかった声

 
こんにちは👋N.です。


「2人で出掛けませんか?」

そう言われてから、見える景色が変わったわ。

自然に笑顔にもなれたし
毎日がパッと明るくなった


 “恋のパワー”


ってやつね。ふふっ🤭


夜には電話で他愛もない話をした。
彼のやさしい
「おやすみなさい」は
わたしの原動力になった。


2か月くらいたったかな
彼が

「うちに来る?」


と言ってくれたの。

うれしくて ( ≧∀≦)ノ
ドキドキしながら
向かったわ。
途中ケーキを買って

緊張しすぎてプルプルする指で
彼の家のチャイムを押した

ドアがあくと
彼が家着のまま
“いつもの笑顔”と
“やさしい声”で
「いらっしゃい」と
迎え入れてくれた。

何だか
『本当のカップル』に
なれた気がしたわ💖

それからも順調に
お付き合いはつづいて

半年くらいしてから
彼が
「ご両親にあいさつ
 したいんだけど」
って言ってくれたの。

うれしすぎて
信じられなくて
何より恥ずかしくてね


バカよね、わたし。
「まだいいよ」


って断ってしまったの


本当にバカすぎる💢


何で素直に
「お願いします!」
と、言えなかったんだろう?

それでも彼は変わらずに
やさしかったし、
変わらずに
お付き合いは続いていたの


ううん…


わたしだけがそう思っていたのかもしれない…。

2人で会っているときも
前みたいに話が出来なくなっていった。


感じたよね、負のオーラ。


ある日
デートの約束をして
いつも通りに迎えに来てくれた。
でもいつもと違ったの。
助手席にいつも置いてくれていた“お茶”が
どこにもなかった。


戸惑いながらも

“別れたいんだな”


そう確信したわ。
わかるわよね、雰囲気で。
わかるわよ、
大好きな人のことだもの。


その日を最後に
「さよなら」したわ。

わたし、ちょっと偉かったと思うのよ。
彼のまえでは泣かなかった
もの。


  “偉いよね?”



いつもやさしい彼の笑顔
いつもやさしかった彼の声


きっとずっと覚えているわ







 












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