高級タイツが欲しいドイ
ドイは10キロマラソンの完走を経て、
すっかり調子にのっていました。
ドイ、なかなかやるじゃん!
ってなかんじです。
よーし、またランニング教室行っちゃおっと!
ドイは前回とは違う教室に参加しました。
練習内容は、一定のペースで黙々と走ってみよう!というものでした。
同じ速度で走る人たちとチームになって、
運動場をぐるぐるぐるぐる走ります。
隣を走る女性が憧れの高級タイツを
履いていたので、勇気を出して履き心地を聞いてみました。
女性は「高いし履きにくいけど、やっぱりいいっすよ、コレ」
と言うので、羨ましくて羨ましくて…
って思ってたら
ドイは、こけました。
半ズボンを履いていたため、両膝が血だらけに
なっていました。
周りの方々が驚いてギャー!と叫んでいました。
ドイがテヘヘってかんじで立ちあがろうとすると、
すぐに駆け寄って来てくれて肩を貸してくれました。
スタッフさんが消毒液で丁寧に処置をしてくれました。
「大人になって転ぶとびっくりするよね」と言って優しく笑ってくれました。
ドイは…
感激しました。
ちょっと涙が出ました。
膝にガーゼを当ててもらって、ドイは
再び走り出しました。
先程の女性が
「高いタイツ履いてなくてよかったね。破れたらショックすぎるよ」って言ってくれました。
そう、破れたタイツは戻らない。
でも、膝の傷はいつか消える。
高いタイツは買わずにがんばってみよう…
と1人誓うドイでした。