夢と志を持って学ぶ:大阪国際中学校高等学校を知ろう!
「学校の未来図」とは
グローバル教育やICT教育が注目を集める中、現在学校では具体的にどのように考え、どのような取り組みを行い、そしてどんな未来を描いているのでしょうか。この企画はさまざまな学校へ訪問し、普段なかなかしれない貴重な学校情報をお届けする企画です。そして、今回は大阪国際中学校高等学校を取材してきました!
世界へ、私たちの輝きを。
大阪国際中学校高等学校のキャッチフレーズ「世界へ、私たちの輝きを。」の「私たち」とはもちろん生徒たちのこと。生徒一人ひとりの個性と志を育み、光にみちた未来を目指す学校は今、どのように生徒たちと向き合い、どのような教育を届けようとしているのでしょうか。
令和4年4月に、大阪国際滝井高等学校と大阪国際大和田中学校高等学校を発展的に統合し、開設された大阪国際中学校高等学校の魅力に迫ります!
松下校長は元・銀行員!
約30年の経験から感じること
<インタビュー>
私の銀行員経験を経て痛感しているのは、詰め込みで勉強だけを頑張ってきた方たちは「成長角度」が低くなってしまう点です。勉強だけを言われたままに行ってきた分、自分で考える力が弱くなってしまいます。銀行員時代に、名だたる学校を卒業し銀行に就職してきたものの、社会人として壁にぶつかってきた方々を多く見てきました。逆に最も伸びるのは「学ぶ姿勢」を持っている方。素直で謙虚に、知らないことを恥ずかしく思わず隠さずに学ぶ姿勢を持ち続けられる方が、社会人になって5年も経つと、そうでない方に比べて劇的に成長を遂げていました。
ですので本校では、生徒たちが自分の夢、志を学校にいる間に持って卒業していけるよう最大限応援できる学校でありたいと考えています。その為、本校入学後はすぐに授業へ入らず、まずは生徒たちが「なぜこの学校に入学したのか?」「各科目は何のために学ぶのか?」「社会性についての講義」などの時間を持ち、生徒たちが主体的に学ぶための姿勢や空気を醸成してから授業へ入るようにしています。
そうすることで、様々な学校生活の中で「自分はこういう人になりたい」であったり「どう社会に貢献したいか?」「どんな社会になってほしいか」を自分で考えて生活できるようになっていきます。
立志式と志論文
中2と高2のタイミングで「立志式(りっししき)」というものを行います。「志論文(こころざしろんぶん)」というものを書いてもらい、こんな人になりたい、こんな社会になって欲しい、だから自分はこう貢献しようなどの考えを論文にまとめてもらい、みんなの前で発表する場を設けています。声に出して発表をすることで、きちんと自分の考えに責任を持つことができますし、他の生徒たちの志を聞くことで、新しい考え方や発想、刺激にもなります。こういった取り組みの中で、どんどんブラッシュアップして、より良い志にしていってもらいたいと考えています。
キャンパス全てが学びの場
たくさんの価値観・感性・考え方に触れ(Touch)、驚きや喜び、感動や成長を感じ(Feel)、考え方や視野を広げていける(Think)魅力いっぱいの校舎には、無限の可能性が広がっていました!
1:エントランスホール
エントランスホールの壁は、生徒たちに歴史を重ねていってもらいたい思いから「地層」を表現した特注仕上げで作られているそうです。
この壁に「立志式で立てた志の実現へ向けて、最も努力した生徒の名前」が刻まれていくらしいです!
2:校舎内観
共有スペースであるグローバルコモンズなど、至るところに本や資料が配置された造りになっていて、まさに学校全体が図書館。さらに1〜4階まで吹き抜けになっていて、開放的な空間で学ぶことができます。
何でも検索できる時代だからこそ、本との偶然の出会いを大切にしてもらいたい想いが詰まった校舎内。人生観や価値観を変える出会いもあるかも知れません。実は紀伊国屋書店と業務提携をしており、本の数は1万5,000冊(内3,000冊は洋書)。常時3名の司書さんが、生徒たちへの本の提案や学習支援を行っています。
3:至るところに「言葉」
校内の各所には “文学”や“歌”、“哲学思想”“名言”などの「感じる言葉」「考える言葉」を図書の配架や実習教室と連動させながら配置することで、生徒の感性を常に刺激する仕掛けがなされています。
教室の壁、廊下、柱など「あっ!あんな所にも!」と歩いているだけでワクワクが止まりませんでした!「建築」「自然」「文化」「芸術」の観点で、キャンパス自体から常に学べるたくさんの仕掛けと魅力でいっぱい。ぜひ皆さんも実際に見学してみてはいかがでしょうか。
礼法
高校では「小笠原流礼法」を授業に取り入れているのも特徴。礼法を学ぶことで「相手のことをきっちり考え、真摯に向き合い、どうすればいいかを考える姿勢」を学べます。それはつまり、多様な文化や人の考え方、向き合い方など、今まさにグローバル社会において求められている力そのもの。
ICT教育について
<インタビュー>
新入生へChromebook(クロームブック)を持たせて、様々なアプリを活用しつつ、朝の小テストから各授業、放課後のクラス活動など活用しています。
中学生は情報という科目がないので、総合という授業の中で「ロボティクス」を行っています。レゴのプログラミング可能なデバイスを使い、ロボット競技会などにも出場しつつ頑張っています。実はつい最近、宇宙エレベーターロボット競技会というもので、関西オープンで優勝ができました。今年の11月、全国大会にチャレンジする予定です。日本一になると文部科学大臣賞をいただけますので、それを目指して頑張っています。
高校では、Python(パイソン)という言語を学べる学校にしたいということが一つ大きな柱になっています。ただ、昨今はスマホオンリーの生活をしている生徒が多く、パソコンに触れたことがない生徒も多くいるため、とにかくパソコンに慣れてもらうこと。それから、単に知識の詰め込みではなく、クリエイティブな観点を育むため、ゲームやウェブページを作ったり、動画編集もしています。とにかくオリジナル作品を作る過程での表現力育成も一つの柱としています。あとは、今の生徒たちにとってスマホなどのデジタル機器は、生活の中にあるのが普通になっていますが、自分達の使うツールが、なぜ作られ、発展を遂げてきたのか、歴史の部分も伝えています。今後は、データサイエンスについても取り組んでいき、分析力の育成も考えています。
グローバル教育について
中学では「I類&グローバルコース」があり、中高6年一貫となっています。中学での学習内容を中学3年生の一学期までにほぼ修了させ、以降は発展的な内容や高校の先取り学習を行います。
エリック先生より
IBコースへ入るためには「英語力」が必要で、CEFR B1レベル・英検2級レベル以上が必要になります。簡単ではないですし、強い意志も必要となりますが、卒業時には英検準1級レベルも夢ではありません。1年生は日本語と英語が半々、2年生からはほとんどの授業が英語で進みます。最初は難しく感じるかもしれませんが、だんだん慣れていきますし、探究がベースになっていますので、コミュニケーションとして英語を学ぶだけでなく「英語で」たくさんのことを自発的に学んでいってもらえればと思います。
皆さんの夢や目的を達成することを全力でサポートします。
勇気と強い志を持って、自分の可能性にチャレンジしてください。
カール先生より
IBコースには、交換留学パートナーもたくさんいます。さまざまな出身の先生たちもいます。研修旅行などもありますので、IBコースの環境、そして英語を通じて多くの文化を知り、多様な人と交流を深め、国際理解をしていってほしいと願っています。
校舎2階では「グローバルコモンズ」という多言語・異文化理解のための共同学習スペースがあり、ネイティブ教員と自由に話ができ、会話の練習や宿題の相談など、気軽に話ができる雰囲気の場所もあります。
校舎内には洋書もたくさんありますので、英語が身のまわりにある環境で、英語をどんどん好きになってもらえれば嬉しいです。ぜひIBコースに来てください。自分が面白いと感じることを発見し、学びの意欲を高めていける環境があります。志を持ってチャレンジできる人を待っています。
皆さまへ 松下校長よりメッセージ
勉強を頑張る、勉強ができることはとても素敵なことです。ですが、きちんと自分のやりたいこと、夢や志を持ち、そのために勉強する方がモチベーションも高く、グッと学力も伸びていき、結果的に志望大学へ進学でき、しっかりとした将来につながっていきます。それは子どもたちだけでなく保護者の皆様にとっても良い形ではないでしょうか。本校の教育方針や理念を理解していただいて、小笠原流礼法含め、たくさんの人間力育成の取り組みがありますので、ぜひ一度、本校の公式サイトなどをご確認いただけると幸いです。本校で一緒に、自分らしく輝く、志を立てましょう。
KEC通信プルスウルトラ編集部より
皆さま、いかがでしたでしょうか?今回、松下校長をはじめ、たくさんの先生のお話を伺い、新しく綺麗で「図書館」のような校舎内の見学から、大阪国際中学校高等学校の魅力を取材の中でいっぱい感じることができましたが、文字だけでは中々お伝えするのが難しかったです💦笑
ぜひご興味を持たれた方は、学校の公式サイトや、以下の動画などもご参照ください😊
コンセプトムービー
動画で巡ろう!キャンパスツアー