【まとめ】 夢をかなえるゾウ1
本書について
『自己啓発小説』という少し特殊なジャンルのこの本。
ベストセラーとして多くのシリーズがあり、最近は『夢をかなえるゾウ0』も最近発売されました。
数あるシリーズの中で、どれかは読んだことがあるという方も多いのではないでしょうか。
大まかなあらすじとしては、
主人公は「人生変えたいな」とぼんやりと考えながら日々が過ぎ去る会社勤めの男性。
ある日「ガネーシャ」と名乗るゾウの顔をした神様が突然に現れ、数々の課題を出し、主人公が少しずつ成長していく話です。
本記事では、私がこの本を読んで印象に残ったことを内容をもとに記述していきます。
本書のすごいところ
私がこの本に対して感じたことは「筆者は本気で読者を変えようとしているな」ということです。
正直に言って、書いてある内容に目新しい知識やノウハウは存在しません。
何冊か自己啓発系の書籍を読んだことがあればだいたいのことは「あーそうだよね」くらいで流す内容です。
では何がすごいのかと言うと、
超具体的
段階的な課題の難易度
実行しないと無意味である事実を伝えている
の3つだと考えています。
1つずつ順に見ていきます。
【超具体的】
自己啓発系の本のほとんどは「〇〇なやり方がいいですよ」などのような方法や考え方を教えてくれるものでしょう。
ですが本書は違います。
神様であるガネーシャが「課題」という形で具体的な行動を教えてくれるのです。
なぜ具体的なのが大事かと言うと、本を読んでノウハウを学んだとしても、それを活かすには読んだ本人が「私生活に落とし込む」というステップが必要です。
私もこれができずに読んだだけになってしまった本がたくさんありました…。
それに対し、本書はすでに私生活に落とし込まれたものを教えてくれます。
なので行動へ移すハードルがものすごく低いのです。
例を挙げると「靴を磨く」「コンビニでお釣りを募金する」のようなものがあります。
やろうとすれば今すぐにできるものですよね。
これが1つ目のすごいところです。
【段階的な課題の難易度】
先程挙げた2つの例を見て「これ役にたつの?」と感じた方もいるでしょう。
安心してください。ガネーシャからの課題は徐々に難易度が上がります。
序盤の簡単な課題は、読者に課題に取り組むことに慣れてもらう段階だと考えています。
後半になると「人の成功をサポートする」や「サービスとして夢を語る」のようにしっかり考えなければならないものになってきます。
これらは抽象的で難しいように思えますが、本書をしっかり読み進めていれば納得いただけるはずです。
【実行しないと無意味である事実を伝えている】
個人的にこれが1番すごい点だと感じました。
ストーリーが進むに連れ、主人公は課題を実践し成長を実感していきます。
目に見えた成長に興奮している主人公に対しガネーシャは、これまで教えた ことは全部主人公がもともと所持していた本に書いてあることだと伝えます。
ここで成功するための方法は世の中にあふれていて、多くの人が知っているという現実を突きつけられるのです。
そして本当に変わるには、行動して、経験しなくてはいけないと書かれています。
読者に行動してほしいから「課題」という形で行動を指定し、さらに「知識を入れただけでは何も変わらない」という事実を教えてくれています。
これらの点から私は本書に対して「筆者は本気で読者を変えようとしているな」という印象を受けました。
まとめ
いかがだったでしょうか。
私は少なくとも月に2,3冊は読書をしますが、「周りに配りたい本を1冊選べ」と言われたら間違いなく本書を選択します。
私もガネーシャからの課題を実行し、「行動し、経験しないと何も変わらない」ということを胸に刻みながら生きていきます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。