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青春に年齢は関係ないはず
3日前のこと、朝からボードゲームをした後、河原でBBQをやろうということで、同期3人と集まることになった。
朝10時に僕の家に集合。
ボードゲームをやるにしては早すぎやしないかと思ったが、ボードゲームを始める相場の時間を知らないので、何も言わずに受け入れた。
同期2人が時間通りに到着。
その同期2人も「朝10時は早いよなあ〜」と嘆いていた。
今回の主催者であるもう1人の同期が20分ほど遅れて到着。
主催者のくせに遅れて来んなよと詰めてやりたくなったが、そんなことよりそいつがスーツケースを持って登場したので、そのこと以外の言葉が全部飛んでしまった。
いやどんだけボードゲーム持ってきとん、そんなボードゲーム大量に詰め込んだスーツケース見たことないって、と詰めてやりたくなったが、遠路はるばる僕たちのために大荷物を抱えてきてくれたと思うと、何かいたたまれなくなって詰めるのをやめた。
そして、10時半頃にボードゲーム開始。
どのボードゲームも見たことも聞いたこともないものばかりで、1つ1つのゲームで盛り上がりすぎてしまい、結局3つのボードゲームをやり終えた時点で時刻は14時になっていた。
今回やったボードゲームは「ババンク」「チャオチャオ」「スライムレース」の3つで、特にスライムレースが個人的に1番おもしろかった。
ちなみにスライムレースの値段は1万円もするそうで、ボードゲームにそんなに金かけるか??と詰めてやりたくなったが、毎月ギャンブルに10万近く費やしてる自分が言えたもんじゃないなと思い、詰めるのをやめた。
ボードゲームを終えて、ここから何をしようかと話し合い、4人で雀荘に行くことになった。
麻雀もボードゲームっちゃあボードゲームだろということになり、14時半頃に雀荘へ駆け込んだ。
14時半から4時間かけて3半荘をこなし、もちろん1着は僕で、4着はボードゲーム主催者の同期だった。
ここまでで約8時間も頭をフルに活用した僕たちは、くたくたのまま雀荘を出てBBQの買い出しに向かった。
ドンキで大量の食料品を買い込み、100均で皿や炭等を買った。
実はボードゲーム中に、BBQ中の外は暗いので、負けた人がライトを買うという取り決めをしており、僕と主催者同期じゃない方の同期2人が負けたので、その同期たちがライトも買ってきた。
僕は1500円ぐらいのライトを想像していたのだが、単一電池を4つも使う4000円するLEDランタンライトを購入してきたので、こいつらイカすなと思ってしまった。
僕はBBQセットを持っているので、家からそれを持ち出し、みんなで大荷物を抱えて電車に乗り込んだ。
施設ではなく自分たちでBBQをする場合、普通は車を使って移動すると思うので、いま考えてみると僕たちは電車内でかなり浮いていただろうと思う。
電車でBBQセットや食料品やランタンライトに加えて、スーツケースを持っているやつもいたので、周りから謎集団に見えていたに違いないだろう。
そして、目的地である河原に到着。
河原には虫が多かったので、虫除けスプレーを買ってくればよかったねと話していると、主催者同期がスーツケースから虫除けスプレーをドラえもんのように出してきた。
虫除けスプレーを全身に振りまくった後、僕たちは超絶連携プレーでBBQの用意をし、すぐさま肉を焼きだした。
朝から頭を使いまくった後に飲む酒と、自然の心地良さに包まれながら食べる肉とで、僕たちはものすごい達成感と開放感に包まれながらBBQを楽しんだ。
そして、携帯から何か夏歌を流そうかという話をしていると、主催者同期がスーツケースにスピーカーが入っているから使っていいよと言ってきた。
こいつのスーツケースには何でも入っているのかと、まじ4次元スーツケースやんと、心なしかその同期が猫型にすら見えてきた。
携帯にスピーカーを接続し夏歌を流していると、10mほど離れた場所で、高校生ぐらいの男女4人組が花火をしだした。
僕たちおじさんたちはそれを見て、悔しくも微笑ましい気持ちになり、スピーカーを置いている位置を30cmほどその高校生側に近付けてあげた。
その高校生たちは付き合う前のあの1番楽しい初々しい時期のような感じがして、僕たちがこの恋を実らせてあげようと、そういう意味合いを込めて夏っぽい恋歌をかけてあげた。
僕たちは酒を片手に肉を食いながら、初々しい高校生を見てずっとにんまりしていた。
側から見ると気色の悪いおじさん集団に見えただろう。
キラキラした高校生4人組との対比がえげつないおじさん4人組で、離れている距離が10mとは思えないほど距離が遠く感じた。
その高校生たちがほんとにキラキラしすぎていて、もう煌びやかで神々しくも見えた。
10年前に僕も実際やっていたことが、10年経ってこんなに貴重に思えるとは。
そのときは何気なくやっているので気付けないが、今になるととてつもなく尊いものなんだぞと、その高校生たちに教えてあげたくなった。
だが、そんなことをどうせ10年後も思っているんだろうなと、10年後もどうせ10年前はよかったなと染み染み感じているんだろうなとも思う。
じゃあ今からでも遅くはないじゃないか。
今からでも青春を謳歌できるじゃないか。
青春に年齢は関係ない。
そんなことを思いながら、僕たちも高校生に真似て花火を買い、キャッキャ言いながら花火を振り回したのであった。
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