ポンコツ大学生の卒論note〜その3〜
こんにちは!あいでんです。
先日の決意虚しくまたまた課題提出を怠ってしまいました。書くだけ書いて投稿するのは忘れてしまうので今後はリマインダーを使おうと決意しました。
はい、今回も卒論noteなんですが、今回でとりあえず現在の構想に追いつきたい。うまくまとめれるといいのですが…。
それでは、、、いってみよっ!
▷テーマ
初回報告会で多くのご指摘をいただい私は一度リセットし再度テーマを検討することにしました。
しかしながら「管理会計(マネジメント・コントロール・システム)」について書こうという風に決めていましたし、「創Pの社長という経験をもとに何か書けないだろうか」ということについても考えは変わらなかったので、それをベースに別のテーマを考えることにしました。
その結果、『リーダーの性格とワーカーの認知相違によって生じるマネジメント・コントロール・システムへの影響』をテーマとしました。
▷先行研究の整理
性格やリーダーシップのタイプが会社経営に影響を及ぼすことについては多数の論文で言及されています。例えば、意思決定の速度に影響を及ぼし、それは業績にも影響を及ぼすetc...
しかし、今回着目しているのは経営者 or マネージャーのタイプとMCSの関係性についてです。
タイプ分けとしては「ソーシャルスタイル理論(Merrill and Reid, 1999)」を想定しております。詳しくはこちらの論文を参考にします。
また、澤邉 , 飛田 (2009)の論文によると
H1: MCSは組織成員の心理的状態に影響を与える
H2:MCSは企業行政に直接影響を与える
H3:組織性員の心理的状態は企業業績に影響を与える
ことが示唆されている。
また、同論文によると、
H1a:会計コントロールが充実していればいるほど、目標達成への動機付けが強くなり、従業員満足度が高くなる
上記については部分的に正の影響を及ぼすことが支持されており、
H1b:経営理念が浸透していればいるほど、目標達成への動機付けが難しくなり、従業員満足度が高くなる
H1c:職場での人間関係が重要であればあるほど、目標達成への動機付けが強くなり、従業員満足度が高くなる
上記については正の効果が確認されている。
▷仮説
先行研究を踏まえて以下の仮説を新たに立てました。
<仮説>
リーダーの性格とワーカーの認知相違があることによって経営者のマネジメントに影響を及ぼし、それによって業績に影響を及ぼすのではないか?
ここでの仮説は、①経営者 or マネージャーの性格やリーダーシップのタイプと、その人たちを客観的に評価している人たち=ロワーから見た”経営者 or マネージャーの性格やリーダーシップのタイプ”に相違があると、同じこと(マネジメント)をやっていても差が生まれるのではないか。経営者が認識している自分と、その他の組織成員が認識している“経営者“には相違がある場合もあるだろうし、もちろん一致している場合もある。その両者を比較することで明らかにする。
これをまず立証した上で、その発展として②ズレがあることで組織に何らかの影響を及ぼし、業績に影響を及ぼすのではないか。
この2つによって仮説を立てました。
▷調査方法
調査方法としては大きく2つの方法を用いることを想定している。
また、今回は対象者を経営者のみに絞り、経営者の性格とワーカーの認知相違によって生じるMCSへの影響を調査する。
まず一つ目にアンケートによる定量的調査。経営者の性格を分類するためにアンケート調査を行う。続いて、その他の組織成員からみた経営者の性格を分類するために同様のアンケート調査を行う。そのアンケート結果をもとにそれぞれを分類し、比較を行う。
また、その他の組織成員に同様のアンケート調査を行う際に経営者が行ったマネジメントに対しての満足度(尺度がまだ決まっていない)などを調査する予定である。
二つ目に、経営者がどのようなマネジメントを行っていたかをインタビューによる定性的調査によって明らかにする。
▷結論
現時点での推定(予測)に過ぎませんが、以下のように期待する結論を想定しています。
<期待する結論>
①リーダーの性格とワーカーの認知相違がなければ優位性のある影響は確認されずこれまでの論文で述べられているようなMCSの影響を及ぼす
②リーダーの性格とワーカーの認知相違があるとこれまでの論文で述べられていないなMCSの影響を及ぼし、業績にも影響する
メモ
▷今後の課題
仮説①と仮説②をつなげるアウトプットを何にするかを定義する必要がある。
ex.)モチベーション、理念の浸透度、動機付けetc...
次にMCSをどのように分類し類型化するかについてだが、扱う概念として、Simons のパッケージ概念(統計的調査に適している)を使うのか、Merchant のパッケージ概念(インタビューなど定性的調査に適している)を使うのか。前者はプロセスコントロールに注目していて、後者は技法に注目しているとのことらしい。これについては要勉強だし、要定義である。
最後に調査をしたとしてもデータを読めない可能性があるということである。調査方法ももちろんであるがその後に待っている分析方法などについて全くの無知であることを最近は痛感している。いや、まあ、勉強せえって話です。
▷おわりに
ということを現状は考えております。
まだこの構想になってからゼミで報告はしていないのでどうなるかはわかりませんが、とりあえずはこの方向性で進めていこうと考えています。
ロジックがしっかりしているのか、理論や概念に対してのズレはないか、今の構想で新しいことを明らかにできるかなどなど、課題は山積みなのでフィードバックをいただく必要がありますね。
3日連続にはなりましたがお付き合いいただきありがとうございました。また進捗があれば卒論noteを書いていこうと思います。
それでは、また次回!