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学校にスマホはあり?なし?


こんにちは!あいでんです。

今回は、先日読んだとあるニュース記事についてのお話。

現代のわれわれには欠かすことができなくなった携帯電話。私の中高生時代とも大きく変わりほとんどの子どもたちがスマートフォンを持っていると聞く。

キャッシュレス化にはじまり電子書籍、さまざまなサービスがスマホ内に集約しつつある。最近は教育教材も電子化を目指しているという。これについては多くの方が知るところだろう。


そんな中で「学校にスマホを持ってくるのを許可するか」ということについて学校界隈では大きな議論を呼んでいるらしい。ざっくりいえば、賛成派は電子化することによる教育促進の可能性を、否定派はスマホを持ち込むことにより堕落した空間になる危険性を主張しているようだ。私は賛成派だが、否定派が危険視していることも十分理解できる。

特にこの議論は小・中学校の現場を考えるときにヒートアップしているようだ。義務教育ではない高校や大学と違って難しいのは、スマホを持ち込みによって起こることを自己責任として負わせることができない点だと思う。

それについては賛成派、否定派ともに認めるところであるとは思うが、私個人の意見として自己責任として負わすことのできない難しさはマネジメントすることの難しさと直結していると思う。(マネジメントシステムについてはコチラの記事をどうぞ:ポンコツ大学生がマネジメントについて考える件


例えば、「授業中にスマホを触ってはいけない」という風に規則作りをしたとする。高校であれば、大げさにはなるが破ったら停学で済む。大学であれば退出を命じられるか、没収ということになるだろう。これはいわゆる行動コントロールにあたるわけだが、一番手っ取り早い方法だ。

しかしこれを小・中学校でするのはほとんど無理に等しい。なぜなら親の干渉があるからだ。学校は親にまで行動コントロールでマネジメントすることは難しい。よくも悪くも親の干渉があることで行動コントロールによるマネジメントは難しいものになりつつある(叱るということすら難しいと聞く)。


では、結果コントロールではどうか。「成果(一般的には成績)を上げればスマホをどう扱うかは自由」という風になるだろう。

大学は典型的な結果コントロールだろう。しっかりと講義にに望まなければ単位の取得は難しく、教養も身につけることができない。すべては自己責任だ。高校はテストで点数を取らなければ留年になる可能性があり、進学や就職が難しくなるという自己責任を負わせている(これは大学でも同じことだが)。大学は1:9=行動:結果くらいの比率で、高校は6:4くらいのイメージ。

これも小・中学校では難しいだろう。なにせ義務教育なので留年なんてことはできないし、進学や就職に直接かかわる年代でもない。ましてや成果を下ている生徒にのみ自由を与えるなんてことにすれば親はもちろん、世間が黙っていないだろう。格好のカモになってしまう。


では環境コントロールでなんとかできないか。これは本当に難しだいだろう。恐らく環境コントロールで頑張ろうとしているのが現状ではなかろうか。しかもごくごく限られた一部の環境コントロールで。

なぜなら義務教育なので人は選べないし、極端に組織(学級)編制を行うことは難しいし、評価・報酬制度はできないだろうし。そうなると校訓として規律や風土をつくる以外環境コントロールの出る幕がない。

しかし、ご存知の通りマネジメントコントロールは3つのマネジメントシステムのバランスが重要なのであって、どれかひとつで成立するものではない。それに年代も年代だ。環境コントロールのみ、なんてことは極めて難しいだろう。現状の比率としては7:2:1=環境:行動:結果くらいだろう。



ではどうしたらいいのかと考えたときに、結論から言えば、行動・結果コントロールのウエイトを徐々に高めていくしかないだろう。しかし様々な要因が絡み合う小・中学校においておそらく限界がるのも事実だろう(今回は進学校は除いて考えているので、それらの学校ではどうなるのかはまた別問題になるが)。

つまり環境コントロールが重要になってくるわけだが、生徒たちだけをマネジメントするようでは難しいのではないだろうか。おそらく親御さんをも巻き込んだマネジメントが必要になる。まずは規律・風土作りだろうがそれすら難しいのが現状だろう。

何か具体策が思い浮かばないあたり勉強不足を物語っているが、多くの知識人たちがいまだに頭を悩ませているくらいだからそれほどまでに難しい問題なのだろう。


デジタル化が進む現代にもかかわらずいまだにアナログチックな教育現場。世界はどんどん教育現場のデジタル化が進んでいるようだ。日本の礎にもなる小・中学校がこのままだと日本の”オワコン化”はますます拍車がかかる。

働き方改革が注目されているわけだが、「学び方改革」なんてこともこれから真剣に考えていかなければいけない問題なのだと実感しました。

どうなる日本。


それでは、また次回!

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