ポンコツ大学生の卒論note〜その2〜
こんにちは!あいでんです。
さて、今回も前回の続きである卒論noteです。
それでは、、、いってみよっ!
▷卒論初回報告会
そして、きたる卒論の初回報告会。約1ヶ月前の出来事のようです(驚き)。
※これから出てくる言葉の定義(解釈)は基本的に先行研究をもとに記載していますが、皆さんにより楽しんでいただくために先行研究をもとに定義(解釈)を簡素化し記載することがあります。それにより解釈のズレが生じた場合は修正いたしますのでご指摘いただけると幸いです。
あらかじめご了承願います。
▷テーマ
このときは『プロジェクト型組織における組織マネジメント』をテーマとしていました。
プロジェクト型組織・・・独自性,有期性,不確実性の三つの性質を有している組織のこと(齊藤,高木,豊崎, 2019)
▷先行研究の整理
▶︎︎︎︎︎︎︎︎︎プロジェクト型組織
私は創Pにおける組織が”プロジェクト型組織”であると考えました。その理由は上記に示している定義に当てはまると考えたからです。
そもそも独自性とはプロジェクトが同一環境下で実施されることはなく非反復的な要素を持っていること、有期性とは必ず始まりと終わりがあること、不確実性とは想定外事象が頻発することを意味する。
このような特性をもつプロジェクト型組織を成功へと導くためには、プロジェクトメンバー同士が、頻繁に情報共有を行い、自身の役割に対して責任感を持つとともに一体感を醸成し、目標達成に向けて自律的・整合的に行動することが求められる(鈴木,2014)。
初回報告会のメモ
▶︎マネジメント・コントロール・システム
この成功へ導くためにキーになるのが組織マネジメント、つまりマネジメント・コントロール・システム(以下,MCSと略称)であると考えました。
MCS・・・マネジャーが組織活の様式を維持または変化させるために活用する情報ベースの公式的な手順や手続きである(Simons, 1995)
Simons が提唱した理論によると、管理者や経営者が用いるMCSを信条システム、境界システム、診断的コントロールシステム、インタラクティブコントロールシステムの4つに分類しており、これを Levers of Control として提 唱している。
それぞれざっくり説明すると、
・信条システム・・・組織に対して基本的な方向性や目的、価値を与えるためのシステムである
・境界システム・・・公式に決まっている組織の規則、制約、および命令のことであり、組織成員の行動を制約する業務遂行上のものと企業が競争する事業機会を制限するものがある
・診断的コントロールシステム・・・組織の成果を監視し、あらかじめ定めていた目標からの逸脱を修正するための情報システムである
・インタラクティブコントロールシステム・・・部下の意思決定に経常的かつ個人的に関与するためのシステムである
((Simons, 1995)より筆者作成)
特に診断的コントロールシステム と インタラクティブコントロールシステムは一方通行か双方向なのかという重要な違いがありまして、いわゆる”トップダウン” と ”ボトムアップ”に分かれることになります。
創Pでは”トップダウン” と ”ボトムアップ”、どちらのマネジメントスタイルでも会社経営がうまくいかなかったことから”プロジェクト型組織”に適切なマネジメント・コントロール・システムがあるのではないかというのが最初の考えでした。
▷仮説
上記の先行研究を踏まえて以下の仮説を立てました。
<仮説>
プロジェクト型組織に適切なMCSを導入することにより安定的経営を図ることができ、結果として業績を上げることにつながるのではないか?
▷調査方法
調査方法については以下の二点を想定している。
・経営者とマネージャーがどのようなマネジメントを行っていたのかをインタビューによって明らかにする
・アンケートによってMCSが及ぼした影響について明らかにする
これらの調査結果をもとに分析を行い、各 Levers of Control が及ぼす影響について明らかにする。
▷結論
現時点での推定(予測)に過ぎませんが、以下のように期待する結論を想定しています。
<期待する結論>
信条、相互作用システムが優位性を示す
初回報告会のメモ
▷おわりに
当初はこういうことを考えていました。
が、これを発表した時にたくさんご指摘を受けました。当然ですけど。まあボロボロでしたね。
ちなみに受けたご指摘は以下のようなもの。
・創Pにおける組織がプロジェクト型組織であることと定義していいのか。=エビデンスを示す必要がある。
・PJ型組織におけるMCSって何よ?
・我々が戦略的不確実性だと思っていることを、果たして、本当に戦略的不確実性だと定義できるのか。
・安定的経営の定義は?etc...
ごもっとも過ぎてご指摘を受けた時は頷くことしかできませんでした。卒論(論文)を書くということの難しさを初っ端から痛感することになりましたね。
そして、当初の予定では今回で現状の構想まで追いつく予定でしたが文字数の関係で明日に繰り越すことにしました。なかなかまとめることができずお恥ずかしい限りです…。
3日連続にはなりますがどうかお付き合いいただけると幸いでございます。
それでは、また次回!