問題の本質を問うこと
こんにちは!あいでんです。
合同ゼミをした東京のとある大学は私たちも行っている創業体験プログラムを取り組んでおり、それぞれの大学から振り返りのプレゼンと意見交流を行った。
今回はそのことについての書いていこうと思う。
それでは、、、いってみよっ!
創Pの振り返り
今回は私が代表して自ゼミからの発表を務めた。その内容については以前あげているので興味があれば読んでいただけたらと思う。
(その記事はコチラ:経営者の仕事とは・・・)
これが思ったよりも高い評価を色んな人からいただいた。かなり嬉しいことだ。
よくよく考えてみればこういう機会は去年はなかったことなので私自身非常にタメになったし、これが来年どう影響するのかということも楽しみだ。
さて、本題の創P振り返りの話に入ろう。
当然ながら都県と場所も違えば、大学の規模や風土、ゼミ内での指導方針といったあらゆる前提条件が違うので結果や過程はもちろん異なる。
ただ面白いのが起こる問題やそれに対する対策などが一緒ということだ。
そして振り返りとして出てくることもほとんど同じだ。
例えば今回のディスカッションでほとんどのところが『モチベーション』や『コミュニケーション』が問題だったと議論をしているようだった。
結論としてはよく覚えていないのだが、”そこをもっとちゃんとしたいです”的な感じだったと記憶している。
さすがに2年目も経験したので私としてはその結論に至ることはなかったのですが、他大学の学生や2年生はそういう印象でした。
思い返してみれば、去年の自分はそんなことを一生懸命話していたような気もするし、もっと表面的な話しかできていなかったような気がするので改めて2年目をやることの意味を認識した瞬間でもあった。
「Why?」を問う
実際私たちも『モチベーション』や『コミュニケ―ション』による問題とは無縁ではなかった。
では、私がそれらの問題をどのように見て、考えていたのかを書いていこうと思う。
上手くいかない要因をなにかと『モチベーション』や『コミュニケ―ション』で片づけたくなるが、問題の本質はそこではないことが大半だ。
結論から言えば、問題の本質はそうなる組織形態や風土に問題があったと考える。
つまり経営者のマネジメントコントロールが問題の本質だ。
例えば、半年もかけて行うプロジェクトで常に高い『モチベーション』と保てる人など果たしているのだろうか。
少なくとも私には無理だった。たいていの人は波がある。しかし、それは仕方のないことでもある。
その波をどうコントロールするかが経営者の仕事だ。
高いモチベーションを引き出し、自立的に動いてもらうためには結果コントロールが最適だろう。個人レベルまで具体的指標を表明できればよりベターだと考える。
一方、低いモチベーションでもある水準の労働をしてもらうためには行動コントロールが適切だと考える。これはマニュアル化であるので繰り返し改善を行いながら進めていくのがベターだと思う。
また、場合によっては環境コントロールでマネジメントできるかもしれない。これは繰り返しビジョンや経営理念などを語り浸透させる必要があると考える。
(マネジメントコントロールについてはコチラの記事にも書いています:ポンコツ大学生がマネジメントについて考える件)
これは『コミュニケ―ション』による問題にも同様のことが言える。
ミーティング時に前回の内容(議事録)をみんなで輪読させる行動コントロールやそもそも読まないということ自体を許さないという組織風土作りを環境コントロールでマネジメントするというように対策できる。
しかし、これはあくまでも一例であり、どのようなマネジメントが適正かどうかはその組織によってもまったく違う。
大切なのは起こっている問題の本質を探ること。
つまり「Why?」と問うことだ。
どうしても起こった問題の表面的しか見ることができない。私自身そうだった。
表面的な問題しか見えておらず、そこから導き出した対策はたいてい上手くいかない。それは問題の本質が見えていないからだ。
そこからもう一段階「Why?」を問うことができれば、意外と解決策はすんなり出てきたりする。
もし今の2年生がこのことに気づき、実行に移すことができれば今年以上に面白く、質の高い経営ができることは間違いないだろう。
最後に
他大学や他学年からの振り返りの話を聞くたびに自分の経営と比較し、何が良くて何が悪かったのかが整理できた。
最初に前提条件が大きくなって違うことを指摘したが、これだけ文化や価値観が違うであろう大学生同士が「創業体験プログラム」というある種の共通言語で会話ができることは非常に面白いと感じた。
また、起こる問題もその対策も、もっといえばマーケティングなんかもだいたい同じなのは今の大学生の勉強不足を物語っているようにも見える。
世の中の適正化の流れも多少影響しているのかもしれない。
「何をしたかよりも何故それをしたのかが大事で、そこから何を学んだかがもっと大事だ」とゼミで言われる。
しかし時に「何をしたか」ということが、文化や価値観の違う人間同士を一瞬で距離感を縮めるという意味では大事になることもあるのだと学んだ。
恐らく2年生に対して創Pについてゼミで話すことはないだろう。
自分のプレゼン含め、このような取り組みが今の2年生の来年の創Pにどう影響が出るのか。
今から楽しみでならない。
今回はこのあたりで終わりにします。
それでは、また次回!