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ハンズオン/実行支援とは

最近プロジェクトが忙しく、中々noteが更新できませんでした。。。
気を取り直し、本日はコンサルが行う「ハンズオン(実行支援」について書きたいと思います。


実行支援と聞いて何を思い浮かべますか?~よくある誤解~

面接で、「実行支援がしたいです」ということをよく聞きますが、結構違うイメージをされている方が多いので説明したいと思います。

特にコンサル等のプロファーム出身者に多いのですが、自分が実際に営業同行等の形で実行に携わり、自己満足感(手触り感)を得たいという動機が多いようです。(気持ちはわからなくはないです。)

ただ、実行支援とは自分が実行することではなく、あくまでクライアントが「実行」することを「支援」することです。
コンサルはどこまで行ってもPJが終了すれば立ち去る社外の第三者。そのため、どうやたったら自分たちが去った後もクライアントが実行できるようになるか?ここをしっかり考え支援することが必要と思っています。

余談ですが、実行段階になると考える以外にも手足を動かす作業が大量に発生しきます。戦略コンサルは下っ端でも1時間あたり数万の請求をクライアントに行っており、実行支援だからといってこの単価は安くなることはありません。
そのため、実行段階においても付加価値が高い部分にフォーカスして作業をせざるを得なくなります。逆に素人の自分が、実際の営業やら、製造やらをやる場合とてもじゃないけどそんな単価請求できません(=バリューがだせません)。やってみたい気はありますが。。

実効支援のアプローチ

クライアントの実行支援のアプローチは以下3つかと思ってます
①クライアント側のマインドを変える(自分ごとさせる)こと
 しつこいですがクライアントが実行者なので、これがないと実行に繋がりません。このためには、計画策定段階から、組織の各部署のキーパーソンを巻き込み、自分ごととして考えさせ、クライアント側が計画を策定するように仕向けなくてはいけません。(自分達でやった方が早いのにと思いながら。。。やはり自分で手を動かしていないものには、人は魂が入れられないと私は思います)

②組織・仕組みを変えること
 
組織、会議体、職務権限規程、人事等を実行に向けて必要なものを変更します。凝り固まった仕組みを変えていかないと、意思だけでは会社は動きません。タスクでいうと実行体制の整備になり、最初の1-2カ月で体制を構築します。(多いのは組織、会議体、人事(次世代リーダーの登用)の変更です)

③「実行」の遂行をモニタリング・マネージすること
 
これが実効支援で主にリソースを割くとこになります。基本的にはそれぞれのタスク設計やKPI設定、リソースの配置等、いわゆるプロジェクトマネージャーに求められる能力が必要になってきます。
 なので自分で何かするとかではなく、営業会議・生産会議・経営会議に出て、実行のモニタリングやネクストアクションの議論をファシリテートするのが主な役割になります。 

※実行支援の私なりのポイントは、今後整理して書きたいと思います

実効支援のいいところ

なーんだ。実行支援って言っても結局後方支援じゃんと思われた方もいるかもですが、実行支援PJを通じて私は以下が養えたと思います。

①仮説の検証ができる
自身で実行するわけではないですが、モニタリング等を通じてその戦略がうまくいったか/いかなかったかを見届けることができるのは、やはり提案するだけでは味わえないことかと思います。
実際実行で立ちはだかる課題等がリアルにわかり、今後の戦略策定の精度も向上します

②多様な人材のマネジメントができる
コンサルにいると、みなプロ意識や最低限のビジネススキルは保持しており、コミュニケーション上苦労は少ないです。(やれといったことをやらない方はたくさんいます。コンサルだとそういう方はすぐ干されますが)
実行支援の場合は、多様なバックグラウンドのクライアント側の従業員の方に行動してもらわなければならず、どうやったら行動してもらえるか?やる気になってもらえるかを真剣に考えることになり、良い経験になります。
(世の中会社、言ったことを期日までにやるといったことは普通ではないのです。。。)

③会社・人が変わっていくところを見れる
実行まで携わるとやはり小さな結果は出始め、実際に人が変わっていく姿を目の当たりにできます。最初「限界利益ってなに?それ必要?」といっていた工場の方が、マネジメント相手に「限界利益率で考えるとこの案件はXXXすべきだ」と語っている姿を見たときは目頭があつくなり、いまの仕事を続ける原動力にもなってます。

これからは忙しくても継続してnote更新するように頑張ります。

以上

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