脳について学ぼう③『自分の体を知るための3つの感覚 ~前編~ 』
こんにちは!
本日は、脳について学ぼうシリーズ3回目の記事になります!
前編と後編の記事で学べること
①視覚、前庭、体性感覚 この3つが脳を変える。
②どのような情報が脳に危険と判断させているのか。
③どのような対応が必要なのか
前回までの記事をざっと振り返ると
1回目:不調や痛みがなぜあるのか
脳は生き残るために危険や脅威と感じたことに対して「危ないからやめて!」と言葉で伝えることができないため、痛みや不調といった方法を使って体や脳を危険から遠ざけるようしている。
不調や痛み = 体を守るための反応
2回目:運動を作る脳の働き
人間が体(足や手)を動かす前には、必ず安定性を確保している。
それは、「このまま動かしても転倒して怪我をしないように安全確保したから動いていいよ!」という確実な安全がないと動くことができないためである。
一歩でも動いたら転んで頭打ってしまうよ。という環境だと誰も動けませんよね!そういうことです。
脳の第一優先は、『生き残ること』なので、運動をしっかり安全を確保できてからになります!
ざっと前回までの記事を振り返るとこのような感じになります!
不調・痛みと運動という2つのテーマでやってきましたが、共通していることとしては、どちらも脳からのアウトプットであるということです!
▷危険 → 痛み
今抱えている痛みを消すためには、『危険』を排除することが必要になります
▷危険 → パフォーマンス低下
パフォーマンスがイマイチ上がらない原因がもしかしたら脳が何かしら危険を
感じているためかもしれない。
そしたらもっと安全を確保したほうがいいかもしれない!
このように、危険を感じているから痛みやパフォーマンス低下といったアウトプットを起こしているかもしれませんね!
と!いうことは!
これらを治すためには、『安全である!!』と脳に思わせることが必要になってきます!
じゃあ、どうしたらいいの?
ここからが、本日の本題になります!
キーポイントは、『インプットを変える』です。
早速行ってみましょう🧠
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3つの大事な器官
先ほどから”インプット”や”アウトプット”と横文字を選べていますのが
要するに
▷インプット=情報
▷アウトプット=反応
なので脳に対して、良い情報が脳に伝わると体はいい反応を起こしますし、悪い情報が脳に伝われば体は悪い反応を起こします。
本日と次回のメインは、悪い情報をいい情報に変えよう!!です。
では、良い情報と悪い情報の違いはなんなのか?
そんな疑問を持たれた方もいると思います
ここは前回までの記事に書いていることが当てはまります。
✅良い情報とは、しっかり物体の動きや自分の動きを捉えることができて、思った通りに体を動かすことができる!という情報のことです!(安全)
✅悪い情報とは、うまく見えないし自分が何をしているのかもわからない、そして体が言うことを聞いてくれない!という情報のことです!(危険)
このような情報をもとに脳が、"安全" or "危険"という判断をします!
そこで、良い情報と悪い情報を脳に与えてくれる3つの重要な器官があります!
それが、『視覚』『前庭』『体性感覚』です!
視覚は、なんか聞いたことある!けど、前庭?体性感覚?なんじゃそりゃ?
という反応になるのは問題ないです!
僕も最初そうだったので!
ただ、なんじゃそりゃ!で終わらせたくないので簡単に下の図で解説します!
✅視覚:目から情報を受け取る(場所、物、危険はないか)
✅前庭:耳の奥にある器官で自分がどこにいて、傾いていないかなどの情報を受け取る
✅体性感覚:皮膚や関節から自分がどのように動きをしているのかを受け取る
難しい言葉で書かれてますが、要するに『目、耳、皮膚・関節』から情報を受け取っていますよ〜ってことです!
なんとなく、情報を受け取る器官が3つあるんだな!ってことをご理解いただけれた問題ないです!
※3つについて1つの記事にて触れていこうとしたのですが、視覚を書いた時点で3000文字を超えてしまっていたため、分けていこうと思います。
今回は視覚のみにして、次回に前庭と体性感覚を書いていきたいと思います。
視覚から届く情報とは
ここまでで、インプット(情報を受け取る)のためには、3つの器官が重要!ということをご理解いただけていると思います!
では、この3つの器官から届く情報について触れていきたいと思います。
視覚情報とは
主に目から入ってくる情報なのですが、細かくすると2種類あります。
①どれだけ鮮明に物体が見えるか
②意味を捉えることができるか
③周りをぼんやり見ることができるか
この3つに分けられます。
①どれだけ鮮明に見えるか
視力検査などで「2.0ですね〜」とかやっているあれのことです!
何か対象をしっかり見ることができるか?という視覚情報のことです。
目が悪いと言われる人は、そもそも物体など見えていない可能性があるためここの情報入力が曖昧になってしまっていることがあります。
ただ、目が悪い人が見えないことをそのままにしているケースは少なく、一般的にはコンタクトレンズや眼鏡などを装着し視力を補っていますね!
このようにどれだけ鮮明に見えるか?という問題に関しては脳のシステムというよりも眼球そのものに問題があるため、ここの問題を解決するためには眼科の先生に相談することをお勧めします!
この画像を見るとどっちの視界が”怖いか”、わかりますね!
怖い = 悪い情報 → 防御反応(痛みや不調)
画像引用 https://www.buzzfeed.com/jp/hikaruyoza/shiryoku-yoshi-waroshi
②意味を捉えることができるか
ここに関して「ん、意味を捉えるとは、、?」って思われた方が多いのではないでしょうか!
それもそのはずです!文字だけだと意味わかりません!
文字では難しいのですが
意味を捉える自体はそんな難しいことではないんです。
『ボールはこの軌道だからここにバッドを出せば当てられる』
『この道は傾斜がないから登り坂ではない』
などなど
普段特に意識してなくてもできていることなのです!
目の前に広がっている無数の情報を拾って、「そうなっているからこうだよね」といった感じに認識するまで含まれています!(脳の解釈も重要!)
なので、この意味を捉えるという能力が低いと
『ボールの軌道はこうなのにバッドに当たらない』
『この道は傾斜がないと思ってたけど、実は登り坂だった』
といったミスマッチが起きるのでうまく力が出せない状況になってしまいます。
そして、この意味を捉える能力が低い人の特徴として、眼球の動きが悪いことが多いのです!
眼球の動きに関して、細かく言っちゃうと長くなっちゃうのでここでは簡単に済ませておきますが、『上下、左右、斜め、寄り目、物体を追う、物体と物体を瞬時に切り替える』などなど、あります!
これら、低下してしまっている眼球運動を治してあげると、意味を捉える能力も回復してきます!
※ここについては、また別記事にて触れていきますね!
③周りをぼんやり見ることができるか
この能力は、一般的に周辺視と呼ばれるものです!
何か1つの物に集中していたとしても、その他周りの状況をはっきりわからなくても、なんとなく”どこに何があって””どこに誰がいる”といった情報をぼんやりと見ることができる能力です!
この能力が低いと
▶︎周りが見えない(よく物につまづく、ぶつかる)
▶︎1つの物に集中できない(注意散漫)
▶︎恐怖心が高くなる(防御反応が起きる)
こんような反応が起きてしまうので、非常に重要な能力になります!
例えば下の画像のようにスマホに集中してしまって、周辺視が狭くなり周りが見えていないとどうなりますか?
そうですね!人生最大級の大ピンチですね。
特に、現代はスマホやパソコンなど一点集中するケースが多くなっているので必然的に周辺視覚が狭く、見えなくなってきている印象を受けますので、意識的に周辺視覚へのアプローチをしていく必要があるなと思っています。
※周辺視覚へのアプローチは、また別記事で触れていきますね!
以上3つが視覚情報として大事になってきます。
3つをまとめると
①どれだけ鮮明に見えるか
→ちゃんと見えないと怖いよね。
②意味を捉えることができるか
→見ているものがどのように自分に影響するのかわからないと怖いよね。
③周りをぼんやり見ることができるか
→一点しか見えていないと周りで起きていることに反応できなくて怖いよね。
こんな感じになると思いますので
この3つをしっかり視えることによって良い情報を脳に届けることができます!
そうすることで、体に対して危険というアウトプット(反応)が減り、余計な痛みや不調から開放されます!
特に人間は目を開けている時は、70~80%近く目から入ってくる情報に頼っていると言われているので、目からの情報が悪いとそれだけ体に悪影響が出ることは容易に想像できます!
まずは、しっかり視えること!これが大事になります!
ということで、目からの情報が大事!ということをご理解いただけたところで本日の記事は終わりにしたいと思います!
※このまま続けてしまうと1万文字を超えそうなので。。。
次回に回したいと思います!
今日のまとめ
✅視覚、前庭、体性感覚 この3つの感覚が脳にとって重要!
✅良い情報は、脳と体に安全をもたらしてくれる
悪い情報は、脳と体にとって危険という反応を起こさせる
✅視覚情報には、この3つがある。
①どれだけ鮮明に見えるか
②意味を捉えることができるか
③周りをぼんやり見ることができるか
本日も最後まで読んでいただきありがとうございました!
次回は、前庭と体性感覚について書いていきたいと思います。
次回も読んでいただけたら嬉しいです。
では、また。
Saito kaede
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