【茶道×旅】文月のタイムスリップとお稽古
7月-時空と季節の旅
紫陽花が咲き誇った7月頭、その間から可憐な木槿がのぞくきれいな季節となりました。7月のお茶と旅について振り返りたいと思います。
7月は楽しみにしていたお茶会@横浜三渓園!初めてお邪魔したので、住宅地の中からいきなりタイプスリップした感じで近場ながら「時空の旅」を感じられたお茶会でした。
月末はとても夏らしい取り合わせの季節を感じるお稽古でしたので振り返りをしたいと思います。
三渓園お茶会
三渓園までは電車の根岸駅かとタクシーでお邪魔いたしました。まず「三渓園」はどんなところかと言いますと実業家さんのご自宅になります。何がすごいって京都やら岐阜やら各地から歴史的建造物を集め、美しい庭園をつくった事。ここまでならお金持ちがよくやりそうな事ですが、そんなご自宅を市民の憩いの場として開放された実業家の原さんは本当に素晴らしいお心を持たれた方だと思います。審美眼が高い原さんご自身も、芸術家として書画を描かれてますので、是非三渓園に行かれたらチェックしてみてください。
丁度観蓮会の前の週でしたので、朝方はきれいな蓮がお出迎えしてくれました。
お茶会自体のお写真は載せられませんが、2席の内どちらも夏を涼やかに感じさせてくれるお取合せでした。
1席目は雪の結晶をあしらったお茶碗。風呂は江戸文化時代(1804年から1818年)のものでしたので、200年の時を超えたお釜のお湯で美味しいお茶を頂戴いたしました。お茶菓子は銘「蓮 清らかな心」。まさに泥中の蓮を連想させる銘のとても美味しいお菓子でした。そんな人物になりたいと願かけをしたくなるようなお菓子です。
2席目は氷柱を使った立礼氷点席。漆盤の中の氷柱、その隣にしつらえてある義山製の水差しから更に目から涼やかさを感じます。
ギヤマンガラスって皆様たまにお聞きになった事ないでしょうか?私はギヤマンガラス自体は知っていましたが、漢字であてると義山んになるんだと初めて知りました。こういった所からも学びが深められることがまた茶道の面白いところです。
今回のお着物は紫陽花柄の訪問着です。古着屋さんで1000円位でお買い上げしたポリエステルの付け下げなのですが、汗をたくさんかくお出かけにはもってこいです!紫陽花が最後の盛りを迎えてましたので、一緒に。
紫陽花も見れて、蓮もみれて、7月上旬は本当にいい時期ですので、是非おでかけください。
お稽古ー平茶碗絞り茶巾ー
7月のお稽古は下記のようなお取合せで絞り茶巾のお稽古をいたしました。あれ、絞り茶巾どうやるんだっけ。。。。
出ました。茶道あるある。1年の内本当に1回か2回お稽古があるかどうかシリーズ。確か最後は冬の絞り茶巾を筒茶碗でお稽古して以来。夏は暫くお稽古をお休みしていた時期が多く、最後は数年前。。。。
はい、全く。思い出せませんでした。
夏の絞り茶巾のお点前の意味については1.お茶碗を冷ます2.茶巾を絞る音によって涼を演出。涼を演出するほどの絞りができませんでしたが、こちらにアウトプットすることによって来年こそは頑張りたいと思います!
<お道具>
・お棚:桑小卓
・平建水--> 私は誤って普通の建水を使用してしまいました。。。
・蓋置:蟹
・平茶碗
・お茶入れ:水滴
桑小卓はもともと弓を飾る台から始まっているようで、柄杓をお棚の対角線上に立てかけて、弓型に飾ります。アクロバティックです。その足元に蟹さんの蓋置がちょこんとおり、可愛らしい限りです。
平建水の場合には平建水に蟹さん蓋置を仕込んで少しだけ桑小卓の下の棚からのぞかせます。
来年こそはこちらのノート見直して、少しでも習得していきたいとおもいます。
最後に
7月は歴史的建造物・庭園、そちらを彩る紫陽花や蓮の花を愛で、季節を感じるお茶会をめいいっぱい楽しみました。まさに時空と季節の旅路の月でした。お稽古では数年前の忘却の彼方をどうにかたぐり寄せ…られず、初心にかえってお稽古させていただいた素敵な1月でした。
人生の楽しみ方を教えてくれる茶道で心の旅をさせていただいた、素敵な文月となりました。
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