【茶道】長月のお稽古~中秋の名月~
9月(長月)は一年に2回しかない供茶と、竹台子、細水差しと、一年ぶりに拝見いたしました!というお道具が盛りだくさんな一か月です。茶道は10年習ってようやく「習ってる」と言える。と過去いわれた理由がよく分かるお稽古月でございます。では復習していきたいと思います!
1.供茶って何?
表千家七代如心斎(1705-51)の命日月という事で、お床には「円相」のお軸がかがげ、季節の白い芙蓉を入れられ、「供茶」をお供えいたします。こちらが「天然忌」とよばれます。冒頭申し上げました通り、3月には「利休忌」があるので、供茶のお点前自体は年2回となります。風炉と炉の違いはありますが。。。ただ、茶道を打ち立てた世界の利休さんと並んでって七代目半端なくないですか?何故・・・?とはてなマークしかありませんでしたが、どうも如心斎は表千家中興の祖として今の表千家を作ったといっても過言でもないほど重要人物のようです。まず、習うなんて概念のなかった茶道を「お稽古事」にできるように色々体系立てられ、家元制度を築きあげられたたとのこと。表千家HPを参照させていただきますが、七事式を制定されたようです。
そんなわけで非常に重要。そして利休忌には利休さんを拝むように利休さんのお軸が掲げられますが、如心斎の場合は円相となります。これは「自分の肖像画なんて絶対掲げないでくれ!」という遺言によるためのようです。
円相のお軸を拝見したとき、ちょうど中秋の名月の前日だったため、名月を意味して掲げられてるのかしら?と思いましたが、全く違いました。円相が掛けていらっしゃいましたら、是非如心斎の遺功を偲んでみてください。
2.竹台子&細水差しのお稽古
暑い。アツイ。あつい。。。。と思いますが、暦の上は秋でございまして、確かに朝と晩は少し冷えるような季節になりました。そんなときは今まで暑さのもととなる火元は遠くに、涼しげな水差しは手前に。もはや桶水差しをお出しして清涼感満載の日々が続いておりましたが、もう季節は違うんだ。という事で、寒々しくないように「細水差し」を使いお水の見える面積を少なくし、逆に風炉を真ん中に置く「中置」というお点前にかわります。
蓋置は竹台子の左側手前、、蓋置の柄の位置に注意しておきます。
柄杓は節がちょうど風炉の真ん中にくるイメージで、横一文字に竹台子の下段にひき置き、お点前はじめます。のご挨拶。
季節が巡る度にその季節ごとにあったお道具、お花、掛け軸と、どんどんと移り変わり、本当におもてなしの心が感じられてあきないお茶の世界。
心底素晴らしいと思うのですが、、、、、、、、
私は来年きちんとできるでしょうか・・・?笑
日進月歩日々精進。気長に頑張ります。