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rakugo1000 (169) : 林家彦いち「掛け声指南」

概要
タイ人の元ボクシング選手ムアンチャイ。選手として日本にやってきたが怪我をしてしまって、いまはセコンドをしている。ところが、やはり言葉の壁から「グワァンバレ〜〜」しか言えず、具体的な指示ができない。これではセコンドとしては致命的。監督さんからタイに帰ってジムを立ち上げたりすることを薦められる。
それでも日本に恩返ししたいと日本にいたがるムアンチャイ。たまには「日本の文化や日常にふれてみたらいい」とお休みをもらって、新宿の街に出てみるのだが…。

※彦いちさんの代表作。今日は「年の瀬バージョン(仮)」ということで、年末恒例の「芝浜」もすこーし盛り込まれた彦いちファンも寄席ファンも大喜びなかたちでした。

今日聴いた噺
19/12/28 マンタ倶楽部
スライドショー(彦いち・丈二・志ん五・きく麿・白鳥)

19/12/28 新宿末広亭十二月下席夜の部楽日
柳家三語楼 薬罐舐め
古今亭菊之丞 片棒
ストレート松浦
林家彦いち 掛け声指南 年の瀬バージョン(仮)

プチメモ
寄席の定席最後の日。既に鈴本演芸場と浅草演芸ホールは定席が昨日で終わっていて、28日までやってくれてるのは池袋演芸場と新宿末広亭のみ。特に夜公演は、末広亭だけで、17時半の段階で2階も開いてたし、立ち見の札が出ていたほど。
ドキドキしつつ、鍼施術で新宿にいたにも関わらず一旦中野へ。こちらはこちらでとても重要な恒例年末イベント「マンタ倶楽部」があったのです。
一番楽しみにしていたスライドショーを冒頭にやってもらえたので、それをしっかりと見聞きして、いやぁ、大爆笑だなぁ。そして彦いちさんの隊長ぶりがすごかったw 丈二さん、志ん五さんの緩い合いの手が大好き。そしてきく麿さんはちょっとおとなしめ。マンタ倶楽部の師匠たちはみんな仲良しで、その雰囲気がすごーく出ててまるごと懐に入れて持って帰りたい感じでした。煩そうだけどw
ちょうどスライドショー後異例の転換となり仲入りだったので、飛び出しでタクシー乗って末広亭。運転手さんすごい運転うまいし、道知ってるし、で、15分かからず末広亭に到着www 19時45分最終入場のところ48分くらいに到着して拝み倒して入れてもらったという。
三語楼さんが「やかんなめ」でベロベロして、菊之丞さんは「片棒」でぱーっと明るく送り出し、スト松さんも華やかに。
そして。彦いちさん。
楽日、何をかけられるんだろう、師匠らしい噺ってなんだろう、「長島」も「つばさ」も「二月下旬」も「うどん」も出てるし、かといって「という」とか「私と僕」でもないし...。(結構普通なお客さんが多い下席だったから…。)
マクラの途中で、そうだ、ムアンチャイがまだ出てない、と気付き、流れからもあぁ、「掛け声指南だな」と。
とうとう定席の千秋楽、大トリに、タイ人のムアンチャイが降臨しちゃった✨
たっぷり長めの尺で、丁寧に丁寧に。ムアンチャイ、新宿でいろんな体験をしていく。普段はここまで行き着かない、末広亭にまで来訪❣️(もともとかつては彦いちさんもムアンチャイを末広亭まで連れていってたんだよね。三三さんがこの噺やるときに末広亭を出すと、それがオリジナルって言う人もいるんだけど、オリジナルなのは小三治師匠をいじるところだけで、もともと彦いちさんのアイデアなんだよー。大きな声で主張したくなるw)
ラストはスト松さんにからめて、ムアンチャイがセコンドをするなか、「ストレート!!!」の掛け声を繰り出し、大晦日のさいたまスーアリで大ファイトの末の大勝ち星🤣
芝の浜もところどころ匂っていて、新しい「令和の芝浜」ができあがり。最高の寄席の締めができました🥰
あぁ、なんてハッピーなんだろう…💕

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