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#8【EP盤紹介③】 🇷🇺Andrei Petrov – Je M'Balade Dans Moscou
ソ連時代から活躍していた「Andrei Petrov」のEP盤「Je M'Balade Dans Moscou」をご紹介します
「Je M'Balade Dans Moscou」は1964年にフランスのDucretet Thomsレーベルからリリースされ
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その中でも、ヨーロッパ圏の映画音楽をレコードにしようという企画「Bande Originale Du Film」からリリースされています
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フェデリコフェラーニの8と1/2(ニノロータ作曲)もあったり
つまり「Je M'Balade Dans Moscou」は、映画のサントラEPであり、あくまでフランス語訳であること
原題は、「Я шагаю по Москве(私はモスクワを歩く)」で、「不思議惑星キン・ザ・ザ」で有名なゲオルギーダネリア監督の作品にあたります
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モスクワに立ち寄った小説を書く青年と都会の青年が出会い…。若者たちの一日を丁寧に綴ったダネリヤ監督による傑作。空港で踊る女性、夏の雨、レコード店、地下鉄のエレベーター。全てのショットが瑞々しく、大ヒットしたという音楽もキュート。ヌーヴェルヴァーグを思わせる珠玉の青春映画。
ロケーションも含めて考察しているブログがあったりと、映画ファンの心を掴む作品です
邦題が「われらモスクワッ子」のときもあり
残念ながら日本ではまだDVDソフト化はされておらず、たまにシネマヴェーラ渋谷やユーロスペースでフィルムを借りて上映してたりします
まさかの今年にシネマヴェーラで特集上映あり
特集上映は、普段観れないウクライナ映画やPTAが長撮りを模倣したという「怒りのキューバ」がありますね
そんな「私はモスクワを歩く」ですが、Youtubeで観ることもできます
違法ではなく、ロシアのレジェンド級巨大映画撮影スタジオ「モスフィルム」が公式に投稿してくれています
モスフィルムの歴史は↓
2023年で設立100周年
モスフィルムの観光ツアーは↓
今回紹介するサントラEP「私はモスクワを歩く」ですが、収録曲は以下の通りで
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作曲は全てAndrei Petrovが担当しており、A1〜 B1は、木琴が印象的なオーケストラテイストで、B2はこの映画で初主演のニキータ・ミハルコフが歌っています
全部で10分も満たないのにちょっと聴くだけで、この映画に入り浸る不思議なサントラEPになってます