2020年をnoteと本で振返る
今年は何を読んだかなと、Amazonの注文履歴を見てみました。300冊以上ありました。今年は特に多いかと思ったのですが、去年も同じくらい。noteでアウトプットする機会が増えたので、そういう印象なのかもしれません。
noteは、今年の4月から始めました。こうしたブログ的なもので、「今年読んだ本ベスト5」とか、一度やってみたいと思っていました。…が、読み散らかしているので選ぶの大変。アットランダムに紹介しつつ、今年を振り返ることにしました。
自分も、色んなことを試されている人類の一人だと思った
まずは、こちら。
ユヴァル・ノア・ハラリといえば、「サピエンス全史」ですね。その彼が、今回のコロナ禍で出版した本ということもあり、読みました。10月くらいです。たぶん、庭仕事しながらiphoneの読み上げ機能で聴いたように思います。
最後、インタビューの中で述べていた言葉です。
逆に、もし賢い選択をし、グローバルな連帯や民主的な責任を選び、科学を信頼することを選べば、そのときは、たとえ死者が出たとしても、苦しみが引き起こされたとしても、後から振り返れば、この危機は人類にとって素晴らしい転換点だったことが見て取れるでしょう──ウイルスを克服した節目だっただけではなく、私たちが内なる魔物たちを打ち負かした節目だったように。憎しみを乗り越えた時点、錯覚や妄想を乗り越え、真実を信頼し、以前よりはるかに強く、はるかに統一された種となった時点だったと思えることでしょう。
このコロナ禍で、あらためて考えさせられたのは、「分断」か「連帯」かということがあったように思います。Stay Homeになって、つながるってなんだろうな、いろんなことを試されているな、そういう節目になるよな、と漠然と思った覚えがあります。そんな思いもあってこんなnoteを書きました。
節目を作るために立ち止ること、そこで自分とも他の誰かとも対話することで意味を見出していく、そんな人の賢さを探求することが自分のテーマだと再認識しました。
生きる目的や仕事の目的、「何のために」を大切にしたいと思った
ちょっと話がそれますが、今年は、本を「聴く」ことが増えました。こちらもAudibleで出ていて、庭仕事をしながら聴き返しました。
この本が出たのは、2019年の11月。このコロナ禍が起こる前のこと。そういう意味では、コロナ禍は21世紀に入って、わたし達が直面している変化のひとつにすぎないのかもしれません。
テクノロジー自体は悪いものではない。もしあなたが、自分の人生に何を望むかを知っていれば、テクノロジーはそれを達成するのを助けてくれる。だが、人生で何をしたいのかわかっていなければ、代わりにテクノロジーがいとも簡単にあなたの目的を決め、あなたの人生を支配することだろう。
読み返していて、グッときた一節です。思えば、16年前に読んだこの本でも同じようなことが指摘されていました。
ノーマンはこの本の冒頭で「科学が発見し、産業が応用し、人間がそれに従う」という1933年のシカゴ万博のスローガンを引用しています。これは、否定的な意味で引用しています。そして、本の一番最後には「人間が提案し、科学が探求し、技術がそれに従う」と書かれています。これは、テクノロジーのあり方の問題でもありますが、人生で何がしたいのかという生きる目的の問題であるのだと思います。
そんなところから会社も人を賢くする場であろう、ということでnoteを書きました。
ここでいう賢さとは、誰かの役に立つための知恵が生まれるということです。誰かとは、広く社会だったり、より具体的には、お客様です。お客様に役に立とうという理念のもと創意工夫を行えるようになっているのが、良い会社です。
…そう、こういうことを大切にしたい。
社長さんのロマンをもっと聴きたいと思った
わたし自身、今年はたくさんの経営者の方々と対話してきました。本当に出会う人に恵まれていると思います。対話を繰り返しているなかで今年よく口にするようになったのが「浪漫と算盤」です。
ひとつは、ロマンを語ること。
もうひとつは、ロマンを実現するための儲けの仕組みを考えること
…です。そして、どちらかだけではダメで、行ったり来たりするような活動をデザインすることが大切だと思います。
やはり目的が大切なのだろう、と。儲からないとダメだけど、そこには思いがあるだろう、と。それを実現するための試行錯誤がわたしたちの進歩の原動力なのだと思います。
ロマンや使命感を感じた5冊
…というわけで(?)、最後に、ようやくベスト5をピックアップできそうです。ロマン・使命感の軸でグッと来た5冊を選びました。
今年出たのもあれば、ちょっと前、あるいはだいぶ前に出たのもあります。人から紹介されたり、Amazonでリコメンドされたり、だいぶ機会が減りましたが、本屋に立ち寄ったりして、思わず手に取った本たちです。どれも勇気を得られたり、ハッと気づかされたり、その思いに共感して思わず泣いてしまったりした本たちです。
今年は、生き様や人生のあり方にグッとなることが多かったんだろうと思います。お客様や職場の仲間との対話、本やその著者、登場人物との対話、noteや仕事を通じての自分との対話、その積み重ねで自分のあり方を再構築できた、そんな節目の2020年でした。
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