巡回冗長検査 (CRC) エラーのファイルを無理やりにコピーする
炭治郎 ハードディスクドライブがファイルを壊した時お前はどうする
Windowsでファイルを扱っていると、ファイルのコピーを試みたときに「巡回冗長検査 (CRC) エラー」が発生して、読み込みに失敗する場合があります。この現象は、たとえばハードディスクドライブ(以下、ドライブ)の物理的な損傷が原因で発生します。寿命がきたのです。
ドライブ内の他の無事なファイルが惜しければ、お金を惜しむことなく、いますぐに新しいドライブに買い換えなくてはいけません。そして古いドライブから新しいドライブに無事なファイルをコピーしてください。コピー中に古いドライブが死ぬ場合もあるので、それをなるべく避けるにはコツが必要ですが、それを書くにはこのページの余白は狭すぎる(詳しくないのでほかの技術記事を参照してください)。なお、リスクを気にせずコピーする分にはWindowsのrobocopyコマンドが便利です。
これで見かけ上はもとどおりに使えます。でも壊れてしまったファイルもなるべく救い出したいですよね?壊れたファイルのうち、壊れていない部分だけを無理やりにツールを使ってコピーする方法(強制的にコピーする方法)をご紹介します。
ツール「Roadkil's Unstoppable Copier」の使い方
このページから「Roadkil's Unstoppable Copier」をダウンロードして、インストール(または実行ファイルを任意の場所に展開)してください。日本語にローカライズされているのですぐに慣れると思いますが、使い方は以下の通り。
元ファイル:壊れたファイルを指定してください。なお、「参照」ボタンを押したときに表示されるUIが独特なので、ファイルのパスを直接入力欄にペーストしたほうが早いです。ファイルのパスを取得する方法は次のとおり:【エクスプローラーでファイルのあるディレクトリを開く】→【シフトボタンを押しながら、ファイルを右クリックすると表示される「パスのコピー」メニューを押す】。ただし、自動的に付与されるダブルクォーテーションは、ツールにペーストしたあと除去してください。
ターゲット:復元した(部分的に壊れた)ファイルを保存するディレクトリを指定してください。壊れたドライブとは別なドライブを指定するのがセオリーです。
コピー:上記の2つの指定が終わったら、このボタンを押してください。
そしてコーヒーを入れ直しに行くか、Youtubeを見始めましょう(大きいファイルだと復元に時間がかかるのです)。
早く復元させるコツ
デフォルト設定だと復元に時間がかかります。具体的には、5 GBのファイルの10 %が破損していたときで20分ぐらいかかりました。仮に復元できなくても一晩枕を濡らせば忘れることのできるような大事じゃないファイルを操作するときは、「設定」タブを開いて以下の2つの項目を操作すると良いでしょう。たぶん。
エキスパート向けの補足
Q1:このツール(UnstopCpy_5_2_Win2K_UP.exe)って安全なの?
A1:VirusTotal(ウイルス検知サイト)によれば、悪意のある隠し機能はない(=ほぼ安全)とのことです。
Note
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