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飽きが来るまで
同じことをしていると嫌気がさしてきます。
好きな物でも毎日のように食べると食べ飽きます。
毎日同じことをできる人がいるのも確かですが
私はそれ派ではないと思っています。
同じことをしているようでも毎回少しづつ変化し
好きなことなら1年で随分進歩したと感じます。
ミニチュア陶器などというマイナーなことが
なぜ続けられたのかを考えてみたのですが
「誰もやっていないことをやってみたい。」
と考えていたような気がします。
嫌気がさした頃に新しい方法を思いつけば
失敗したとしても夢中になることがあります。
そうやって乗り越えてきたのだと思います。
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火鉢の絵付けをしています。
立体的な器体に絵付けをするのがどうも苦手で
1年近く放置したまま今日に至りました。
苦手と言って何もしないわけにもいかないので
新しいテクニックを試すことで乗り越えることに。
これまでほとんど取り組んでこなかった
掻き落としの技法を使ってみようと思います。
普通掻き落としという方法は生乾きの粘土に
化粧土をかけて削り落とし絵を描く方法です。
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それをイングレーズに使ってみることにしました。
一度釉薬を掛けてあるので絵の具にムラができ
絵の具の層を均一にするのは難しそうです。
それで乾いてから2度塗りすることにしましたが
絵の具の層が厚すぎると細い線が埋まるかも。
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削ってみると思う以上に失敗が少ないようなので
細かな部分も表現できると思い恐れずに
調子に乗ってどんどん削っていきました。
削ることは思った以上に楽しいものなんです。
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さらに模型制作用の細いマスキングテープの
使い勝手を試してみることにしました。
テープを剥がすと微妙に凸凹ができるものの
ほんの少しの修正で使うことができました。
こうなると飽きるまで試したくなりますね。