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できることなら気楽にいきたいものです
ミニチュア生け花用の花器を挽いていると
たまには失敗してしまうものもあります。
ところがこれが思った以上に使いやすくて
意外と面白いものができることがありました。
そんな体験から失敗を活かせるかもと思い
必要以上に無理して挽いてみることにしました。
当然土が偏ったり、歪んだり、切れたりして
使えないようなものになったらチャンスです。
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花器として使えるところまで騙し騙し修正し
細かなところは気にせずに仕上げてみました。
いつもこのように気楽にできれば良いのですが。
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ドールハウス展で茶道具セットが売り切れ
足りないお茶道具を作ることにしました。
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柄杓と茶筅は材料が同じなので一緒に作ります。
まずは柄杓です。
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竹の内側を3ミリのドリルで削ります。
3ミリにするのはこの後に底に使う竹ひごの
太さが3ミリの既製品を使うからです。
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3ミリの竹ひごを2ミリほど差し込んで接着し
乾いてからカッターで切り離します。
完全に接着してからはみ出した竹ひごをカット
これで水の入る部分が完成します。
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次に持ち手をつけるための穴を開けますが
太さが0.7mmの歯間楊枝を手に入れたので
これを使うと竹を削らなくても良いので楽です。
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最初に穴開け位置に下穴を開けておいてから
電動ドリルで斜めに穴を開けていきます。
底の厚さが2mmなので、そこから外れると
割れてしまうこともあるので
穴の位置決めには神経を使います。
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うまく穴が開けられたら歯間楊枝を刺して
深さを確かめ、間違いがなければ接着します
後は持ち手の長さを決めて切断すると完成です。
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自然の物を材料にするので注意して扱いますが
竹は縦に繊維が通っているので割れやすく
特に短く切ってしまうとこんなことになります。
どんなものでも壊れる時は壊れるものなので
できるだけ気にしないことにしますけど。
花器も茶道具も気を使わずに仕上げられると
こんな楽しいことはないのですが‥‥‥。