捨てる気にならないのはなぜ?
子どもの時は安物の模型飛行機に夢中となり
懐に余裕ができてからラジコンヘリに興味を持ち
飛ばせもしないのに3機も持っていました。
そんな空に対する軽い憧れのようなものの内
一番長く続いたのが凧です。
最初は江戸角凧に憧れ、先達に絵付けを習ったり
竹骨を作るために真竹を購入して練習しました。
さらに地元の凧を創作しようと仲間と取り組み
その凧の高さ8mサイズまで作ってしまいました。
その後、スポーツカイトに目覚めたのですが
かなり高価だったことから自作できないかと思い
布やカーボンロッドなどの材料を集め始めました。
それを使って作ったのが組み立て式の旭川凧。
1m角程の花札の図柄12ヶ月分を作ったのですが
現在残っているのはカバー画像の菊だけ。
珍しさもあってか凧の仲間が欲しがった結果です。
もう凧作りは終わったと思っているのですが
なぜか材料を捨てる気になりません。
多分、貧乏性なのでしょうね。
窯出しの時にがっかりすることがあります。
狙っていた色が出なかったことよりも
釉薬が流れ作品が棚板についてしまった時です。
棚板には溶着防止用のアルミナを塗ってあるので
作品をはがすのはわりと簡単にできます。
作品をはがした後で残っている釉薬を取り除き
再度アルミナを塗れば棚板の修復は完了します。
問題はここからです。
作品の裏に残った釉薬は驚くほど硬いものです。
手ヤスリで削ると何時間かかるか分かりません。
さらに悪いことに作品の外にはみ出しているため
作品を傷つけずヤスリがけしなければなりません。
時間の短縮のためにはディスクグラインダーを
使って削ることになります。
これを使うと細かな粉末が空気中に漂います。
それに対処するために掃除機を使っています。
これで裏に着いた釉薬を剥がすことはできますが
残念ながらほとんど売り物にはなりません。
でも捨てる気にならないのはなぜでしょうか。
これも貧乏性?