訓練あるのみ
始まりはハガキからでした。
研修のために横須賀にいたことがあります。
1年間、時間を見つけ、水彩で絵葉書を描き
毎日のように家族に送っていました。
水彩は高校生以来で思うように扱えないばかりか
ハガキサイズの難しさに思うようになりません。
そこからハガキサイズへの訓練が始まりました。
研修終了後は橋の多い地元で橋を巡って描き、
次の年には風景中心に訓練しました。
その後風景を描くために自転車を列車に積んで
近郊の街まで出かけるようにもなりました。
自転車で走り回るうちに季節毎に違う植物に
目が移り植物を描いてみたくなりました。
ある日突然目に飛び込んできたのがキツリフネ。
4センチほどの小さな花が細い糸でぶら下がり
わずかな風に揺れるような繊細な花ですが
これまで見つけたこの花は隔年の2度のみです。
今回これを樹脂粘土で作ってみたくなりました。
とにかく花が小さいことと、複雑な形なので
うまくできるか全く自信がありません。
まず一番大きな花びらを作ってみたのですが
2枚の花びらがくっついているような形なので
3つの部分を貼り合わせることしかないようです
さらに花の中心部分の円錐状の部分を作るために
半円状の部品を作って丸めようとしたのですが
これがまたうまく筒状にならないのです。
プラスチックの棒でなんとか丸めるのですが
粘土が柔らか過ぎると棒にくっつき、
固くなり過ぎると貼り合わせることができず
筒状にならないし後方の細い部分ができません。
この調子ではハガキサイズ同様、
訓練をするしかないようです。