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カポキアの島:多脚砲台 Old Type -メイキング/02 カワラ編
MULTI-LEGGED ROBOT : old type
"The isle of KAPOKIA"
カポキアの島:多脚砲台(甲)
オリジナルコンテンツ「カポキアの島」に登場する多脚砲台を
その後グレードアップしてさらに作り込んだold type
メイキング ◎ その2 ◎ 瓦編
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前回は、土台となる素体のメイキングでしたが
そこから更に作り込んで行った記録です。
作り込みに着手したのは、パイロット版完成後4年ほど経ってからでした。
きっかけは、2014年以降、脊髄の手術を2回して杖を必要とするようになり、さらに2017年には右手にも症状が出て、一時期全く動かなくなったことです。
その後、麻痺のある右手のリハビリも兼ねて、この状態でどこまでできるか試してみようと思ったのが始まりでした。
ちなみに今は、何か触っても感触がほぼないのと、多少指の動きが悪いのとで
絵や文字を書くと線が震えるのが困るかな。
でもモノ作りは意外と大丈夫です!笑
さて、そんなこんなで着手した
多脚砲台オールドタイプの特徴の一つが古びたカワラ。
この作品を見てくれた人からも、一番印象が強いと言われる部分です。
今回はカワラのメイキング!
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1. まずはカワラの基本となる一枚を、プラパイプを切り貼りして作る。
「カワラ同士の隙間を漆喰で埋める沖縄風」の造りなので
漆喰込みの状態で成形していく
2. できた原型を「おゆまる」で型取りして、レジンで複製していきます。
大量だ!
3. 200枚ぐらい複製した!
ここから一枚一枚色ぬりをしていきます。
4.沖縄風なので赤瓦にします。
少し色に変化をつけて単調にならないように。
着彩はアクリルガッシュを使用。
そのままだと剥がれやすいので「つや消し」のトップコートをして塗面を強化!
5.バランスを見ながら「木工用瞬間接着剤」で接着。
古くなって剥がれ落ちている設定なので、全て埋めずに空間を残している。
ところどころ、割れたり欠けた瓦も作って貼っている
6.アクリル絵の具を混ぜて色をつけた紙粘土で、残土の表現
7.アクリルガッシュの黒とニュートラルグレーで全体の色調を整える。
8.ベランダの手すりに置いて乾燥中・・・
近所のノラネコの通り道なので、落とされないように注意が必要。
9.カワラにちょっとした草を生やすための材料。
アクリル絵の具・芝シート・TAMIYA情景テクスチャーペイント(草 グリーン)
芝シートはこれ以外にあと2種類使った。
10.芝シートをむしっては付け、むしっては付けを繰り返す。
11.芝シート便利。小さくむしるとそれっぽくなる。
仕上げに、アクリル絵の具や
TAMIYA情景テクスチャーペイント(草 グリーン)を重ね塗り。
TAMIYAの塗料には細かい繊維が入っていて、塗るとザラザラした質感になる
これで屋根は完成!
瓦が崩れ、古びて苔むした感じを出すのに成功したと思う。
板張りのみでシンプルだった屋根が、年月を経て古めいた瓦屋根へと変身した。
手を入れれば応えてくれるモノ作りって本当にいいなぁ、と実感する一瞬
( 屋根にかかった日数は、およそ10日ほど )
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メイキング◎その3(鬼瓦編)に続く!