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雑談力

子どもの頃は
無口な子と呼ばれ、
雑談力に乏しかった。

学校に行ってもほとんど口を利かずに帰って来ることもあった。
雑談どころではなかった。

何を話していいかわからない。
話題が途切れて気まずくなって、
居たたまれなくなることも
しばしばだった。

成長するにつれ
沈黙が怖くなくなった。
話したくなければ
無理に話さなくてもいいんだ。


そう考えたら
不思議なことに
自然と雑談ができるようになった。

所詮雑談だから
構えることもない。
相槌だけでもいい。
相手の話をよく聞けば
会話は自然と流れ出す。


やがて
おばさんになると、
特別なトレーニングを
積まなくても
雑談のエキスパートになっていた。


雑談に次ぐ雑談。
おばさんとおばさんの
雑談合戦。
もう何が本題かもわからない。

人生経験が
そのまま雑談力になっているといっても過言ではない。

雑談の暴走特急は止まらない。