被爆建物
わたしの実家から歩いてすぐのところに、被爆建物がある。
子どもの頃は「ひふくしょう」と呼び、敷地内で鬼ごっこやかくれんぼをして遊んでいた。
記憶は定かではないが、この建物は、日通の倉庫として使われていたような気がする。
敷地内は雑草生え放題。
遊んでいた当時は、そんなに価値のある建物だとは思わなかった。
わたしの実家は原爆ドームのある爆心地から約2.3キロのところにある。
その時、実家は全壊はしなかったものの、爆風で家の一部が吹き飛んだと聞いている。
幸いにして、在宅だった祖母、叔父、叔母に大した怪我はなかった。
当時中学生だった父は、郊外の親戚のうちに食糧の調達に出かけていた。
Wikipediaにもある通り、この建物は大日本帝国陸軍の被服廠(軍服を製造する所)として建てられた。
鉄筋コンクリートの建物としては
我が国で現存最古級ということで、そういう意味でも価値があるものらしい。
数年前から、この建物を残すかどうかが議論になっていたのは知っていたが、やはり残すべき価値があることは間違いなさそうだ。
この建物の隣に、現在広島南警察署を建設中です。
(かつてここには、県警の官舎がありました)
2023年に別の場所から移転予定。
実家のある地域の治安がよくなりそうなので、歓迎です。