ラジオの時代
昨日、ユニクロの発祥について
投稿した中で、社長の柳井さんがラジオで告知した話を紹介しましたが、
今ならTwitterで発信するようなことを、昭和の時代はラジオが担っていました。
確か小学一年生のとき。
祖母の家に泊まりに来ていた
ひいおばあちゃんが一人で出掛けて
迷子になり、家族総出で捜し回っても見つからず、警察にも届け、やむなくラジオで尋ね人の放送してもらった、
ということがありました。
お蔭でタクシーの運転手さんが見つけてくださり、後日父と一升瓶をもって
お礼に伺ったという思い出があります。
その経緯を作文に書いたら
父がよく書けていると喜んで、
青焼(古い!)して親戚じゅうに配った、というのは余談です。
そして、ラジオといえば
深夜放送。
学生時代
午前中ボーッとしていた友達が、
昨日はオールナイトニッポンで
宇宙戦艦ヤマトの特集をやってたから寝不足だわー、などと言っていたのを思い出しました。
そんな特番はそっくりカセットテープに録音しておいて、何度も何度も聴く。
今思えば原始的な感じさえする
エアチェック。
通常は曜日ごとにパーソナリティが
決まっていて、それぞれにお気に入りのDJがいて、
え⁉︎
今でもオールナイトニッポンって
やっているんですね。
勉強中か就寝中と思い込んでいる
親たちに内緒で
子どもたちは部屋に籠ってラジオに夢中でした。
勉強しながら聴くのは
ながら族と呼ばれていましたっけ。
老婆はオールナイトニッポンなどの深夜番組は滅多に聴きませんでしたが、ヤマハのコッキーポップ(1971〜1986年)は、ほぼ毎晩聴いていました。
ヤマハポピュラーソングコンテスト
(通称ポプコン)の入賞曲の紹介と
リスナーのリクエスト曲やトークで
構成されている番組でした。
パーソナリティは俳優の大石吾朗さん。
ポプコンから誕生したニューミュージックのスターが、
今では大御所と呼ばれるような存在になっています。
錚々たるメンバーです。
中島みゆき 『時代』
小坂恭子 『想い出まくら』
NSP 『夕暮れ時はさびしそう』
長渕剛 『巡恋歌』
チャゲ&飛鳥 『ひとり咲き』
八神純子 『思い出は美しすぎて』
円広志 『夢想花』
クリスタルキング 『大都会』
渡辺真知子 『迷い道』
雅夢 『愛はかげろう』
あみん 『待つわ』
ごく一部ですが、思いつくままに
羅列してみました。
懐かしい曲ばかりです。
そんな中で
ちょっと異色な雰囲気なのが
谷山浩子さん
『お早うございますの帽子屋さん』
改めて聴いてみても
不思議な魅力のある曲です。
最後に大石吾朗さんによる
オープニングナレーションを
ご紹介します。
黙っていれば友達になれない、
叫ばなければ消え去ってしまう。
私たちが生まれてきた時から
育ててきた何かを伝えあうために、
ちぎれかけた世界の心と心を
繋ぎ合うために、
私たちの歌が
今ここにある。