吉本新喜劇の功罪
月曜日の夜8:00から、テレビ神奈川で、吉本新喜劇を放送しています。
関東でも観られるのです。
子どもの頃は、毎週土曜日のお昼には当たり前のように観ていたものです。
西日本あるあるです。
(東海地方も放送あるのでしょうか)
本気で見ていたわけでもなくて、
なんとなくテレビがついていた、そんな感じ。
岡八郎、花紀京の時代です。
あの頃は、土曜日も学校があって、
半ドンで、吉本タイムは、昼食後の憩いのひとときでした。
松竹新喜劇も時々観ていたような、おぼろげな記憶があります。
主演は藤山寛美さん。
(藤山直美さんの父)
こちらは笑いと涙の人情劇。
吉本新喜劇はとことん阿呆らしさ、ナンセンスを追求しています。
その点においては一貫性があり、
他の追随を許しません。
先日たまたま、テレビで吉本新喜劇を観ました。
後半の30分ぐらい。
屋台のラーメン屋の主人が、お嬢様と相思相愛で結婚したいのに、お嬢様の母親から猛反対されているという設定。
お嬢様の母親は、お金持ちがお好きなようで、ラーメン屋さんを応援する人たちは、一芝居打つ。
本当の両親が現れて、実は大金持ちのお御曹司だったという姑息な芝居。
お嬢様のお母様は大喜びで結婚を許す。
しかし、本当のことがバレる。
お母様激怒。
かなりのドタバタ劇。
最終的に池乃めだかさん扮する、有名企業の社長の息子だということが判明し、お母様は今度こそ、大喜びで結婚を許す。
めでたしめでたし。
人間はお金じゃない。
そんな教訓は一切なし。
ずっこけて、大笑いして、
それでおしまい。
人の容姿を貶すのも毎度のこと。
今どき、こんなことが罷り通るのか。
罷り通るのが吉本新喜劇。
容姿で笑いを取るのは、吉本ではオイシイことなのです。
あとは劇団員が順番に登場して、ナンセンスなギャグを連発。
これも昔と変わらず。
ヤ〇ザもよく出て来る。
ストーリーは重視しない。
寧ろ、破茶滅茶。
見慣れない人は、嫌悪感を催すかも知れないけれど。
わたしは嫌いじゃないです。
吉本新喜劇を観て育った子ども。
そうでない子ども。
人格形成に大きな差が出るのではないか。
イジメの基準も違ってくるような気がします。
コンプライアンス的にはほぼアウト。
教育上宜しくないのは、わかってはいるけれど。
まぁ、娯楽は娯楽と割り切って、
異文化に触れるつもりで、
こんな世界もあるんだよ、と知っておくのも悪くないのかもしれません。
知らんけど。。。