旅へのあこがれ

「旅は好きですか」
と訊かれたら、
「好きです」
と即答する。

とはいえ、旅支度が面倒で、
暑いとき寒いときの
装備とか
晴雨兼用の傘とか
化粧道具一式
汚れてもいい服
ちょっといいお店に行くための服……。


この鞄かな。
いや、こっちでいいかなと出したり入れたり。
当日の朝までこんなことをしている。

旅に出るとなると、
旅に出る前に疲れてしまいそうだ。

旅は好きだけど、
旅に対してあまり積極的になれない理由はそのあたりにあるのかも知れない。

いったん旅に出てみると楽しい。

お城や神社仏閣は、ある程度の年齢になってから好きになった。
どちらかというと自然の景色が好きだ。
とくに強く印象に残っているのは、

黒部ダム

上高地

奥入瀬

網走で見た流氷……。

自然ではないけれど、
軍艦島は廃墟とそれにまつわる物語に感動した。

もう一度行ってみたい。

そして、もっといろいろなところへ行ってみたい。

東北地方は、新幹線が盛岡まで開通した年に行った。
遠野や松島が印象に残っている。

数年前に青森県には行ったけれど、
東北地方のまだ行ったことのない地域をターゲットにしてみようか。

あとは南九州。
熊本、宮崎、鹿児島はまだ訪問したことがない。

コロナ以前から憧れているのは
大阪一週間ステイとか
京都一週間ステイとか
いうツアー。

往復は新幹線で、同じ宿に一週間滞在して、そこを拠点にして、暮らすように過ごす。

何年も前から行ってみたいと思いつつ、なかなか実行に移せない。

先日、友人と話したのは、都内のホテルに一泊して、美味しいものでも食べてのんびりするというプラン。

なにも遠出しなくても、こんな気軽な旅もいいなあ。

でも、わたしが旅と呼んでいるものは、すべて邪道じゃないかと思えてくる。

こんな旅をした人もいる。

暖かくなると、旅に出たくなる。
どうせ行くなら、花粉の飛んでないところに行ってみたい。

そうだ！
遠くへ行こう。