緊急入院
夕方子育てサポートの仕事を終えて、帰宅しようとしていたら、着信履歴があるのに気づいた。
義母が一人暮らしをするマンションの大家さんだ。
嫌な予感しかしない。
大家さんは、義母から民生委員を引き継いだ古くからの知人でもある。
築40年の自宅を壊したときに義母は既に80代で、普通なら部屋を貸してくれる人などなかなかいないのに、快く受け入れてくださった。
かけ直してみると、夕食のおかずを一品届けに行ったら、義母が出てこないという。
心配なので、鍵を開けて入ってもいいかと家族に許可を求める電話だったが、緊急性を感じて合鍵で入ったという。
姿が見えないし、ケータイもテーブルの上にある。
急ぎで郵便でも出しに行ったのか。
まさか、交通事故?
頭が目まぐるしく回転する。
もう少し待ってみて、また見に行きますね、ということだったので、よろしくお願いします、ありがとうございますと繰り返すしかない。
自転車を飛ばし自宅に急いでいたら、再度着信。
「今、御本人から電話がありました。 昨日からふらつくので、一人で病院に行ってみたら、脳梗塞だったそうです。 このまま入院されるそうです」
再び自転車に跨り、家に駆け込み夫に経緯を伝える。
その後、看護師さんから説明の電話、本人からも電話があった。
元気そうな声だった。
幸い軽度の脳梗塞らしく、2週間ほどで退院できる見込みだという。
翌朝夫は一人で新幹線に乗り、義母の入院する病院に向かった。
その頃わたしは実母を施設に迎えに行っていた。
二人で母の誕生祝いをするために。
義母は週末の95歳の誕生日を病院で迎えることになった。
緊急入院した義母は思いの外、元気で、普通にピンピンしているようです。梗塞が起きた箇所が危険な箇所に近いので、念の為に入院して経過観察するそうです。
いろいろある我が家の日常。